ダイエットに失敗し続けた理由。
ダイエットとは、体重を落とすことではなく、自分の心身のコンディションを最高の状態に整えること。
私は20歳頃に病気をしてから、様々な食事法や健康法の本を読み、試してきましたが、それらは一時的に効果があっても長くは続けられませんでした。
なぜなら体調が悪くなるから。
始めたばかりの頃は、お肌がキレイになったり、体重が減ったり、目に見える効果がありました。
なので、「これは体に良い方法なのだろう」とばかりに続けていると、少しずつ体調が悪くなってきます。
基本的に私がやってきたのは、世の中でヘルシーと言われる、野菜や穀物などの食べ物を中心にした食事法や断食など。
いちばん最初に試したのは、朝はニンジンとリンゴのジュースを飲み、お昼は蕎麦などのヘルシーなものを食べる、菜食主義に近い方法でした。
この方法でお肌がすべすべになり、透明感が出てきて、体も軽いという感覚になりました。
しかし、ジュースを飲んだ直後にとてつもなく眠たくなり、体は冷えるし、なんだか疲れて元気が出ない・・・。
そして、材料費と手間暇がかかるため、半年ほどでやめてしまいました。
今にして思えば、ジュースで血糖値が急激に上がり「血糖値スパイク」を起こして眠たくなっていたと思います。
それから、インスリンの大量分泌により、血糖値が急激に下がると、体はとても疲れるらしいので、それによる疲労感があったと思います。
そして菜食に偏りすぎて、栄養不足で体力が無くなっていたと思います。
蕎麦も、糖質が多めで血糖値は上がりやすいものでした。
朝、ジュースで血糖値が上がってインスリン分泌で下がり、その後にまた蕎麦で血糖値が上がって・・・という悪循環にもなっていました。
(この頃の私は「血糖値スパイク」のことを知りませんでした。)
もし本当に良い食事法、正しい方法なら、体調が悪くなることはなく、リバウンドもしないのでは?
体力や気力が無くなるようなら、それは間違った方法なのでは?
なのに、その最高を維持できず、何かしら不調があるのはおかしい。
リバウンドするのもおかしい。
現に、自分自身の体を観察していて、痩せたけど体が冷えていたり、お肌が乾燥していたり、どこかしらに不調があるのは、やっぱりおかしい。
周囲を見ても、菜食を好む人は痩せていても、肌艶が良くなくて乾燥に悩んでいたり、筋肉が少なくて骨格が支えられず歪んでいたり、何か体に不調を感じている。
ちなみに私は長年、「肉食は太る」と思いこんでいました。
それは父の2番目の奥さんが肉食で、現在、160cmで体重が100kg近くもあるから。
彼女が作るものは、味噌汁に骨付きの豚肉が入ってるとか、ご飯にバターをのせて食べるとか、かなりこってりな食事でした。
しかし大人になって色々と勉強した結果、肉食は太らずむしろ痩せるとわかったのです。
じゃあなぜ父の2番目の奥さんは太っていたかというと、私たちがいないところで隠れて甘いものをたくさん食べていたからなのでしょう 笑
私たちの前では食べていなくても、体は正直に見せてくれるものですが、
ずいぶん長いこと騙されていました 笑
それがわかってから、周囲を観察してみると、肉食の人は肌艶が良く元気で体も締まっています。
骨格も筋肉もしっかりとしています。
ちなみに肉食でも太り気味の人は炭水化物や糖質を好みますから(焼肉屋で肉とご飯を食べるのが好きとか、ビールやラーメンが好きとか)肉で太るわけではありません。
焼肉屋でも肉と野菜しか食べない人はすごく痩せています。
結局、太る原因は、たった一つ「糖質」で、
血糖値を急激に上げないことが、体調を良くして太らないためのいちばん良い方法だったとわかりました。
野菜も確かに血糖値が上がらないので太らないですが、野菜ばかりでは栄養が足りなくなります。
なので野菜ばかりでは、私自身も経験しましたが、やはり健康的ではないと言えます。
ちなみに子供の頃の私は、父の2番目の奥さんの食事のおかげで、糖質はご飯以外ほぼとらず(パンは食卓に上がったことがない。記憶する限り1回だけ)焼き魚、煮魚、脂の多い肉料理、野菜は火を通したものをよく食べていて、果物や生野菜は食べない食生活。
おやつは基本的に無しで(欲しかったら自分のお小遣いで駄菓子を買っていた)甘い炭酸飲料やジュースもいっさい無し、飲み物は麦茶と緑茶だけだったのですが、今にして思えば、これが最高の食生活だったと知りました。
中学3年、15歳頃に学校でやった身体測定では、背筋力100kg、握力は両手共に30kgあり、長距離走も学年で10位には入るほど速くて、砲丸投げも学校で1番だったので、身体能力はかなり高かったのですが、これは食生活も関係していたと思います。
今、私がやっているのは「MEC食」という方法で、まだ始めて3ヶ月ほどですが、体調はとても良いです。
5年ほど前にMECが流行ったときは、「こんな方法で痩せて健康になれるわけがない」と跳ね除け、本を読むことすらせず・・・
自分は食のことならよく知ってるという思い込みが強く、いかに馬鹿だったかと思い知らされます。
まだ何も知識が無く素直な人のほうが、きちんと情報を得られるものでしょうね。
少し前の、野菜多めの食生活の頃は、ポテトチップスなどのスナック菓子や、コンビニスイーツやチョコレートなどを食べたくなりましたが、今はほぼ食べたいと思わなくなりました。
時々、少しだけ食べたくなりますが、ほんの少しで満足できます。
野菜多めの頃は体に栄養が足りていなかったので、これらのジャンクフードを食べたくなったのでしょう。
ちなみに今、ご飯やパンを主食で食べるとすぐに体重が増えますが、2〜3日ほどMECを徹底すれば、すぐに元の体重に戻ります。
野菜もほどほどに食べますが、付け合わせ程度です。
野菜=ヘルシーで体に良い、肉食や脂は太る、という思い込みのために、長年、失敗ばかりのダイエットを繰り返してきましたが、同じやり方で違う結果を出せるはずがないということに気づけたのはよかったです。
うまくいかないのなら、それとは逆のことをやってみると、今までの苦労は何だったの?と愕然とするほど、あっさりと結果を出せることがあります。
MEC食のみを、ずっと続けるのが良いかどうか、まだわかりません。
ずっと菜食傾向だった私にとっては、今は良い食事法ですが、体調をみながら他の食事法をやるか、普通の食事に戻すことも考えています。