【ニュース】オルスタ設立7年目を迎える
2018年10月27日任意団体オルスタ設立
6年前、東京都三鷹市三鷹台にて「オルスタ子ども食堂」をスタートしました。宗教食・アレルギー食・離乳食・多言語対応の子ども食堂。任意団体時代の1年間は、スタッフ全員がプロボノで自分の仕事を持ちながらも、栄養士・看護師・薬膳師としてボランティアで子ども食堂を運営していました。
三鷹市との出逢い
スタッフ全員地方出身ということで、東京にはゆかりのある土地というのがなく、そんな中都内全域の区や市役所のホームページから「はじめまして、オルスタという栄養士集団です。もしもそちらの地域で子ども達の事でこんなお困りごとがあるとしたら、私たちはこんなお手伝いができるかもしれません!ご興味ありましたらお返事ください!」というようなメールを送り、お返事をいただけた中で一番やりとりの内容もしっくりマッチできたのが、三鷹市さんでした。
コロナ禍での変身
オルスタ子ども食堂は、コロナ禍では「オルスタべんとう」として形を変えて活動をし、コンセプトもスタッフも大幅に変わりました。
子ども食堂は、教育の要素が強くありました。
子どもたちは楽しい雰囲気につられて、苦手な食べ物やお箸の使い方に挑戦する場所だったり、保護者の方にとっては離乳食やアレルギー食について、実際に試食をしたり他の子どものお料理形態や食べる姿を見ながら、看護師や栄養士に質問しながら学べる場所、そんな居場所作りを努めていました。
一方で、配食サービスであるオルスタべんとうは、緊急時の養護要素が強くありました。玄関で顔を合わせて一言二言言葉を交わせるものの、お弁当を渡した後までは一緒に居られません。ですから、1人で食べるとしても食べやすい様にとメニューや料理方法、包丁の刃の入れ方まで工夫しますし、なるべく楽しい時間であって欲しいと人気のメニューを駆使しました。そして、衛生面でも鮮度や温度管理はさらに徹底していました。
子ども食堂では直接子ども達の食べる姿や声を聞くことができ、そのフィードバックを基にさらに良い料理や場を提供出来たらと励みになっていたスタッフにとっては、配食サービスに切り替わり直接的なフィードバックが受け取りにくくなり、不安が膨らむ場面もあったようです。
一方で、子どもと関わったことがないため「子ども食堂」となると苦手意識があるけれど、子育てしやすい社会は大切だと思うから取り組みに協力したいと、運転手スタッフにと申し込んでくれるような方もいました。
2024年現在のオルスタ
大変お世話になった三鷹市に拠点を置いての活動は2023年度で終了しました。現在は、自分たちで直接運営している子ども食堂はありません。
間接的ではありますが、全国各地で開催されている子ども食堂や居場所作りをされている団体さんに向けて、イベントの立ち上げ支援として一緒に食の企画を実施したり、独自の衛生マニュアルを作るお手伝いをしたり、アレルギーや宗教食を導入する際の相談に乗ったりしています。
海外でも母子の健やかな成長を支援
写真はグアテマラの保健省から日本に来ている研修員のみなさんと、調理実習に参加させてもらっている写真。先週は以前オルスタが外来栄養指導を担当していた神奈川県真鶴市の診療所でご一緒させてもらっていた森徳郎医師が開院された、千葉県白子町にある大多和医院にも視察受け入れをさせていただきました。大多和医院では医療機関として必要な役割の他に、様々な社会的処方を実践されている担当者の方に現場を案内いただいたり、そこに至った経緯などを院長の森先生に伺いました。
この研修には代表の太田が通訳兼講師として同行しています。
これからも宜しくお願い致します
2019年法人化してすぐコロナ禍が訪れ、事業の軌道修正が余儀なくされ大変な時期もございました。その度に、沢山の方にご尽力いただき励まされここまで続けてこられたのだと思っています。いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。