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ALOHADESIGN JOBS

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ALOHA DESIGN Tsutomu Kinoshita DESIGN WORKS
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#デザイナー

アート・ポスターを作ってみた。

衝動に駆られて絵を描いたりすることがあるのですが、基本そういう風に生まれた絵は、僕にとって心地いい絵になりがちです。笑 時には描いてるうちに、「あれ?上手くいかないな。どうも違う。。」となって描くのをやめてしまうケースもありますが、完成までに至る絵はほぼ間違いなく心地いい満足感を得られる愛すべき作品になります。 夏の間にそんな風に生まれた絵があって、さてこの絵をどうしようかな、と思案してたのですが、他の絵で先に出した木製のフレームに絵を収めた「スクエア・サマー・シリーズ」で

Magazine Graphic Infinity #1

昨今、「エディトリアルってこうでなければならない」って決められ過ぎだと思ってるんですよね。 世の中にどんな出版物があって、今までどんな世界が繰り広げられてきたかも知らないくせに「普通は〇〇ですよね。〇〇じゃないとおかしいですよ」ってのが多過ぎですから。 世の中にはいろんなデザインがあるんですよ。本当は。笑 出版が苦境とか雑誌が売れないとか最近よく聞きますが、マガジンは受け手のことを考えて作られてる、という勘違いが横行していてね。 その受け手のために考えてるという勘違いが実は

アートとデザイン

長い間クリエイターをやってきて 50年近くもクリエイティブを発揮する時のスタンスというか 心持ちのことで思い巡らせ考えてきたわけです。 長く生きてきてたくさん考えてきた人の意見や所感の方が まだ若い人たちのそれと違って正しいんだ! ということは決してなくてね。 物事の考え方に正義の制約を押し付けることはむしろ悪だと思っています。 ただ一つ言えることは 長い間考えてきたことの経緯で起こる本質の変容や その推移自体が真実であり正義だったんだということを 長く生きてきたからこ

初めてのZINE制作体験から想うこと。

以前から興味はあって、もし作るならどんなのがいいんだろうと 思い巡らす機会も多かったZINEというクリエイティブの発信形態。 これまで、デザイナーとして、コンポーザーとして、 自分は自他共に認めるクリエイターだと吹聴してきたわけなのですが、 いざ自分が自由な発信の場を得たとして、 音楽以外に果たして何を提供できて何を見せられるのかという クリエイティブな自問との葛藤の日々でもあったわけです。 そして遂に今年初めて自らの手で ZINEやオリジナル・アイテムを作ってみたわけなん

カスタム・オーダー始めるってよ。w

「Square Summer 」という商品名で、夏を四角いフレームに収めるスクエア・サマー・ピクチャー・シリーズを先日リリースしました。 ほんの数個ですがおかげさまでいくつかご注文をいただき、喜んでくれる人がかろうじていてくれるんだと安堵したんですが(笑)、とある知人から愛犬をここに描き入れることは可能かどうかという問い合わせをいただきました。 「もちろん描き込めますが、せっかくならオリジナルのイラストを描き下ろしますよ」と申し出ると、では家族のイラストを描いてくれないか

その本を幸せにするデザイン

僕は仕事でデザインをしています。 というか、それが僕が生業とするお仕事なわけです。 仕事なので、クライアントが望む形に整えたり、 成果やブランディングにつながることを想像させるに足り得るものを クライアントに提供するというのはいわばマストであり、 言ってみればそれこそが 僕の仕事の本質だと言って差し支えないものだったりします。 デザインはクリエイティブな仕事なんだと 簡単に一括りにされることもありますが、 僕の仕事は商業デザインというクリエイティブであって 自由に制約なく表

自己肯定

ティーンから20代前半くらいまでの自分のあの若い頃。 この年齢になって今振り返ってみると あの得体の知れない焦燥や不満や 抑えられない怒りのようなものは 一体なんだったのだろうと思うことがあります。 多分思うに 学校や社会の中で子供扱いされながら、 大人の定めたルールに則って生きてゆかなければならないという あのどうにも窮屈な枠組みが 反抗心や拒絶反応につながっていたことは明白で やりたくないことを生きるための必須として強要される状況とか 自分が自分であるための何かをまだ見

「人」と「場所」と「想い」

世界各地からお届けする 「人」と「場所」と「想い」が奏でる日々の生活の柄を綴ったWEBマガジンStay Salty のvol.37 をリリースしました。 人は所詮、 あれやこれやどうだああだと 様々な場所で括られ定義され語られるとは思いますが、 当たり前のことだけど、 人にはそれぞれ本人だけの生きてきた道があって、 辿り着いた(着いてた)(着いてしまった)場所があって、 そして今そこにそれぞれ立っているわけでね。 その一人一人が思いを馳せ、巡らせ、 逡巡の果て踏み出してき

Perfect Some Rays

新曲がようやく完成しました! 『Perfect Some Rays』 とにかく日光浴をしとけばいいんじゃね?という曲を書きたいと思って作りました。笑 **** 歌詞というのは不思議なもので、 着地点を設定しながら書き始めるんだけれども、 書いてる途中なのに書きたかったタッチやベクトルとは少し違うものになってゆくことがあります。 もちろん歌詞というのは実体験が全てではありません。 シチュエーションを描写する歌詞や、 エモーショナルな内面の想いを描く場合もありますが、 全て

クリエイティブの死

デザイナー側から見た 広報媒体や広告界隈でよくある話です。w 結局のところ、他の意見や思惑で、「これいいですよね!これで行きましょう!!」という担当者とデザイナーの仕事ベクトルじゃなくなるなら、もうその案件はもうダメなんだということなんですよね。 **** デザイナーと担当者がいいと思ったものには、さまざまな要因で命が吹き込まれます。 その媒体自体が枝葉を付けて、作り始めよりもさらに素敵なクリエイティブに育ってゆくことがあるのです。 そうなる条件として、やはりクリエイテ

冬を越えてきた旅人たちのこと

長い冬がようやく終わりを告げて、一気に春爛漫となりました。 寒い冬を越えてきた旅人たちを癒し力づけた満開の桜が散れば、いよいよ夏の入り口となるわけです。 浜に集う人々の表情も、冬のそれとは明らかに違う明るさが滲み出ていますからね。 世の中がポジティブなオーラに包まれ始める素敵な季節の到来となりました。 **** 今年の冬は特に閉塞感というか、なんかとても我慢しながら耐え忍んで過ごしてきたような印象があります。 個人的な感覚なので、世の中そうでしたよね?という話ではあり

永遠に夏至に向かう

夏至に向かっている時期はとても素敵で愛おしいと思うのです。 僕は夏が大好きだから、夏に向かうその道程は、光に溢れ、すべての生命が躍動するあの眩い季節へ続く文字通り陽の道、光の道なんだと思っているんですよね。笑 毎年、永遠に夏至に向かっていればいいのに。 なのに夏至が過ぎれば冬至に向かうしかないなんてなんてつまらない世界なのかとがっかりして意気消沈してその瞳から精は失われてゆくのです。。。 なのでせめて、永遠に夏至に向かうかのような風情で生きてゆこうかと思う次第でなのでご

Blessed By

半年かかった新曲をようやくリリースしました。笑 今回の曲はアップテンポ。 少しだけラテンっぽい要素を散りばめた曲になりました。 例によってシンコペーションを多用したリズム感溢れる楽曲ですが、それはそれで苦労も絶えなかったわけでね。笑 心の中ではマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal』バリにキビキビハキハキと、なんならフレーズ間にハッとかウッとかのキレのいい吐息なんぞも織り交ぜて歌ってる感じで演ってるのですが、いやはや寄る年波には勝てないというかなんというか。

仲間

僕の仕事はエディトリアル・デザインをメインとしたグラフィック・デザインということになります。 エディトリアルとは編集モノという感じの意味で、主に編集された誌面のデザインに従事するデザイナーを「エディトリアル・デザイナー」と言います。 一口にエディトリアルと言っても、エディトリアル媒体には色んな媒体があります。 主なもので言えばまず雑誌や書籍ですね。 これは主に出版社からの仕事依頼になる案件が多いです。 そしてカタログやパンフレットですね。主に商業施設やメーカーが商品やサービ