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自分に良い暗示をかけること

人間の思考の蔭には潜在意識があり、その傾向に従って思考の形態も決まってくる。
その大事な潜在意識を強固なものにするのが暗示の効用である。
(ヨーガに生きるp119)

心が肉体の不調に引きずられないようにするという練習のための制感(プラティヤーハーラ)。簡単に言えば心をコントロールすることです。

日常の生活でもこのプラティヤーハーラは、ヨーガのマスターならできるそうですね。ではまだまだ私のように修行中の人はどうやって?

まず何かの強い印象を受けた場合、または印象は薄くとも、同じことを繰り返し影響をうけた場合もそれが潜在意識に送り込まれていくのだそうです。
繰り返しというのは子供のころに「お前はだめだ」とずっと言われるとかです。そしてもう一つには「自分の心が容認したもの」も潜在意識に入りやすいらしい。つまり成人になっても病気などからくる不安感や苦痛が続くと、そういう心が自らへの暗示になる。

自分の心を肉体から気を反らすことができれば、確かに心まで病ますことないわけだけど、自分の思うようには心は動いてくれないです。
これは天風先生も仰ってますね。

天風先生のヨーガの師、カリアッパ先生曰く

「医師や家の人に対して、病状を知らせなければいけないときには不調などを口にしてもいいが、言う必要もない時に愚痴みたいに並べ立てるのは愚かだ。嘘でも元気だと言え」と。

これは言葉からうける自己暗示を良いものに置き換えるということです。怪訝にもそれを実践しているうちに、天風先生も実際に元気な感じになってきたそう。
病は気からと言いますが、心が肉体に引きずられて病むことがあるのなら、肉体が健全な、明るい心に引きずられ良い影響を及ぼすということは十分あるのだなと思いました。
なので私にできることって、必要のないときまでむやみに体の症状について悲観しない、愚痴らないことですね。まずはここから。思うこともなるべくしない。そういう周波数がでるからね。気をつけなきゃ。

本からだいぶ、抜粋した。私の言葉も多少はありますが、なるべく内容を損なわないように要約しながら書きました。
ここの話はとても深いんです。
中村天風伝Ⅱヨーガに生きるのp108「花園と墓場」より。

あともう一つ。

この暗示は、昼間より夜のほうがかかりやすいとのこと。
確かによく、「夜悩むな」「夜に考えるな、悲しむな」って言いますよね。こういう教えが、ヨーガの教えとして古くからあると思うと、人の性質って今でも変わらないのだな、と思いました。




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