「どうすれば楽しく歩けるか」にこだわる、ウォーキング!〜【書評】ミニマリスト式超運動術

日頃から
歩くことが習慣になっている
私にとって

自宅周辺の
決まったコースばかり散歩していると
飽きてくるのが悩みのタネです。

いつものコースでも
季節の変化を感じながら
歩くことはできるものの

他に
適度な刺激がある歩き方は
ないものかと
思案しているときに
手にしたのがこの一冊です。

本書には
楽しく歩くための
11のアイデアが載っています。

そのうち
私が想像もしなかった
「そんな楽しみ方があったのか!」
と感じたものを
二つ紹介しましょう。

①「知らない街を散策する」

電車や車で
知らない土地に行って
ぶらぶら歩いてみて

さらに
実際にその街に住むことを
妄想してはどうかと
著者は提案しています。

私も
普段降りない駅で
電車を途中下車して
あてもなく歩いたことは
過去に何度かあるのですが

「住む妄想」をしてみるというのは
全くなかった発想です。

オシャレな家や環境に恵まれた住宅を
発見したら
そこに住むと仮定して
引っ越してきた移住者の目線で
歩けば

「スーパーまで歩くとどのくらい?」
「近所にケーキ屋さんはないかな」
「散歩の途中ここで休憩できるな」
などと
旅行者とは
景色の見方が違ってくるはずです。

②「遠くのスーパーまで
歩いてみる」

いつも利用する
近所のスーパーではなく
徒歩30分~1時間程度の
スーパーまで歩いて行く
というのです。

車ではないので
1週間分の食材の買い出しには
向きませんが

休日に
その日の昼食や夕食の食材を
買うぐらいならできるでしょう。

いつも利用するスーパーにはない
食材や総菜を
商品棚に見つけたり

その日の昼食・夕食は
何を食べるか考えたりしながら
スーパー内をじっくり歩くのは
楽しそうですね。

食材を買うことを目的にすると
「遠方のスーパーまで
わざわざ歩かなくても
車で行けばいいじゃない!」
と思ってしまいますが

「歩くこと自体が目的で
買い物はオマケ」と考えるのは
逆転の発想です。

行ったことがない
ちょっと遠くの人気パン屋さんに
歩いて買いに行くなど
いろんな買い物に
応用できるでしょう。

この二つのアイデアは
私の生活にすぐにでも
取り入れられそうなので
試してみたいと思います。

このように著者は
「どうすれば楽しく歩けるか」に
こだわっています。

なぜなら
歩くことのメリットばかりに
意識が向けられると

「歩くのを頑張ろう」と
義務感が生まれ
つまらなくてツラい修行ように
なりがちだからです。

続けられず挫折すると
自分を責めて
落ち込んでしまうでしょう。

そうではなく
歩くことのメリットは
いったん横に置いといて

「娯楽として楽しく歩く」
という考え方で
本書は貫かれています。

ウォーキングに関する本は
数多く出版されていますが
「楽しく歩く」に特化した本は
見かけません。

強度のある運動には劣るものの
楽しく歩いているうちに

自然と脳が鍛えられるし
考え方は前向きになるし
筋力もつき
体内からパワーが溢れるようになる
など
「健康的な心身が手に入る」と
著者は主張しています。

他にも
歩くことを習慣化して
快適に、かつ疲れを残さず歩く
ノウハウが満載です。

健康づくりのための運動は
続かなければ意味がありません。

運動を始めたいが
ジョギングなどの
激しい運動はハードルが高いと
悩んでいるなら

最初の一歩として
ウォーキングから
始めてみてはどうですか?

ウォーキングなんて
運動したうちに入らないと
身体を動かさない毎日が
ズルズルと続くくらいなら
歩いたほうがよっぽどマシです。

慣れてくれば
そのまま続けてもいいし
次のステップとして
筋トレなど運動量の多いものに
挑戦するのも有りでしょう。

すでに
散歩が習慣化されているが
最近マンネリ化してきたと
感じている方や

精神疾患の療養中で
生活習慣の見直しの一環として
散歩を取り入れたい方にも
おススメの一冊です。

ただ歩くだけでは単調で
面白みを感じにくいウォーキングを
いかに楽しむか
本書を読んで考えてみませんか。

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