デザイン+αを楽しむ
以前、空港の広報用フリーペーパーを作ってたことがありました。
毎号巻頭の特集では、空港内の施設のオススメの商品をテーマを持って紹介したり、空港の見所スポットなどを紹介したり、読み物としても楽しめるフリーペーパーでした。
その冊子をリニューアルしようという話が持ち上がり、それならばと、そのリニューアル時にまったくそれまでとは違う表紙を提案してみたら、上手く採用になったのです。
これがその時のデザインです。
まあ何の変哲もないデザインっちゃあデザインなんですけども。笑
でも、ただ表紙のデザインをリニューアルするだけなのもどうかと思い、その時にちょっとした仕掛けを施したんですね。
気になったのは、これが配布される場所です。
空港ビルの店舗の商品の紹介用の冊子なので、羽田空港のビルのあらゆる場所に置かれるのですが、カウンターの上や店舗のレジ周りなど、フリーペーパーの置き所としての定番の場所はもちろんですが、重要なのは空港内で一番目に付く置き方があるんですね。
それはこの媒体用の専用のラックがあるんですね。
そのラックが施設内の各地にあって、この冊子が縦にズンズン並べられて、まとまってドーンと置かれるわけなんです。
つまり一番下に全面が見える面があって、その背面に上だけ見えてる段が続く、というよくあるモノなんですが。
つまりこんな構造です。
そこで、それが並んだ状態の時に、ただ、一冊の冊子の表紙が同じように並ぶのではなく、ラックごと目立つデザインに出来ないか、というアイデアでした。
空港ビルでの打ち合わせの際に、そのラックを採寸して、はみ出す部分を測って、ああだこうだとデザインラフを重ねました。
テーマがギフトでしたから、そのテーマも謳いながら上に重ねても成立するモチーフを利用するのがいいと。
そして出来上がった本番がこれです。
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こうなるわけです。笑
いいでしょ?(´∀`○)ノイェーイ♪
別に商業デザインとしては特別新しいアイデアではないので、この発想自体を自慢したいわけではないんですよ。笑
ただ、仕事として、こういうことを思案させてもらえる機会も、実際に成果物として実現できる機会もあまりないものなので、こういう機会を得た仕事は大変なんだけども、とっても楽しいんです、ということを言いたかったんです。笑
伝える、ということがデザインという仕事の一番重要な本丸だとして、その本丸を達成するにあたって問われるのがデザイナーとしてのアイデアやセンスだとしたら、その本丸の達成に力を貸せたような気になる仕事をさせてもらえたことが嬉しいわけです。
印刷物にも何か出来る工夫があるんだとしたら、それに出会える時は、デザイナーとして嬉しい瞬間なんだと思うんですよね。
なんかまたそういうことに出会えたらいいな、と思います。笑
デザイン+αの楽しみ。笑
デザインって楽しまないと!ってことです.