
空気抵抗を考慮した斜方投射シミュレーションで物理を学ぼう!
物理学のシミュレーションは、実際に現象を視覚的に確認することで、物理の理解を深めるための非常に強力なツールです。このシミュレーションでは、斜方投射(ある角度で投げた物体の運動)を計算します。そして、このシミュレーションは空気抵抗も考慮しており、実際の物体の運動をよりリアルに再現します。
斜方投射の基本
まず、斜方投射について簡単におさらいします。斜方投射は、物体が一定の初速で放たれ、一定の角度で投げられる場合に、どのように物体が飛ぶかを計算する問題です。特に、空気抵抗を考慮すると、物体の運動は次の2つの要素によって支配されます。
重力:物体が地球に引き寄せられる力です。これが物体の垂直方向の運動を制御します。
空気抵抗:物体が空気を切り裂く際に生じる力です。空気抵抗は物体の速度に依存し、通常は速度の二乗に比例します。
このシミュレーションでは、空気抵抗が速度に比例するように設定されています。実際の物理現象では、空気抵抗は速度の二乗に比例するため、この設定が非常にリアルなシミュレーションを提供します。
物理モデル
物体の運動を記述するために、以下の微分方程式を使います。
水平方向の運動

xは水平方向の位置、Cdは空気抵抗係数、Aは物体の断面積、ρは空気の密度、Vxは水平方向の速度、mは物体の質量です。
垂直方向の運動

yは垂直方向の位置、gは重力加速度、Vyは垂直方向の速度です。
この微分方程式を数値的に解くことで、物体の運動をシミュレートします。
最適な角度
空気抵抗を考慮すると、最適な投射角度は45度にはならないという点が重要です。理想的な投射角度(空気抵抗がない場合)は45度ですが、空気抵抗が存在すると、最適な角度は通常それよりも小さくなります。これは、空気抵抗が物体の運動に大きな影響を与え、物体がより速く減速するためです。実際にシミュレーションを行うと、この最適角度が45度よりも低い値に収束します。
シミュレーションの実行
このシミュレーションでは、物体が放たれる角度、初速、そして物体の質量を自由に設定することができます。設定したパラメータに基づき、シミュレーションを実行すると、物体の飛行軌道(弾道)がプロットされます。さらに、シミュレーション結果はグラフに表示され、保存することもできます。
初速(m/s):物体の初期の速度
発射角度(度):物体が放たれる角度
物体の質量(kg):物体の質量
これらのパラメータを調整することで、物体がどのように飛ぶのかを試すことができます。例えば、初速を上げれば飛距離が伸び、角度を変えることで軌道が大きく変わります。
シミュレーションを試してみよう
このシミュレーションを試して、物理の力を実際に感じてみてください。シミュレーションを実行することで、物理の直感を養い、空気抵抗がどのように物体の運動に影響を与えるのかを視覚的に確認できます。
まとめ
このシミュレーションを使えば、物理の基本的な法則を視覚的に理解でき、空気抵抗が物体の運動に与える影響を深く学べます。シミュレーションの結果をグラフで確認しながら、物理の学びをより楽しく、より身近に感じることができるでしょう。興味がある方は、ぜひコードを手に入れて、自分の手でシミュレーションを試してみてください。
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