母乳育児01 | 後悔しないための決意
始めに伝えておきたいのが完母も混合も完ミも全て立派な子育てだし、母乳に強いこだわりはないのです。
なんとも矛盾した内容ですが、私のなかなかリアルでは言えなかった吐き出しにお付き合いください。
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もう間も無く臨月という時に、2人育児中のママさんからの体験談がきっかけで、忘れかけていた寂しさ、後悔、不完全燃焼な想いがブワッと脳内を駆け巡ったのです。
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第1子を帝王切開で出産後、産院で授乳の練習をした時のことです。
助産師さんの助けでなんとか咥えさせるも、うまく吸いつけずに泣き喚く娘を見て、初日にして苦手意識が芽生えてしまいました。
いきなり上手くいくはずのない事は今では理解できるのですが、当時は不甲斐なさでいっぱいで自己肯定感が下がりまくりでした。
退院してからも毎回、『まずは母乳、後でミルクを足す』を根気よく続けました。
一人の時は気兼ねなくトライできるのですが、旦那も含め第3者がいる状況になった途端「泣き叫ばせてまで母乳にこだわっていると思われたくない」という謎の防衛反応が出てしまい、徐々に搾乳したものを哺乳瓶であげていく回数が増えていきました。
久しぶりに直接母乳を飲ませようとすると、今までにないくらいにギャン泣きされてしまいました。
顔を真っ赤にして手足をばたつかせて拒否。ちよっと離れて再度試すも、さらに怒りはエスカレートしている模様。
なすすべがなく、急いでミルクを作り与えると、怒りながらもすごい勢いで飲み干しました。
どうして?搾乳した母乳は問題なく飲んでるし、今までこんなに拒絶された事はなかったのに・・・。
その後何回か試みるも、悪化する一方。
娘の異常な泣き声に「どうしたの?すごい泣き声。」「大丈夫?」と心配されると、私は誰からも必要とされていないどころか、迷惑をかけてしまっているのではないかとまで被害妄想を膨らませてしまいっていました。
「もういいや。もともと完全ミルクでもよかったし、哺乳瓶の方が管理しやすいし。」
完ミにきりかえ、この時の気持ちも徐々に薄まり、すっかり忘れてしまっていました。
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KUMAさん、こんばんは。
失礼かもしれないのですが、母乳についてのアドバイスをしたいのですが
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お会いした数日後に慎重な切り出し口調のLINEが届きました。
そこには、第1子の時に、なし崩し的に追加ミルクの量を増やしてしまい、完全母乳育児ができなかった事。その時の教訓を生かし、第2子の時にはストイックに努力してきた事。
周囲にきちんと「NO」の言葉を言えるようになった事が記されていました。
言葉の随所に配慮を感じられる丁寧な文章を読み進めるうちに、自分で蓋をしてしまっていた昔の不完全燃焼な気持ちが刺激されました。
そこから、ネットで母乳育児のアドバイスや体験談を読み漁り、同じ経験をしてきたママさんがこんなにも多い事を初めて知りました。
年子育児になるし、赤ちゃんと2人きりの世界にずっといられるわけではない。
たとえ完母にならなくとも、「知らなかった」「やればできたかも」という後悔が残らないようにしよう。
こうして過去の自分に無念を背負い、帝王切開後数日に来たる授乳の日を開戦日と定め、挑んだのです。
02へ続く