静かな人の戦略書
「優柔不断」⇄「思慮深い」、「心配性」はリスクマネジメントに必要
おとなしくてもリーダーになる方法は?
内向型の人間は、アイデアや野心を持っていないのではなく、夢を追うのにいちいち騒がないだけ
「口数は少なくても、誰もが耳を傾ける」ような、自分の意見をきちんと主張するための方法は?
社会のメインストリームの価値観は、単一の基準になってしまいがち
美しさの基準や成功の基準というものが存在し、人の性格も、一つのタイプだけが「普通」とされる。
私たちは、みんなそのひとつの基準を満たそうと努力しているうちに、自分が本当はどんな人間なのかを忘れてしまう
本当の自分らしさを理解し、強みを見つけ、内向性を補えるようにする
自分を知り、自分の特徴を生かす
本当の自分を見失わずに、自分らしくあるには?
「はったり」はいらない
「何気ない交流」がエネルギーを奪う
「軽い雑談」の重いストレス
「情報集め」と「練習」がものを言う
「不意打ち」には慌てず、落ち着いて対処する
「控えめな態度」が信頼感を生む
無理をせず自分らしく、穏やかな、落ち着いた話し方をすれば良い
はったりをかます必要もなければ、業界用語を並べ立てる必要もない
戦略的に「得意なこと」で勝負する
「戦略的」に考える
優秀でも「不向き」な場面がある
合同企業説明会などで自分の能力や資格を堂々とアピールすることは不可能
脳が「即座の反応」に向いていない
脳の使い方が違う
第一に、内向型はじっくり考える傾向にあり自分が言おうとしている言葉の真意を慎重に考えてから口を開く
第二に、内向型は長期記憶に頼る傾向がある。しかし、長期記憶にアクセスするのは、短期記憶の場合よりも複雑で手間がかかる。長期記憶を引き出すには、何らかのとっかかりを必要とすることが多い。
内向型の脳は即座に反応するのが得意ではない
不確かな状況に対応しながら、二つの言語間で通訳をしなければならないような場合、内向型の脳は過負荷になってしまう
「外交型になろう」は得策ではない
自分らしくやっていく方法を見つける
「最重要スキル」を見つけ、鍛え抜く
英会話
How are you doing?調子はどう?
3通り以上の返事ができるように練習
1対1の会話をたくさんする
「試練」を乗り越える
独特の「脳の特徴」を武器にする
静かな人の能力は見えにくい
観察者で、リーダーで、集中力がある
全力で仕事に没頭するタイプ
ひとりになることで「静かに充電」する
内向型と外交型が大きく異なる点は、元気を取り戻す方法
内向型がエネルギーチャージするには、一人になる必要がある
外交型と違って、外的刺激によって元気を取り戻すことはできない
冷静に「小さなミス」を見つけ出せる
生まれつき異なる「脳」の構造
内向性には先天的な側面(遺伝)と後天的な側面(環境)の両方がある。
どちらの性格が優勢で、前面に出てくることが多いかだけの違い
後天的影響には、私たちが育つ環境や、社会的期待、教育方法、家庭や職場において求められることなども含まれる。
人はこうした要素によって、どちらか寄りに「教育」されていく。
自分を「現実的」に見つめ、受け入れる
自分にとって「最高の仕事」とは?
自分は何に重きを置いているのか?
内向性は自分の特徴のひとつにすぎない
内向性を足枷のように感じて、自分で自分に限界を感じる必要はない。
自分が何を最も大切にしたいかを考え、目標を見つけ、訓練を積み、必要なスキルを習得すれば、自分の理想の仕事を手に入れる機会に恵まれる。
「最も大切にしたい価値観」を考える
内的刺激(多くの場合、意義を感じるもの)を重要視し、自分にとっての優先順位を明確にしたがる内向型にとって、コアバリュー(中核的な価値観)は能力よりも大切。
「自分に合った仕事」を考える4つの質問
①大きくなったら、何になりたいと思っていたか?
②どんな仕事に魅力を感じるか?
③どんなものに憧れるか?
④生まれつき才能に恵まれていることは?
「宇宙船」に誘われたら、飛び乗ればいい
自分が最も価値が生み出せる仕事を見つける
いちばんやりやすい仕事とは限らない
「コミュニケーション不要の仕事」はない
「自分の性質」を受け入れる
自分にぴったりの仕事を見つけるか、仕事に合わせて自分を変えるしかない
ストレスフリーで「新しい環境」になじむ
「新しい環境」では多くの困難に直面する
なじむために必要な「3つのこと」
「仲間を見つけること」大人数より「一対一で」
「仕事の能力を示すこと」
「明確な成果を出すこと」
ちょっとしたことでも聞いてみる
たくさん質問をする新入社員ほど、自分から周りの助けを求める傾向にある
質問が明確であるほど、すんなりと助けてもらえるようになる
「傾聴」できる能力を生かす
相手が「この人は、本当によくわかってくれるな」と感じる。
目の前にいる数人数人の話にしっかりと耳を傾け、心から興味と思いやりを示す。
内向型は抜け漏れがなく、徹底的に考え、先々に予想される問題点にもいち早く気づく
対面が苦手でも「チャット」で補える
準備して「先手」を打つ
・上司を賢く管理(マネージング・アップ)
・プレゼンを行う
外交型の意外な「苦労」
初対面なのに馴れ馴れしい人と思われる
静かな人の「人間関係」術
「ちょっとした雑談」に対処する
「ええ」「なるほど」「そうなんですね」など相槌を打ってから、姿を消す
「友人の線引き」を高く設定してしまう
「おしゃべり」で疲労困憊する
要点しか話さないせいで、そっけない人だと思われているかもしれない
無駄話や関係のないおしゃべりで時間を無駄にすると消耗してしまうから、要点だけを話したい
「信頼」ほど価値のあるものはない
仕事だからこそ距離を縮められる
力を合わせて困難に立ち向かうため、固い絆と信頼関係を結ぶことができる
落ち着いて「揉め事」をさばく
中途半端にかばうと、問題が複雑になる
「気まずい雰囲気」を察知してしまう
HSPは、気まずい雰囲気をすぐに察知して、たちまち落ち着かない気分になる。
自分のせいなんじゃないか、何かやらかしてしまったのだろうか、などと思ってしまう。
心理的なプレッシャーとともに生理的疲労を覚えるが、敏感な内向型はとくに
「揉め事」をさばく4つの方法
コミュニケーションを学ぶ絶好の機会
①ひと息ついて、戻ってくる
揉め事が起こった場所からいったん離れるか、頭のなかを整理して、気持ちを落ち着けるための時間をとる
それがすんだら、あらためて問題に向き合い、対処し、解決する必要がある。
自分から、時間を改めて問題を再検討することを提案してもいい
②思いやりをもって相手の話を聞く
相手の話を遮ったり、言葉を差し挟んだりしない
相手の言い分に対して注意深く耳を傾け、相手が何を懸念しているのかを理解できれば、問題の原因も見えてくる。
意見の一致が生まれる余地を残しておく
③コミュニケーションのチャンスにする
肝心なときに自分の考えを口にしないと、せっかくのコミュニケーションの機会を逃してしまう
④引きずらない
問題が解決したあとは、そのとき考えたことや感じたことを、いつまでも覚えておくことはない
対人関係において、面と向かってのコミュニケーションを避けてしまうのは、内向型にとって最も重大な問題
直接話すだけで、問題は簡単になる
ちょっとした誤解が生じただけなのに、膨大なメールのやりとりによって問題が拗れてしまうことがある
クライアントとの間に文化と言葉の壁があったから
歩き回って「個別」に話す
「他人の感情」にいちいち振り回されない
「腹を割って話す」のが苦手
内向型は他人の感情に影響されやすい
内向型は物静かで、強い言葉や表現は好まない。落ち着いた態度でコミュニケーションを取り、実際的かつ現実的な話をする。
逆のタイプ(外交型)もいる。
外交型にはせっかちな人が多く、声がよく響き、ガッツと活力にあふれている。気分がいいときも悪いときも、あからさまに態度で表す人が多い。
落ち着いて、話を引き戻す
落ち着いて説明べきなのはマネージャーであり、怒鳴り合っても仕方がない
感情をぶつけても構わないが最終的には理性的な会話が必要
あえて「強い態度」に出なくてもいい
怒鳴り返すのは逆効果になる場合が多い
話の論点がわからなくなりがち
一歩引いて、参戦を遅らせる
まず、相手の立場から問題を考える
自分なりの状況分析
もし相手が一方的に怒鳴り続けていても、無理して反論したり、あわてて説明をしたりする必要はない
相手がついに黙るまで怒鳴らせておけば、こちらは考える時間を稼げる
もし、早急な対応が必要で、相手から即答を求められたら、できる限り時間稼ぎする
「自分のせい」にしない
内向型の怒りの表現は目立たないだけ
他の人たちのことをキレやすいと感じ、深く考えないから他人の感情を簡単に傷つけるものだと思っている
自分の考えや感情を表に出さずに黙ってやり過ごしていると、長期的には対人関係はマイナスになる
「自分の立場」をはっきりと示す
自分の立場を相手にきちんと伝えるには、自分がその状況にどのように関わっているかを落ち着いて注意深く説明し、解決策について、中立的な情報を提供すること
コミュニケーションにおいて、重要なのは、どのように情報を伝えるかではなく、自分が伝えたい情報を相手に理解させること
熟慮してから慎重に提案するという方法は、相手が外交型の場合は却下せざるを得ない
こちらがじっくり考えているうちにさっさと次の問題に取り掛かってしまうから
好かれるより「信頼関係」が大事
「相手の強み」を生かす
怒りや批判めいた感情を抱くのは、ストレスが原因である場合がほとんど
「感情的な人」というレッテルが貼られてしまっては、決してよい結果にはつながらない
「電話」は難敵にも強い味方になる
超優秀でも「電話」に苦労する
「とっさの対応」がストレスになる
発信者識別アプリを使う
どのくらい時間がかかるかを最初に伝える
準備した内容に沿って話す
自分のペースを意識する
あらためて返事をすると伝える
メールやメッセージを併用する
問題をスピーディに解決できる
電話の方が効率的なこともある
「オンライン会議」は準備がしやすい
カメラを確認し、話題を用意しておく
話し合うべきポイントを事前にまとめる
会議の冒頭に打ち解けるためのフレーズを考える
「資料」を前面に出す
出席者たちは、意義ある発言や的を射た提案を聞きたがっている
進んで「議事録」を取る
議事録の担当者が決まっていない場合は、自分から取る
内向型は人の話をよく聞き、細かい部分に注意を払うのが得意だから、適任
「交渉」を成功させるカギは聞く力
「野心的」な内向型
自分の長所を「過小評価」している
野心と性格にはなんの関連性もない
私生活のことをみんなとぺらぺらしゃべったりしない
「じっくり聞く」という価値の高い能力
「傾聴力」がある
適切な質問をしても、肝心の相手の話をちゃんと聞かなければ意味がない
内向型は顧客の真のニーズに注意を払う
「深い関係」を築ける
内向型は長期的な深い関係を結ぶのが得意
「分析能力」が高い
効果的なビジネスモデルは顧客のことを徹底的にリサーチし、顧客のニーズに耳を傾け、それに応えること
静かな人が「もっとも周到」なことは多い
「出張」で力の浪費を最小限に抑える
「無駄なエネルギーの消耗」を抑える
「準備」で気持ちに余裕をもたせる
いつでもどこでも「安心スペース」をつくる
外交型文化のなかで「バックハンド」で戦う
「ちょっとしたこと」が気にかかる
「外交型文化」のなかでどう動くか
外交型文化の国では、「優れた表現力と社交力があれば、人は成功する」という概念が浸透している
テクノロジー業界の影響が現れ、一般の人々の関心は、魅力的な話術がものをいうウォール・ストリート・モデルから、合理性と実用性を重視するシリコンバレー・モデルへと移行した
→企業がフレキシブルなオフィス環境を採用し、それぞれの目的に合った環境を従業員に提供
内向型と外交型は惹かれ合う
「正反対」の人とうまくやっていく
個性が異なる両者がうまく連携すれば、チームとしての力や効率は絶大なものとなる。
正反対の性格の人とうまくやっていくためには
「遂行能力」を発揮する
職場において誰もが求めているのは、「結果」と「遂行能力」
効率のよい仕事ぶりで結果を出し、上司を喜ばせ、チームのみんなが伸び伸び働けるようになれば、誰もが一緒に仕事をしたいと思うようになる。
「敬意」を払う
「ユーモア」を挟む
内向型は、さらりと気の利いたジョークを挟むことはできないが、いつも落ち着いてい手真面目な人が、たまに軽口を叩いたり、ジョークを言ったりすると、たいていはうける。
「苦戦」する仲間に手を差し伸べる
内向型の強みである几帳面さや細部へのこだわりを生かして、外交型の同僚が手を焼いている問題(細かい書類や数字など)に、積極的に手を貸してあげる。
この戦術はあまりしょっちゅう使わないほうがいい。四六時中、他人の問題処理に追われるためになってしまう。
「異文化」を受け入れる
外交型文化のなかで働くことになったら、その文化のならではのメリットを享受するのが一番
まわりの誰もが会話のネタには事欠かないから、自分がわざわざ考えなくてもいい。
そして、外交型文化では、ほめ言葉や激励の言葉をキャンディのように惜しみなく与えようとする。
内向性を理由にして、自分の可能性を狭めたりしてはいけない。
静かな人の「バッグハンド」の威力
内向型は自分を売り込むのが苦手で、自分の利益や昇給のためには奮闘できなかったりする。
内向型の利点
「深く考える」ことができる
外交型は報酬を求めて働くのに対し、内向型は危険を回避し、エネルギーを節約し、失敗を減らすための生存戦略を身につけた。内向型はある程度時間をかけて考えたこと以外は、とっさに話せないことが多い。
また、衝動的な行動を嫌う内向型は、自分の考えを述べる前にじっくりと考える。
内向型がイベントに遅刻することはない。
話を「聞く」のがうまい
人の話をよく聞けるのは、コミュニケーションを成功させるための大きな要素。
観察好きな内向型は、相手が考えていることを察しすぎる傾向がある。
そのため神経をすり減らしてしまうこともあるほどだが、ほかの人たちから見ると、内向型は不思議なほど、他人の考えやニーズがよくわかるらしい。
ひとつのことに「集中」できる
粘り強い
一つのことに粘り強く取り組んで成果を出すことこそ、価値を生み出す能力
冷静な力を「人前」で生かす
完璧な準備で「質の高い」仕事をする
長所を生かせば「イベント」は楽勝である
パーティーでの行動パターン
「最悪のイベント」と「充実したイベント」の違い
「どうにかなるだろう」と思っていた宴会のほうが苦痛で、畑違いだと思って腰がひけていたイベントのほうが自分でも不思議なほど楽しめた
「闘いの場」は慎重に選ぶ
内向型にとって、エネルギーはもっとも重要な資産
出席すべき理由を明確にする
「慎重に選ぶ」というのは「やたらと警戒する」という意味ではない
入念に「準備」する
あえて「前」に出る
内向性の強い人ほどステージ(あるいは主催者、スポンサーなど)の近くに座るべきであり、さらには登壇してスピーチをするべき
ひとつイベントがあるだけで、ずっと気になる
そもそも本当に行く必要があるのか?
「行かない」という選択肢も検討する
・どうしても参加しなければいけない理由は何か?
・イベントの主催者は誰か?参加者は誰か?参加者は何人くらいか?他に誰が参加予定か?
・そのイベントは、私(または私の仕事)にどのような関係があるか?
・他の参加者に知っている人はいるだろうか?
・人脈作り以外に、このイベントでどんなことができるか?
参加するなら「前向き」になる
モチベーションがこれっぽっちもないとわかったら、行くのはやめる
「無理のない目標」を設定する
自分が何を達成したいのかを考えて、目標を立てる
必ずしも大きな目標を立てる必要はない。
できるだけ具体的に設定する
勝敗は「始まる前」に決している
「プラン」を完璧に用意する
「体調」に気をつける
少し辛くなったときのために、(トイレなどの)隠れ場所を探しておく
人を知るには「己」を知る
影響力の大きな人たちと繋がりをうまく築けないのは、たいていの場合
「自分はこんなことをやっています(=何を)」「こんな方法でやっています(=どのように)」という話ばかりしているせい
人々が注目するのは、なぜそういうことをしているのか、相手が理由を語るとき
「たくさんの人」と話さなくていい
目の前のチャンスを掴む
「脱出口」を確保する
ある時間になったら、助け舟の電話をかけてもらえるよう同僚に頼んでおくのも手
自分を「演出」する
「成功したいなら、他人の100%に比べて、自分は110%努力しなければならない」
社交は「戦略」がすべて
「会場に入る直前」に意識すべき戦略
「ゆっくり」と馴染んでいく
「雑談のネタ」を用意しておく
最近読んだ本、おいしいレストラン、休暇中に起こった面白いことなど、気軽に話せる話題を用意しておく
出張先での経験(その土地の気候や食べ物など)や、仕事に関する見解、業界の現状など
本題に入るための前振り
主催側の「手伝い」をする
イベントの主催者やホストに、何か手伝えることはないか、積極的に尋ねる。
自己中心的な考え方をしない
「少人数」の輪に入る
内向型の場合、会話の相手は1~3人が最適
きっかけを掴んだら、簡単な自己紹介をしたり!その場の話題について自分の考えを述べたりする。
「会場を出たあと」の戦略
イベントの終了後、せっかく出会った人たちに連絡を取らない人が多い。
まずは「名刺」を分類する
自分のキャリアとの関連性や会話がどの程度弾んだのか
「人」を紹介する
「SNS」を活用する
人前で話す極意
緊張や不安を和らげるため方法
「緊張は自然な反応」と割り切る
恐れや臆病を克服する方法
新しい脳が古い脳をなだめるプロセス
「脱感作」と「イメージトレーニング」
「脱感作」とは、自分が恐怖心を抱いている対象に強制的に接触することによって、扁桃体の感度を徐々に下げていく方法
脱感作の過程では恐怖のレベルをコントロールし、調整する必要がある。
長い目で見れば、少しずつ恐怖心を和やらげていくほうが望ましい。
「イメージトレーニング」は、完璧な状況や、最高の結果につながるシナリオを何度も想像して、脳内で「正の強化」を起こすもの。
落ち着いて堂々とやってのける自分の姿をまざまざと思い描くことによって、不安を和らげることができる。
恐怖心に囚われすぎるのはどうかと思うが、恐怖を克服するための最初の一歩を踏み出せば、あとはだんだん道が開けてくる。
トレーニングの際は適切なレベルに調整することが大切。
ルーティーンの威力
「落ち着ける時間」をつくる
習慣は、リラックスするのに役立つだけでなく、予期せぬことが起こるリスクを減らすことができる。
「会場に早めに入ること」と「ひとりになる時間を確保する」
人前で話すコツ
「分散」させる
同じ日に2つのスピーチを入れない
「ポジティブな反応」を意識する
よく出来なかったと思われる部分をメモしておき、あとで復習する際の参考にする。
くよくよ反省ばかりしないようにする
スピーチの最中に、肯定的なフィードバックを求めて、聞き手の顔を見回すこともある。
人からの激励の言葉や推薦の言葉、主催者からの好意的な評価などは、すべて自分を前進させるためのモチベーションとなる。
人前での話は「コントロール」しやすい
努力の9割は「ステージの外」で行う
雑談に比べれば、スピーチのほうがコントロールしやすい
出だしは焦らず、間を取ってから話し始めればいい
壇上でスピーチをするときは、自分のことだけ考えていればいい。
準備で「スピリット」を込める
内向型の人にとって、刺激は内側から沸き起こってくる。その考え方や行動に価値や意義を感じるかどうかといったこと
毎回「同じ熱意」があるように見せる
たとえいつもどおりのことをやるだけだとしても、少なくとも、全勢力を傾けているように見せる必要はある。
エネルギー節約法
「自分のスタイル」を見つける
完璧さを追求するあまり、自分らしさを見失ってしまい、それがフィールドでのパフォーマンスに影響を及ぼしている。
「別人」になろうとしない
スタイルは人によってさまざま。
自分らしく振る舞えるスタイルを見つけることは、エネルギーを節約し、効率よく使うための最善の方法
会議で「隠れる」ことはできない
重要な会議に「遅刻」したら?
発言しない=貢献していない
静かな人は「SNS」を使い倒す
「リモート環境」を絆でつくる
同僚たちに私の仕事の能力だけではなく人柄を理解してもらうことが、かなり重要
「目的別」で使い分ける
仕事以外の共通の話題を見つけるためにSNSで交流するのは、対面での交流に劣らない効果がある
「いちばん最初」にすべきこと
プロフィールの背景を、いちばん好きなスポーツの写真に変える
「文章」を武器にする
内向型にとって文章表現は重要な武器のひとつ
自分の意見を表現し、考えを明確にする
SNSは「膨大な時間の無駄」になりうる
「パーソナルスペース」を守る
内向型はプライバシーを非常に重視する
静かな人の「潜在能力」
「謙虚さ」こそが成功をもたらす
「スタープレーヤー」は過大評価されている?
貢献は「数字」に表れるとは限らない
「謙虚な人」がいいチームを生む
脚光を浴びている者が、真の影響力をもたらすとは限らない
・自分の弱点や自分に欠けているものを知っている。
・個人の利益よりもチームの利益を優先する。
・常に勉強と練習を怠らない。
チームの雰囲気が和やらかになり、メンバー同士が助け合うようにする
「堅実な貢献」が評価されつつある
スタープレーヤーとの巨額の契約は、ロールプレーヤーとの契約にくらべて費用対効果が低い
静かな人も、自分の強みを見つけ、得意分野や特徴を生かし、自分の長所を前面に出して貢献すれば、チームにとって不可欠な存在になり、道を切り拓苦ことができる。
タイプを混ぜれば「最強チーム」ができる
「2つのタイプ」を組み合わせる
内向型と外交型の両方で構成されたチームが非常に効果的
その人が「どんなタイプか」を理解する
自分について「率直」に伝える
「フレキシブル」な体制を取り入れる
内向型と外交型がそれぞれ得意なやり方で仕事をこなせるような柔軟性を意味する
内向型には発言を、外交型には傾聴を促す
6人の会議では、そのうち2人の発言が全体の60%を占める
あえて「正反対」の相手とタッグを組む
正反対の人と組んでみる
想像を超える「ケミストリー」が生まれる
外交型から見た内向型-とても気が利く思慮深い人
内向型から見た外交型-自由に獲物を取ってくる猟犬
マネージャーから見たペア-お互いの能力を補い合える
役割分担
「混成チーム」は最高の成果を生み出す
「お互いの長所」を引き出すには?
自分自身が向上できると同時に、チームを強化することができる
「内向型」とうまく働くために知っておくべきこと
・プロジェクトや業務の分担を決める前に、チーム全員にできるだけ完全な情報を提供すること。そうすれば、内向型の人たちが落ち着いて内容を把握できる。
・内向型がプロジェクトの内容と問題点を認識すれば、より明確な解決策を提案することができる。
・内向型には、よく考えてから仕事をするための時間が必要。その場でぱっと対応するのは、あまり得意ではない。
・ブレインストーミングでは、内向型は自分から積極的に意見に述べないかもしれないが、遠慮せずに意見を訊くこと。
・内向型は注目されるのが苦手。会議で大勢の人の注目が集まるなか、突然、内向型の人に意見を求めても、芳しい結果は得られない。
・内向型は細かいことに気が回り、物事の肝心な点やさまざまな可能性について、入念に考え抜く。内向型にプロジェクトを任せ、緊急時の計画や代替案、リスク管理などを担当させればプロジェクトはおのずとうまくいく。
・一般的に、内向型はあまり監督する必要がない。自分のことは自分でしっかり管理てきる。
・プロジェクトの進捗状況を何度もたずねると、内向型の脳のCPUはオーバーロードしてしまう。進捗を知りたい場合は、あらかじめスケジュールと目標を設定し、自分から積極的に進捗を報告してもらう
「外交型」とうまく働くために知っておくべきこと
・外交型は反応が素早く、よく考えずに発言する。もっと慎重になる必要があると思ったら、早い段階で指摘して気づかせたほうがよい。
・外交型は人間関係を築いたり、自分を売り込んだりするのが得意。活躍して名を上げるためなら、手段を選ばない。
・外交型は人と話したり、人脈を広げたりするのが好き。セミナーで新しい人たちに出会うのも、売り込みの電話で見知らぬ相手と話すのも、まったく苦にならない。まさに外交型の得意分野で、のびのびとやってのける。
・外交型は同じ作業を延々と繰り返したり、柔軟度の低い仕事に取り組んだりするのが苦手で、あっというまに興味を失ってしまう。
・外交型は会話しながら自分の意見を見出していく。言い換えれば、話しながら考える。積極的に発言させれば、しゃべりながら考える。
・外交型は脚光を浴びるのが好き。上司からの注目とサポートを必要とする。外部(ほかの部署など)から称賛されれば、いっそう励みになる。
上司を「管理」して、正当な評価を得る
「マネージング・アップ」で効率を上げる
上司を管理する目的は、利益や得点を手に入れることではなく、仕事の効果や効率を向上させること
「マネージング・アップ」をうまくできないと、上司は部下たちの仕事の状況を把握できず、仕事の成果も目に入らなくなってしまう
マネージング・アップがしっかりとできれば、「どれだけの仕事の質や量を求めるべきか」が上司にとって明確になると同時に、部下としても努力と成果を経営陣に対して正当にアピールできるようになる。
上司の「タイプ」を理解する
DISC 主導型、感化型、安定型、慎重型の4つのタイプ
主導型-状況をコントロールしたい
目標志向、行動には理由がある。
与えられた課題には速やかに取りかかり、進捗状況や結果をこまめに報告する。
要点が明確、迅速なコミュニケーションを好む
選択肢を示し、参考となる評価やアイデアを掲示する、
感化型-新しいことが好き
社交的、説得も得意
長期的にプロジェクトが苦手
自分から声をかけ、定期的に確認する
安定型-伝統や和を重視する
暖かい人柄で、グループや伝統を尊重する
計画にも注意を払い、相手の話もよく聞くが、物事の進め方については行き当たりばったりのことも多い
このタイプの上司とコミュニケーションをとる際は、「会社(または部門)のため」といった決まり文句を使うことで、提案が承認される可能性が高くなる
画期的なアイデアを思いついても、現実味に乏しければ、あまり意欲を示さない
他のみんなが反対しているとき、それを押し切ってまで、このタイプの上司の賛同を得るのは至難の業
慎重型-正確なデータで判断する
予想外の結果や影響が出ないかどうかを慎重に考える
論理的で細部にこだわるため、プロジェクトについて話し合う際は、あらかじめ資料を準備する
数字は正確を心がけ、ロジカル・フレームワークも用意する
企画書を練り上げてからは、どうすれば上司の承認が得られやすいだろうか?
主導型-企画書の内容を1ページにまとめた概要を提出する
感化型-企画書の見栄えに力を入れる
安定型-実務的な内容にする
慎重型-企画書は分厚ければ分厚いほどいい
静かな人は「表面より本質」を重視する
自分をどう見せるかに注意を払う
上司に合わせて準備する
コミュニケーションの取り方を上司に合わせれば、共通の認識をもてる
上司を変えようとするのはやめる
外交型-部下から直接話を聞きたがる
内向型-事前に資料を提出し、ミーティングの際に話し合うべき点をリストアップしておけば、上司は前もって資料に目を通し、検討することができる
主導型マネージャーには「ポイント」を説明する
要旨をまとめてポイントを明確にした上で、評価や提案を加える
感化型マネージャーには「新規性と裏付け」を伝える
提案を裏付けるエビデンスを示す必要がある
企画の説明を一通り済ませてから、自分なりの考えを提示する
安定型マネージャーには「前例」を示す
過去のプロジェクトなど事例に数多く言及できるよう準備しておく
慎重型マネージャーには「詳細なデータ」で説明する
提供する情報は、手堅く、徹底的で詳細であればあるほどよい
上司の「目標」を理解する
大きな視点で考える
自分自身の目標だけでなく、上司、部門、会社全体のそれぞれの目標と優先順位を理解する
自分の能力をどのように役立てるべきかがわかる
上司や上層部にとってもっとも重要な3~5つの目標を理解すれば、自分のリソースや時間をどう配分すればよいか、おのずと理解できるようになる
「小さな貢献」も記録しておく
自分の成果を忘れずに記録しておく
リーダーに「カリスマ」はいらない
カリスマよりも大事なもの
きわめて謙虚でありながら、徹底的なプロ意識の持ち主
謙虚で穏やかで物静かであり、自己抑制や自制心に優れ、控えめで内気
深い川は静かに流れる
2つのタイプの「いいとこ取り」ができる
内向型リーダーは、積極的に提案や提言を受け入れ、ターム全体にとってもっとも有益な決定を下す
自分の皮を破るとともに、チームの人たちに声をかけ、みんなのニーズに耳を傾ければ、ターム全員がさらに成長し、発展する余地を作ることができる
「静かな羊」がライオンを導く
状況に合わせて強みを発揮する
内向型はリーダーに向いている
目標から目をそらさない
チーム戦に長けている
目立たず、密かにチャンスをつかめる
「傾聴」と「戦略的思考」を駆使できる