初めてのプロ撮影で感じたこと。
先日のこと。
仕事で全身写真が必要になり、プロのカメラマンに写真を撮ってもらった。
自分で撮影したものでもよかったのだけど、プロ撮影の方が後々使いまわしがきくと言われたのと、「被写体となって自分を表現するってどんな感じ?」を体験したくてプロをチョイスした。
写真は昔から苦手で。
自然な笑顔ができないし、ポーズをとるなんて恥ずかしく、友人たちとの集合写真ではいつもぎこちない表情の固まった私がいる。
でもそんな自分を変えたい、もっと堂々と自分を表現したい、という思いがあって。
今回はいい機会だなぁと思って挑んだのだけど、、、、、
結果は散々だった。
撮影はスタジオで行われ、白のバックスクリーンの前に立ってポージングしているところをカメラマンが撮影するというスタイル。
撮影してもらう人は私の他に3名。
私の順番は一番最後だった。
カメラマンが「自由に動いてください。それに合わせてシャッター切りますんで」と言い、撮影が始まった。
えっ? えっ? えっ?
自由に動くってどうやって?
と私の動揺をよそにトップの人は、プロのモデルさながらポーズをきめている。
笑顔も身体の動きも超自然。
カメラマンも「いいですねー。いいですよー」と声をかけアッという間に1人目終了。
すごっ。
私こんなんできへん。
ど~しよ。
とさらにドキドキが増してきて。
そして2人目の人もめっちゃ上手にポーズを決め、3人目も見惚れるほどの笑顔だった。
はぁ~っ。
帰りたい。
今すぐこの場から立ち去りたい。
そんなことを思ってる間に私の番がきた。
「あのぉ、、、まったくの初めてで。どう動いていいのか分からないんですけど、、、」
と言うと「基本カメラ目線で、時折目線をはずして。身体の重心を左右の足にずらして。手の先やひじに意識をおいてこうやって動かして」とお手本を見せてくれた。
言われるがまま動くのだけれど、動きにとらわれていると顔が真顔になり、笑顔を作ろうとすると姿勢が悪くなる。
指摘されるところを直しているうちに頭が混乱してきてさらに動きがギクシャクしていくという悪循環。
しかも撮影が終わった3名は私を見ていて恥ずかしいことこの上なく。
ほんの数分間の撮影だったけどめっちゃ長く感じて「あぁ早く終わってほしい」と願っていると意識が飛んでいるのを察知され「どこ行ってるの?集中して」と言われる始末。
ようやく撮影が終了したときは頭痛がしていた笑。
撮影終了後、カメラマンにこんなことを言われた。
「自分を表現しようと思ったら、その瞬間に自分を出し切ること。考えてはダメ。場を感じること。そして躊躇せずやり切ること」
納得の言葉だった。
今回初めてカメラの前に立ち、感じたのは、自分をさらけ出すことの恥ずかしさと自信のなさ。
そして上手くやれない自分を否定する自分がいた。
初めてのことだからできなくて当然なのにカメラマンからの指示を「否定されてる」と捉える自分を発見した。
私は私にまだまだ厳しいんやなぁと。
ホントなら「苦手なことをよくやった。ナイストライ!」と言ってあげてもいいところなのに。
初めての場に身を置くというのは緊張も大きかったけれど、自分を知るいい機会になった。
めちゃくちゃ疲れたけど笑。
後日談。
私以外の撮影者はみなプロのモデルさんでした。
そりゃ上手いわけだ。
今日も読んでくださりありがとうございます。
また書きます。