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互いが褒め合う文化を仕組み化するには?! ー病院組織づくりに生かす


もっとスタッフみんなが常に褒め合うような組織にできないものか・・これもよく幹部の方から聞く悩みです。

そりゃ、もしそうだとしたら、気持ちよく働けそうなイメージはあります。


こんにちは、ALTURAのエーイチです。

実はこれは“カンタン”なんですけどね、、笑

そう出来ないブロックは、どこにありそうでしょうか?


褒められるから褒める?!

こちらの医療・福祉職も含めた、665名の管理職・一般職を対象にした職場における「ほめる効果」に関するアンケートによると、一般職(419名)においては、この1~3ヶ月で褒められたのが53.5%、3ヶ月以内でも経験してないのが31.5%!(いやその前に、2,3ヶ月に1回しか褒められないというスパンも...) 

ただ特筆すべきは、1ヶ月以内に褒められた経験のある方たちは、そうでない方と比較し、倍近く、同僚・後輩を褒めている、ということです。このことからも、褒める仕組みの導入は、風土の改善に寄与しそうだと推測ができます。

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こうした褒められて嬉しい、といった人の根元的な感情、これは例えばお金やプレゼントのような「外的な動機づけ」に対して、心からくる「内的な動機づけ」と呼ばれています。

よく知られているマズローの欲求5段階説なんかでも、第4のニーズに「承認の欲求」があるぐらいです。


どうしても現場で多忙な中、仕事優位に事を進めていると、業務上のやり取りに終始し、それ自体が当たり前になりすぎ、褒めたり、感謝の言葉なんかも忘れてしまう・・・そうすると、現場はもれなく殺伐としてきます。


それが分かっていたため、私自身、かつて老健時代に、「褒め褒めノート」なるものを展開していた時がありましたし、
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/column/sisetukeieisha/sisetukeieisha008.html (←実に2011年の記事!)


病院におけるサンクスカードブームも、ここから始まったんじゃないでしょうか?


これもとても良い取り組みなのですが、個人的には、たった今の出来事を1ヶ月もタイムラグがあってから褒められても、何だかな~、、という感じもいたします(なぜそれを今伝えない!笑)。


現代の行動原則

ひとつ念頭に置かなくてはいけないのは、現代の私たちの日常の行動様式自体が、もはやそうした内的な動機づけが元になっている、という事実です。

例えば、あらゆるSNSには必ず「いいね!」ボタンがあり、その投稿に対する「見たよ!」「グッドだね!」といった感想をワンアクションで伝えるようになっている。それが素朴な嬉しさと、投稿した励みになるものです。つまりそれが脳の報酬となり、より投稿しよう、という行動が強化されます。

(まさに、このnoteも、その動機づけが巧妙に仕組み化されているサービスです)

コミュニケーションツールのslackやChatworkにもそのような機能が搭載されています。

逆にこれらの「いいね!」機能が無かったとしたら、積極的に使いそうでしょうか??


よく、スタッフのモチベーションが低い、みたいな言い方をしますが、それは無理もありません。今の現場では、そのような「いいね!」に値する承認の機会が極端に少ない訳ですから。

だからこそ、「あえて」しなくてはいけないんです。


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この「承認」、褒めや感謝の言葉ーー

それは単なる嬉しいだけでなく、次なる行動の後押しし、トライが良しとする文化を作るのと、積極的に意見したりアイデアを出すための心理的安全性をつくることに繋がります。


医療・介護施設の実践事例

実は、このような「褒める」に着目した取り組みは、全国で行われています。

福島県 複合施設なでしこ川俣様 「ありがとうの木」プロジェクト↓


横浜鶴ヶ峰病院様 看護部 サンキューカード導入↓


湘南鎌倉病院様 「サンクスカード」 感謝伝え帰属意識アップ↓


藤田医科大学病院様 看護部 サンクスカードの取り組み↓



内発的動機づけのメリット

昇給・賞与のような外的なモチベーションは原資が限られている上にすぐに慣れてしまうもの(つまり動機づけが続かない)ですが、このような承認による内的なモチベーションはコストがかからず、何度でも味わうことができます。

まさにやるかやらないかは、幹部・リーダーの方のコミットのみである気がいたします。


また、こうした承認を基調にしたアプローチは、特別なスキルがいる訳ではありませんので、手っ取り早くコーチング型組織を進めるための入り口となるのです。即効性もあります。


たしかに、普段慣れてないことは若干の照れもあり、なかなかやりづらいかもしれません。しかし、こうした承認は、言われた方はもちろんですが、伝えた方も嬉しいものですからね、やって損は何もありません笑


だとすれば、あなたは仕事上、周りの方たちにどんな「いいね!」を届けますか?!



その現場あるある、コチラの「資料3点セット」で解決できるかも。↓


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