その地獄は自分で作ったもんだよね？ ｜天国or地獄、どちらに住むも自分次第。
今週の出来事。
普段はとても平和な我が町の駅構内にて。
突然、
お前！
俺に恥かかせんのか！
お？やってるやるよ
という、罵声が響いた。
見れば、50代ぐらいのオッサンが、初老の男性に向かって、スゴんでいた。
緊張感が走る。だけど、携帯電話も持っていなかったので、警察に通報することもできず・・。
初老の男性がその場から去ることで、事態は収集し、周りもそれぞれ、また動き始めた。
同じ方向に歩き始めた女性に、
「頭のおかしい人が多いですね・・。」
と話しかけたら、
「バスの運転手さんが、落とし物を渡しに行っただけなのに、”俺に恥かかせんのか！”って突然、男がキレ始めたんですよ」
と、教えてくれた。
なんということだろう・・。
人の親切をなぜ「俺に恥をかかせた！」
などと受け取るのか。
とても腹立たしく思い、
「恥をかかせんのか、って、"お前が生きてることが恥だよ" って感じですよね！」
と応えた。
その女性はその後、すぐそのバスの運転手さんのところに行って声をかけていた。
私も居ても立ってもいられず、駆け寄った。
「大丈夫でしたか？」
と言いながら、涙が溢れた。
「なぜ、良い人がこんな目に遭わないといけないのか。
携帯さえ持っていればすぐに通報できたのに…。運転手さんをその場で守ってあげられなかった。」
悔しさと胸の痛みから溢れた涙だった。
その後、カフェで動揺を落ち着きせるため、今起きた出来事について考えてみた。
人からの親切すらまともに受け取れない人がいる。
あのオッサン、何があったかは知らんけど、人からの思いやりすら、素直に感謝して受け取れず、勝手に「攻撃」だと受け取ってるやん。
人生に何か面白くないことが起こったのかもしれない。
面白くないことがオッサンの身に連続して起きているのかもしれない。
だけどさ、それを招いてるのは誰よ？
最初の地獄は不運だったかも知れんけど、さらに地獄を生み出してんのは誰よ？
お前が不幸で地獄にいるのは、他の誰のせいでもなく、お前自身のせいだろうよ！
「人は俺を攻撃してくるばかり」
などと思ってるのかも知れないけど、そんな「冷たい世界」を作り出してるのは他の誰でもない、お前の妄想と心じゃないか！
それを人に当たってんじゃないよ！
という思いがフツフツ湧いてきた。
あのオッサンはいわば、
自ら地獄を生み出し、地獄に住み続ける人の典型
なんだわ。
もしここで、「ありがとう」と微笑むことができたのなら、地獄から抜け出せただろうに。
そうやって人を跳ね退け、攻撃してたら、そら、面白くないことも起こるわな、って話。
突然、暴力的な場面に出くわして、心はとてもざわついたのだけど、どんな人や出来事も自分の映し鏡だという。
だから、心がざわついたときには、「この人やこの事象は、私に何を見せてくれているのだろう」と、問うことにしている。
今回もそうしてみると、
私にも人の親切を攻撃と捉えるところがなかっか
と反省させられた。
最近、クライアント先で、私の仕事の領域にまで口を出してくる人がいて、
「なんだこいつ、シャシャりやがって！自分をアピールして、私から仕事を奪うつもり！？」
と正直、腹が立っていた。
けれども、この出来事を機に、
「あ、あの人もただ貢献したくて、一生懸命なだけかも。それを『攻撃だ』『邪魔だ』と受け取っているのは私自身だ。
これじゃ、あのオッサンと同じく、天国ではなく地獄を作り出しちゃうよ」
と、思い直すことができた。
これからは、人の親切には素直に感謝しよう。
親切を受け取り、実行するかは別にして、少なくとも差し向けてくれた思いやりや、親切な心には感謝しよう、と意識を改めた。
それと、ああいった場面を見て、「今後、人に親切にするのも怖いな」と思ってしまったのだけど、それでも私は
「人に親切にする。自分の思いやりを素直に表現する」
と決めた。
なぜなら、私は天国を作っていたいし、天国の中に生きていたいから。
あれから数日、折に触れ、
「これは天国と地獄、どっちを作る考え方／行動かな？」
と自分に問いかけながら過ごしています。
なんだか、新しい指針を得た気持ち✨
オッサン！
アンタも幸せになれよ！
ちなみに、事件の後、その足で最寄りの交番に向かい、今起きたことの報告と、こういった場合、目撃者としてはどのように対処すべきかを尋ねました。
「本人に注意したりすると、自分に怒りの矛先が向くと危ないので、110番に通報してください。今は動画も送れるようなシステムもあるので」
とのことでした！
自分が携帯を持っている時は自分で通報し、持っていない時には、他の誰かや、駅であれば改札や売店の方に依頼するなどしてみようと思います。
さらに調べてみると、カスタマーハラスメント通報窓口(#9110)もあるようですね。