【日常にアルプス_1月14日】東京の友だち
Good Morning Alps!
おはよう伊那谷。
2025年1月14日 火曜日
東京に住む友だちが遊びに来て、3泊4日を過ごし、そして東京に帰った。彼女とは22歳の頃に出会った。新卒で入社した会社の同期が「ふっちんと趣味も気も合うと思う」と言って、私と同い年の妹を紹介してくれた。たしかにその通りで、あっという間に、同期を介さずに仲良くなった。そこから、私も「私の同級生と趣味も気も合うと思う」と別の友だちを混ぜ、彼女も「この間、朝の太極拳で一緒になった子と趣味も気も合うと思う」と別の子を混ぜ、いつしか、東京の中央線・総武線・京王井の頭線の各駅ごとに、よくわからないけど妙に気が合う友人が増えていった。
その友人たちとは、浅草東宝でオールナイトを観たり、新宿ゴールデン街に飲みに行ったり、房総半島春のバスツアーに参加したり、着物姿で出かけたり、沖縄や京都に旅をしたり、フジロックやメタモルフォーゼに行ったり、寝袋で野宿したり、朝の通勤途中に駅のホームで弁当を交換したり、井の頭公園で凧揚げをしたり、目黒の河川敷で秋刀魚を焼いたり、渋谷のライブ会場でケータリングしたり、センベロ酒場を渡り歩いたりした。全員の予定を合わせて何かするわけではなく、最初に企画が立ち上がり、参加したい時だけ集まるというゆるやかで気軽な友人関係だった。たくさん遊んだ20代を経て、それぞれが転職したり結婚したり先生になったり出産したり渡米したり離婚したり昇進したり移住したり再婚したりマンション買ったり家建てたり、てんでバラバラな生きざまながらも50歳が近くなった今でもなんやかやとつながっている。
大人になってから出会った友人は貴重だ。「なんの友だち?」と聞かれると「なんだっけね」と思うけど、趣味も気も合う人と出会えて、ダラダラと仲良くしていられるのはとてもいい。そして彼女とよく似た顔の小学生から「ふっちん〜」と、当時私がふざけて名乗った愛称で呼ばれると、これもまた人生の深みかなと思う。いや、この浅さが気楽でいい。
新宿と伊那谷が高速バス路線でつながっているように、私たちも遠くにいるようで会おうと思えば会える。また長野県まで遊びにきてくれたらいいな。