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だれでも働きやすい施設デザインって?【R&D新棟の魅力に迫る vol.1】

こんにちは。note編集部です。

この4月に仙台開発センター(古川)内にR&D新棟が竣工しました!
たくさんお伝えしたいことはあるのですが、
今回は施設デザインの多様性への工夫という観点からご紹介します。
(次回は別の観点からお伝えします)

余談ですが、この多様性という言葉、誰もが知るようになりましたが、
とってもとっても難しい言葉だとも思います。

なので、今回の記事には編集部の主観も入っており、
それぞれに対する考え方は社内でも、それこそ多様にある、という前提でお読みください。

さて、古川駅の目の前、
仙台開発センター(古川)の敷地内に新しくできたR&D新棟(以下 新棟)、

コンセプトは「緑豊かな古川の地で、世界中の知と技術融合し触発するイノベーションコア」

延べ床面積 23,683.65㎡(サッカーコート3面分!)の4階建て、
収容人数1,500人という大きな開発拠点です。

真新しい建物が青空に映えます

文字、世界地図、でもよく見ると…

新棟の各部屋前にあるプレート。パッと見はよくあるネームプレート。
拠点所在地を示した世界地図。パッと見は大きな世界地図。

新棟エントランスに飾ってある世界地図

でも近づいて見ると…
当社の代表的な製品のひとつ、タクトスイッチ®がいくつもあつまって文字や絵を形成していることに気づきます。
しかも、一つ一つの大きさや色、押し心地が違うんです。


世界地図を拡大してみると…

これは、同じタクトスイッチ®という製品でも
色や形、触感にバリエーションを持たせられるアルプスアルパインの技術を示しているのですが、もうひとつ、
アルプスアルパインの多様性に対する考え方も表しています。

一人一人は見た目も性格も価値観も違う。
でも同じ目的に向かって集まれば大きな成果が生まれる。
そして、ひとつとして欠けてよいパーツはない。という考え方です

「1」という文字がタクトスイッチ®で出来ています

ぜひ訪れた際はすべて押してみて、
推しのタクトスイッチ®を見つけてください。

ジェンダーレストイレの考え方

最近ジェンダーレストイレが話題になっていますが、
新棟造設のワーキンググループもトイレのあり方については何度も検討しました。

ワーキンググループメンバーはブロックを使って検討することも

A: 男性用トイレゾーンとの男女使える個室トイレゾーンで分けたらどう?
B: うーん、それは使いたくないという人がたくさんでそう…

A: では男性用・女性用・ジェンダーレス用と3種類に区分けしては?
C: ジェンダーレストイレに入るのを見られるのが嫌な人もいるんじゃない?
 目立たないように使えてこそスマートだよね。

B: 執務エリアの全てのトイレエリアに、だれでもトイレを設置するのは?
 1階だけにしかだれでもトイレがない拠点もあるけど、
 それだと毎回1階まで下りていくのは大変だからさ。
D: それもいいけど…私は、自分がだれでもトイレを使ってるとき、
    もし身体的ハンディキャップが理由でそのトイレを必要としている人が
 来たらと思うと…気後れして使えなくなっちゃうから使えないな。

C: それなら、だれでもトイレを2つ並べて置いたら?
    自分が1つ使っても、もう1つあるから、
 身体的にそのトイレを必要といる人がきても大丈夫って思って
 安心して使えない?
全員: それだ!

ということで、男性用と女性用トイレの間にだれでもトイレを2つ設置することとしました。

身体的にだれでもトイレが良いという人も、
精神的に男女トイレが使いづらい人も、
どちらに該当しない人も気軽に使える「だれでもトイレ」を目指します。

世の中ではトイレについてはいろいろな考え方があると思いますが
新棟では、ワーキンググループメンバーがベストだと思う形で実現することができました。

働けるけどちょっと辛い、そんな女性特有の体調変化に寄り添う

新棟には女性専用休養室という部屋も設置されました。

女性休養室、通称「なでしこルーム」

女性は生理や妊娠中、産後など、女性特有の体調不良の時期があります。

仕事を休むほどではない。でもずっと座っているのがつらい。
仕事中にそう感じる女性も少なくないと思います。
私も妊娠中は、頭と身体は元気なのにお腹が張ってつらい…ということがよくありました。

女性専用休養室では横になりながら仕事をすることができます。
普段は座りながら、でもつらくなったら少し横になって。

そんな働き方が可能になることで、
より快適に働けて、仕事の効率が上がることが期待されています。

また、搾乳室としての使用も想定されており
搾乳を入れて置ける冷蔵庫も設置されています。

性別の多様性だけでなく…

この他にも

職位や年齢にとらわれず自由に活発にディスカッションできるようにオープンエリアが豊富にあったり、

室内よりも外の風を感じて働きたいという人のためにテラス席があったり、

自席付近の温度調整が自分でできるという、
暑がり・寒がりさんにも優しい仕組みがあったり、

新棟は一人一人が働きやすい環境を考えたオフィスになっています。

本当はもっとお伝えしたいことがあるのですが、
今回はこのへんで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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