書くことはこうして始まり今につながった。
20代の後半から30代にかけて小さな編集プロダクションでライターの仕事をしていました。
当時仲のよかった友人が東京の出版社でアルバイトをしていて「ライターって面白そう!」と興味を持ったのがきっかけでした。
最初に入社した会社は大手企業の社内報を作っており、相手の会社に行って社員さんにインタビューして記事を書く。時にはカメラマンのかわりに写真を撮るなどもしました。
始めのころは緊張していた取材も徐々に慣れていき、「この仕事向いてるかも」と思い始めるまでに時間はかかりませんでした。
協調性のない私にとって単独で取材に行き(現場でカメラマンや会社の広報担当者などと一緒になることはあっても)、原稿を書くという仕事は自分の世界観を大切にできるよい職業だと感じたのです。
そして何より書くことが楽しくなっていった。
そうなると「もっと自由に色々書きたい!」と願うようになり(社内報は面白味ゼロやった笑)、会社に内緒でフリーライターと偽り、別の会社の旅行雑誌に記事を書くなどしてました。
次の会社では経済新聞の街ネタのコラム記事を書かせてもらったり、タウン情報誌で季節のイベントやお店紹介をしたり、お稽古雑誌で教室の先生を取材したりと色々経験しました。
そんな数年を過ごし、オットが飲食店を開店するため会社を辞め、店を手伝うことに。
そこから長い間ライターとして仕事はしていませんでしたが、店のセールスレターを毎月発行し、紙面には店で起こった出来事をはじめ、店主や私の思いを綴っていました。
店を廃業後、一時書く場所を無くしていたのですが、昨年ここnoteの世界に入り、再び書くことを始めました。
これまで書いてきた歴史はあるけれど、自分事を書くなんて。
最初はめちゃくちゃ抵抗がありました。
だって実名だし顔写真も出してるし。
これはメンターからの指令でした。
数年かけて自分と向き合うことを経験した私に先生は「世界に向けて自己開示をする。最初はコワイけどやっていきなさい。ちゃんと名前も顔も出して。これは外の世界だけでなく自分自身に “私はわたしでいい” と証明することになるからね」と。
それで始めたnoteでした。
あれから約1年。
その時々で思ったこと、感じたことをそのまんま記してきました。
それはときに苦しく心が波打つこともあったけれど書き終わるとスッキリしていて。
書く前にモヤモヤしていたことを文字にして表現することで「あぁ私はこんな風に感じていたんだ」とホントの氣持ちに氣づくことができるんです。
私はnoteに向かうことで自分をより深く知り、癒されていきました。
そしてそれは名前と顔を出すことでより一層「何を感じてもいいよ。何を言ってもいいよ」と私がわたしに許可することにつながっているように感じています。
書いてきてよかった。
そしてこれからも書いていく。
この1年を振り返り今そんなふうに感じています。
今日も読んでくださりありがとうございます。
また書きます。