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グアダルーペとは?メキシコに出現したマリア様について解説🌹

メキシコの家族から教えてもらったThe Chosenに絶賛ハマり中のAlma Méxicoのハイジです💁🏻‍♀️
メキシコを語る上で欠かせないものといえば フリーダ・カーロ、ガイコツ、そしてグアダルーペの聖母。この3つは、メキシコのどこに行っても目にするほど、文化に深く根付いています🇲🇽

今回は、その中でも特に多くの人々に信仰され、奇跡をもたらしたとされる グアダルーペの聖母 について掘り下げていきます✏️
見たことあるけど、どんな存在なのかまでよく知らない人は是非、最後まで読んでみてください。


グアダルーペとは?聖母マリアと同一人物?

Basílica de Nuestra Señora de Guadalupe(新聖堂)
Basílica de Nuestra Señora de Guadalupe(旧聖堂)

グアダルーペの聖母(Nuestra Señora de Guadalupe)は、イエス・キリストの母である聖母マリアがメキシコで出現した姿🪽
グアダルーペの聖母はメキシコの守護聖人です。メキシコ文化に深く根付いており、毎年12月12日は「グアダルーペの聖母の日」とされ、何百万人もの巡礼者が聖堂(Basílica de Nuestra Señora de Guadalupe)を訪れます🇲🇽

聖母マリアは、歴史の中でさまざまな時代や地域で姿を現し、そのたびに異なる名前で呼ばれています!
フランスのルルドでは白いローブをまとった姿、ポルトガルのファティマでは輝く光の中の姿として現れています。ローマでの出現では、ユダヤ人であった聖母マリアが妊娠したユダヤ人女性の姿で現れたという伝承もあり、これは彼女の実際の歴史的な姿に最も近いとされています👀

メキシコ先住民の特徴を持つ聖母

Nuestra Señora de Guadalupe

グアダルーペの聖母は、メキシコ先住民の特徴を持つ黒髪と褐色の肌で描かれています。深い青緑のマントには金色の星がちりばめられ、ピンクのローブには美しい装飾が施されています。
足元の天使と月は、メソアメリカの文化とキリスト教の両方の象徴が込められた特別な意味を持っているようです。(面白すぎ…😭)

メソアメリカの視点天使
メソアメリカの伝統では、天使は王族にのみ仕える存在とされていました。そのため、聖母の下にいる天使は 彼女が特別な存在であることを示す象徴とされています。

アステカ神話の「夜の神コヨルシャウキ」を表し、聖母がその力を超越していることを意味する。
蛇を踏む姿
聖母が踏みつけているのは羽毛の生えた蛇「ケツァルコアトル」を象徴し、古代の神々に対する勝利を示している。
太陽の光:背後の光は「太陽神ウィツィロポチトリ」を表し、聖母がその光を覆い隠すことで より偉大な力を持つ存在であることを示唆している。

キリスト教の視点
この構図は、聖書の 「太陽をまとい、月の上に立つ女性」(黙示録12:1)や 「蛇を踏み砕く女性」(創世記3:15)を象徴しているとも解釈されている。

参考:EWTN

グアダルーペの物語(奇跡)

グアダルーペの聖母にまつわる最初の奇跡は、12月12日にフアン・ディエゴが司教の前でマントを広げたときに、バラの花と共に聖母の姿が出現した瞬間🌹

1回目の出現(12月9日)
1531年12月9日、スペインによるアステカ征服からわずか10年後、現在のメキシコシティ郊外ティペヤックの丘で農民フアン・ディエゴ(Juan Diego)の前に聖母が現れる。聖母は彼に自分が「真の神の母」と名乗り、「この場所に教会を建ててほしい」と伝える。フアン・ディエゴは司教に報告するが、信じてもらえず証拠を求められる。

2回目の出現(12月10日)
フアン・ディエゴは聖母に報告すると、「もう一度司教に伝えてほしい」と言われる。再び司教のもとへ向かうが、「奇跡の証拠を持ってくるように」と言われてしまう。

3回目の出現(12月11日)
フアン・ディエゴは叔父の病状が悪化したため、教会へ行くのを後回しにする。しかし、道中で聖母に再び出会い、「叔父はすでに回復している」と告げられる。

4回目の出現と奇跡(12月12日)
聖母は「丘の上に咲く花を摘み、マントに包んで司教に持っていきなさい」と指示。通常メキシコにはないカスティーリャ地方のバラが咲いており、フアン・ディエゴはそれを司教に届ける。
マントを開くと、バラとともに聖母の姿がマントに浮かび上がる奇跡が起こる。これを見た司教は驚き、すぐに教会の建設を決定。

この奇跡がもたらした影響
この出来事をきっかけに多くのメキシコ先住民がキリスト教へ改宗し、グアダルーペの聖母はメキシコ全土で崇敬されるようになりました。現在も毎年12月12日は「グアダルーペの聖母の日」として祝われ、多くの巡礼者が聖堂を訪れています。

なぜ「グアダルーペ」と呼ばれるのか?

同じ聖母マリアなのになぜグアダルーペ?という些細な疑問が浮かび、調べてみると3つの諸説があるということが分かりました💡
最も広く知られているのは①の説。

新聖堂に展示されているフアンディエゴのマント実物

①聖母自身が「グアダルーペと名乗った説
フアン・ディエゴの叔父であるフアン・ベルナルディーノが病から回復した際、聖母が彼に現れ、「Yo soy la madre que protege esta tierra. Llámenme Guadalupe.(私はこの地を守る聖母です。私をグアダルーペと呼びなさい。)」と伝えたとされている。

スペイン グアダルーペ修道院

②スペインの「グアダルーペ修道院」に由来する説
スペインのエストレマドゥーラ地方には「グアダルーペの聖母」が崇敬される修道院があり、スペイン人宣教師がこの信仰をメキシコにもたらした可能性があるとされています。

③先住民のナワトル語に由来する説
「Coatlaxopeuh(クアトラショペフ)」という言葉がスペイン語の「Guadalupe」に聞こえた可能性があると言われています。これは「蛇を踏み砕く者」という意味を持ち、キリスト教の教えとも結びつきます。

グアダルーペのミラグロの意味

「ミラグロ(Milagro)」とは、スペイン語で「奇跡」を意味し、信者の願いや感謝の象徴として教会に捧げられる他、お守りとして持ち歩かれたりします。
グアダルーペのミラグロに下記のような願いや祈りを込めるそうです。

  • 希望と無条件の愛

  • 奇跡を起こす

  • 保護と加護(身につけることでグアダルーペの聖母の加護を受けるとされる)

聖母マリア(Virgin Mary)とは

聖母マリア(Virgin Mary)は、キリスト教で最も重要な女性の一人であり、イエス・キリストの母として世界中で崇拝されています🤱

聖母マリアとマグダラのマリアの違い

聖書をモチーフにした映画やシリーズを見ていると、マリアが2人登場しますが、同じマリアでもまったく別の人物!

聖母マリア(Virgin Mary)
出身:イスラヘル ナザレ
誕生:9月8日
イエス・キリストの母で神から選ばれた存在。
処女受胎によってイエスを産み、彼の生涯を通じて支えました。

マグダラのマリア(Mary Magdalene)
出身::マグダラ(現在のイスラエル・ガリラヤ湖の近く)
誕生:7月22日
イエスの熱心な信者で、彼の復活を最初に目撃した女性。
聖書の誤った解釈によってかつては「罪深い女性」とされていましたが、実際はキリスト教における重要な使徒の一人。

聖母マリアの生涯と奇跡

聖母マリアは、歴史の中でさまざまな時代や地域で姿を現し、そのたびに異なる名前で呼ばれてきました。ここでは、聖母マリアの本来の姿について簡単にまとめてみました✏️

  1. 受胎告知
    ある日、大天使ガブリエルが聖母マリアのもとを訪れ、「あなたは神の子を宿します」と告げる(ルカによる福音書 1:26-38)。

  2. ヨセフの困惑と受け入れ
    当時、マリアはヨセフ(Joseph)という大工と婚約していました。
    彼女の突然の妊娠に驚いたヨセフは別れようと考えたが、天使が夢に現れ「これは神の計画だ」と伝えたため、ヨセフは彼女を受け入れることを決めます(マタイによる福音書 1:18-25)。

  3. ベツレヘムへの旅とイエスの誕生
    ローマ帝国の人口調査のため、ヨセフとマリアは先祖の町であるベツレヘムへ向かう。そこでマリアは馬小屋でイエス・キリストを出産(ルカによる福音書 2:1-7)。

  4. イエスの成長と母としての支え
    マリアはイエスが神の使命に従って働き始めた時、彼の使命を支えました。彼の最初の奇跡である「水をワインに変える奇跡」も、マリアの働きかけによるもの(ヨハネによる福音書 2:1-11)。

  5. 十字架のもとでのマリア
    キリストが十字架にかけられた時、マリアは彼の傍らに立ち、その苦しみを共にしました(ヨハネによる福音書 19:25-27)。

  6. 復活後のマリア
    イエスの復活後、彼女は初期キリスト教徒たちと共に祈りを捧げ、「神の母」としての役割を果たしました。

聖書の理解を深めるなら「The Chosen(ザ・チョーズン)」!

引用:https://www.thechosen.tv/en-us

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メキシコの家族に教えてもらって見始めたシリーズでしたが、こんなにハマるなんて思ってもなかったです😭 シーズン5が待ち遠しい…。

終わりに

メキシコでは、グアダルーペの聖母をモチーフにした雑貨や宗教グッズが至るところで売られています。それだけ、人々にとって特別な存在なんだなと。知れば知るほど奥が深い…。無宗教だからこそ、ここまでハマるのか。気になることはとことん調べるAB型、まだまだ探求は続きそうです😂🇲🇽



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