[Amazon]低品質の配達員には鉄槌を
配達員自身が、しかもまだ始めて半年程度のペーペーがこういう記事を書くのはどうかとは思いましたが、同じ配達員としても明らかな手抜き行為、雑な仕事をしている低品質な配達員には、なんとかしてほしいという思いがあります。
品質を下げている原因
配達員なんて、自動車免許さえあれば誰でもできる底辺の仕事でしょ?
んー、半分合ってます笑
底辺の定義はよくわかりませんが、特定の資格がないとできない仕事なんて、世の中にそこまでたくさんあるわけではないと思っています。長年、サラリーマンしてましたが、資格なしで会社に入ってくる人なんてたくさんいます。学歴だって、昔ほど重要視されなくなってきてると思います。
そんな人たちでもそれなりの仕事ができるのは、会社が最初にある程度の教育(OJT)期間を設け、ある程度一人前として動けるという見極めを経て独り立ちさせる、というステップを踏み、実際に仕事を始めてからも先輩から仕事を教わる機会という場面が何度もあるからでしょう。これはアルバイトでも一緒だと思います。
じゃあ、それがなかったら、、?
いきなり初日から
Amazon の配達員は個人事業主です。個人として独立する前に、会社に所属して経験を積み、更なる高みを目指して独立、という人もいるでしょう。ただ、参入障壁が低いのが軽貨物事業。未経験で飛び込んでくる人も多いと思います。私もそのうちのひとりです。(IT系の仕事で管理職してました笑)
独立後、Amazon から仕事を請けている運送会社(旧デリプロ、現DSP)と委託契約をすれば、その会社の人がある程度は教えてくれるのかもしれません。私は Amazon と直契約(Amazon Flex)をしましたが、この場合はもう初日からひとりで配達を開始します。
初日の配達をスケジュールする前には座学で 1日、研修がありますが、参加は任意です。初日の配達は、意味もわからないまま荷物を積み込み、出発。これで合ってるのか?と思いながらも配達を開始します。
初回から20回の配達までは「ナーサリー期間」と言われて、荷量が少し抑えられているだけで、やらなければいけないことは他の配達員と同じです。その後も、自分自身で情報収集をしなければ得られるものはないので、そのまま曖昧な知識で配り続けている人もいるかもしれません。
低品質な配達員が覚えるのは「チート行為」
配達のコツや知識がないと、足りなくなるのが時間。
時間内に配れない「未配」を繰り返すと、契約が切られてしまう。
そうすると、困った配達員は「チート行為」をします。
郵便ポストに入るサイズの荷物を入れるのはルール通りなのですが、それを無理矢理ねじ込む行為や、オートロックで玄関指定、または置き配不可指定なのに呼鈴を押さず宅配ボックスに直接入れて配達を完了させる「直ボ」行為。
さらに、配達員側として腹立たしいのは、「未配」として記録されるのを防ぐために、配達すらしていないのに「不在」として処理をする「カラ配達」。
インターホン押された形跡もないのに持ち戻りとなっている、という経験をされた方は、おそらくこれが犯人です。
配達員は、荷物をみれば「再配達のもの」というのはわかるのですが、明らかにポストに入る荷物や、置き配指定で一軒家なのに「不在(呼鈴押したが居なかった)」と処理されていたり、オートロックもない建物なのに「建物へ立ち入り不可だった」と再配達処理されている荷物をよく見かけるのです。
欠如した自覚と責任
最近では経験者が Youtube で情報共有してくれていたりするので、そういうのも事前に見て情報収集ができます。とはいえ、それだけでうまくできるわけではないので、事前に不安を取り除いたり、開始後にうまくいかなければ改善をする方法はあります。
私も脱サラには勇気が必要だったので、会社を辞める前にこちらを受講し、ある程度のコツや要領を教わっていたために、短期間でコツをつかめましたし、稼働後も不明な点は先生にいろいろと相談をしながら対応ができました。ただ、ここまでやってる人は数多くいるわけではないでしょう。
そして何より、実際に稼働して仮に品質が悪かったとしても、配達員の報酬は変わりません。長期間、かつ高品質でやっている配達員も、始めたばかりでチート行為をしてその日を乗り切っている配達員も報酬は同じです。
契約を切られなければセーフ、それが結果的に「責任感を欠如」させる行為に至る要因になっているんだと思います。
評価がないからチート行為を生む
会社に所属していれば、叱ってくれる上司がいたり、お客様のクレームも直接受けることもあれば、それを改善をしなければと対応するでしょう。
Amazon では、たとえば「誤配を出した」というカウントはされますが、どこに誤配をしたかまでは当日に利用者から連絡がないと、配達員にはどこで誤配をしたのかまでは伝えられません。数日後に「◯月◯日に誤配◯件」と知るだけで、場所もわからないので対策も改善もしようがありません。
その他にも、ルールが守られていないケースがどこまでその人の評価に関わっているのかは、正直配達員としてもよくわかっていません。未配についても「カラ配達」すれば未配にカウントされていないのか、それとも実は Amazon 側はわかっているのか、、?
もし後者ならば、その配達員へ提示する報酬を下げるとか、高品質で対応している配達員とは報酬に差がでるとか、、そういうことをやらないと品質は改善されないのでは?と感じます。
不満は Amazon に、「配達員を特定して」訴えてほしい
Amazon の評価が曖昧なのであれば、やはり利用者様側から声を上げていただきたいのです。勘違いしてほしくないのは、X(Twitter)に書いてほしいという要望ではありません。
問題がある配達を行なった配達員を「特定」し、その配達員に対して直接鉄槌を落とさないと意味がありません。問題があった配達員を「特定」できるのは、「受取人様だけ」です。
受取人様が Amazon に対して、荷物の追跡番号(DAから始まる12桁の英数字)と、この荷物がどういう状態だったかを Amazon へ直接あげてもらうことで、配達員にひとつ直接のクレーム履歴がつきます。それにより、配達員に直接警告が入り、これが繰り返されれば、その配達員は契約が切られるということになります。
Amazon に対する問い合わせの窓口はこちらです。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=GSD587LKW72HKU2V
X(Twitter)に書いても公式が反応してくれるとは思いますが、その後に荷物番号やら状態やらを事細かくヒアリングされるはずです。上記の問い合わせ窓口から進めば、どの荷物に対する問い合わせかは Amazon 側がわかるので余計なステップが減ると思います。
配達員の一度のミスによるクレームは仕方ないとして、多数の利用者から繰り返しクレームをもらう、それが明らかに配達員側の過失であるという場合には、契約が切られても仕方ないと思っています。
ネットに悪評を書くことは、真面目に配っている配達員も含めて、Amazon に限らず配送業界全体の評判を下げることにしかなりません。評判を下げると利用者側からも「理解」もされず、「協力」しようとする気持ちすらもなくしてしまうし、何より真面目にやってる配達員のモチベーションすらも下げるので、本当にやめてほしいです。。。