徒然なるままにその日暮らし
新型コロナウィルスの攻撃が始まって、色々と企画をしていたことが順番に一つずつ中止や延期となり昨年に立ち上げた仕事が突然どうにもならなくなった。そして4年間続けてきたフィットネスクラブのフラのレッスンも早々に休業に入ってこちらもお休みとなり、そのまま閉店となってしまった。
緊急事態宣言が発令されて東京の景色は一変した。いろいろと考えてみたけれど、今までとは明らかに何かが違う。今までの自分の経験やアイデアは通用しない時代に突然入ってしまった。どこでもドアを使って、知らない世界に迷い込んでしまったような。夢でも見ているようなそんなフワッとした気分だった。
嘆いても、悲観しても仕方ない。こんな時には、得意な
Let it be
Que Será, Será
なるようになる。なすがままに。に頭の中のスイッチを切り替えることにした。
心に平安がやってきた
スイッチを切り替えてみると、不思議なもので、ここ数年間がむしゃらに走り続けてきたことに気づいた。いろいろなことを「やらねばならない」という思いが強迫観念のように自分の中をグルグルと渦巻き、走り闘い続けてきたんだな〜と思った。のんびりしているように見えて、これまでルークの学校や教育のこと、仕事などで闘いの場に居たように思う。それが、コロナの影響が広がるのと同時に、どう足掻いたところで どうにもならない状況になり、無駄な抵抗をやめた時にフッとすごく楽になった。もうこの状況は神様にしか分からん。そして、神様は見捨てることもないだろうし、きっと責任も取ってなんとかしてくれるはずだと、色々と握り締めていた手を緩めて 手のひらを思いっきり広げてみることにした。取っていくのならどうぞ...と。これはまあまあ勇気のいる行為。
スイッチを切り替えた私の頭の中は、若き頃に沖縄の久米島でキャンプ生活を送っていた時、売店のおばちゃんの横に座って 特に会話することもなく、ただただ美しい海を眺めていた時のような...そんなすがすがしい感じになった。外出規制もあって自由に外で楽しむこともできず閉鎖的なのに、心の中はエメラルドグリーンの海を眺めて「あ〜自然ってすごいなー」と心の底から感動して呟いているようなそんな感じ。
私は やっぱり「のび太」の女版「のび子」なのか、バカボンのパパ級なおめでたい脳の持ち主なのかもしれない。
何をしていたか
本当は、めちゃくちゃアート活動をしました。とか、仕事に関してこんなことをしました。とか、あれこれとカッコいいことを言ってみたかったけど、実は静かに本気で Let it be、ケ・セラ・セラを実行していた。要は自慢できるようなことは何一つしなかったということ。
自粛期間、家族のためにあれこれといっぱい食事を作り(ぬか漬けなんかも始めてみた)、家族と一緒に家で筋トレをして自分の体に向き合い、描きたくなったら絵を描いて、映画を山盛り見て、本を読み、フラの練習をひたすらしてみたり インプットに時間を大量に投入してみた。すると枯れかけていた植物に水をやったら生き返って新芽を出してビックリみたいな... 静かに少しずつ力が蓄えられていく感じを味わった。
長年やってきたフラも、4年間教えてきたフィットネスクラブのクローズが決まったので、これを機にフラを辞めようかな...と考えていた。でも自分の体に向き合うと、体と頭が怠けていただけで、辞めるということは自分にとって逃げだということに気づいた。体づくりを始めると再びたまらなく踊りが楽しくなってきた。表現する楽しみ、やっぱりフラは辞められないし辞めたくない。という答えが見つかった。
ダメダメだと思っていた息子も、緊急事態宣言と共にサッカーの練習も試合も休みになり、自粛期間を上に上がるチャンスと捉え父親の鬼の筋トレに向き合い頑張るようになった。コロナを機に一皮剝けたように感じる。
面白い時代に突入すると思っている
まあ、この自粛の2ヶ月間仕事に関しては 取引先を含め今が大変、先が分からない状況の中で先の仕事の話ができない中で どうしようもなかったので動くことができなかった。
何もしていないと言いつつも、今後仕事をどのように展開していくかを考えるために、新型コロナウィルスがいかに社会に影響をもたらしたのか、あらゆる業界の人たちの現状、各業界の人たちはどのような予測をしているのか、日本と世界ではどうなっているのか、経済はどうなっていくのだろうか、政府はどんな対策を練ろうとしているのか、どのような対策をしているのかをリサーチしまくった。
見つけた答えはいくつかある。その話はまた気が向いたら書こう。
でもひとつだけ、これからの時代は きっと学歴社会ではなくなる。私が最も得意としているサバイバル時代に突入すると思っている。エリート達が最も苦手なサバイバル。私たちが立ち上げた仕事「DIY百貨展」は、サバイバル時代を生き抜ける泥くさく頑張れる仲間と本物の能力と実力があるから、必ず出口があると確信している。
リサーチをして分かったから伝えたいこと
一番気になっていることがある。
経済学者が口を揃えて言っていること。「新型コロナウィルスで仕事を失った人の自殺者が増える」ということ。増税の煽りに加えての新型コロナウィルスで経済が立ち行かずに自ら命を断つ人が続出するだろう。という話。
ひとこと声を大にして言わせてください!「絶対に破産しても倒産しても死なないでください!」私たちは、税金を今の今まで沢山払ってきています。消費税を含めて本当に沢山の税金を。こんな時にこそ、国に頼り、国からなんとしてでも取り返し生活を立て直しましょう。もし国や市区町村が助けてくれなくても何かしら助けてくれるNPOなども沢山あります。仕事を失い借金ができたから自殺するくらいなら、自己破産して人生をリセットして、生活保護を受けてください。道はいくつもあるはずです!今は暗いトンネルの中かもしれません、四方八方塞がっていると感じても必ず天の窓は開いています。必ず出口はあります。なぜなら人には耐えられないような試練は与えられないからです。必ず乗り越えられるだけの力が人には備えられていると私は信じています。
私は、過去に大切な友人を自殺によって失いました。しかも一人ではなく、6人もです。中には大学を卒業して疎遠になっていた友人もいますが、今でも、楽しい時間を過ごした彼らの顔しか思い出すことができません。その中には、亡くなったことを後から聞いて葬儀にも出席できなかった友人もいます。だから余計に、今でも彼らが自ら命を絶ってしまったことを正直受け入れられずにいます。友人を失って、助けられなかった自分を何年も責めて苦しみました。どうしてあの時に連絡しなかったんだろう、なぜそこまで苦しんでいた友達の気持ちを察することができなかったのか、あの時の電話はSOSだったのかな とか、どうしてあの時に面倒くさがらずに友人の家に足を運ばなかったんだろう、もっと本気で話を突っ込んで聞けば良かった、できることは色々とあったんじゃないか...と、後悔し、後悔し友人を失ってから何年も思い出しては苦しみました。とは言え、亡くなったご家族の苦しみに比べると、私の苦しみなんて足元にも及ばないと思います。
新型コロンウィルスの影響をリサーチして分かったのは、今 、政府から優遇されて美味しい思いをしている大企業以外の 中小企業、飲食店、宿泊業、アパレル業、スポーツ関係、美容関係、観光業、不動産、建築、ミュージシャン、アーティストなどなど書き出すとキリがないけれど、ありとあらゆる業種の人たちみんなが同じ苦しみを背負っています。少しはマシとか、今のところは大丈夫とか、そんな差はあるのかもしれませんが、これから先も大丈夫と思っているところや人はほぼいないと思います。
だから今は、みんながスタート地点に立っているようなもの
苦しいのは自分だけではありません。だから、全てを失くしても堂々としておけばいいのです。笑い飛ばそうではありませんか。命を捨てることだけは辞めてください。死ぬことを選ぶ前に、政府に向かって助けてくれと大声で叫びましょう。本気で。死ぬ勇気があるのなら、なんだってできます。必ず出口が見つかるはずです。そのためにも、国に頼ってダメなら、みんなで横に縦につながって助け合って乗り切ればいいと思っています。まずは自分の周りの人たちをよく見て、困っている人達にできることをしたり助け合っていくことが大切だと思っています。みんなで互いの声を聞き合いましょう。大切な人を失くさないためにも。
私たちが、後に続く人たちに何を残せるのか...
昔からある商店街にある小さなお店の一つがなくなることは、日本から大切な文化の一つ損なわれるということ。先日も、太宰治が愛した文化財でもある旅館がコロナの影響で廃業に追い込まれ、 その建物はなぜかすぐに取り壊されることになった。こうやって、今ジワジワと日本の文化が一つ、ひとつ損なわれていっている現実。国がそこに危機感を感じてくれない以上は、私たちのできることは知れている。だからこそどんなに小さな声であっても、暑苦しい、うっとおしいと思われても声を上げていくことが大切だと思っている。
人の命をどうやって守れるのか、そしてどうすれば日本の文化を守ることができるのか、今こそ私たち日本人は真剣に向き合う時がきてるのではないかと考え、どうやったら気づいていない人に伝えることができるのかモヤモヤしている。
私が20才の時、今は亡き東京スカパラダイスのクリンヘットギムラさんと、語り合っていた時に「カナちゃん、先に気づいた人がちゃんと行動を起こし伝えていかないとダメなんだよ」って言われたことを思い出す。そして、時々私はちゃんと行動ができているのか自問自答する。
きっとこれから必要なのは、雇用を生み出せること。コロナで仕事を失った人たちが働ける場や仕事が必要。楽しみながら仕事をしていける環境づくりができる仕事をつくること。考えるべきテーマは山のようにある。
そろそろ、Let it beからナセバナル ナサネバナラヌ ナニゴトモ に頭をシフトしよう。エネルギーはチャージされたから、そろそろ動こう!
※文章には全く関係のない、ラクガキしたものを挟んでみました。