置いてけぼりの20代
いつまでも世界は自分が中心に動いていると思っていた。
まだまだ大人といえる年齢ではないかもしれない。25歳というのは上から見ればひよっこだし、下から見ればいい歳なのだろう。
大人になったという自覚はあまりないが、世間がちやほやしてくれる年齢ではなくなったなと感じることは多い。
例えば、テレビやメディアに取り上げられる若者は20歳前後。特に18歳の子がテレビという大変な環境で必死に、自分を売っている姿を見ると
“年下なのにこんなに大変な思いをしている。なのに自分は何者になれたんだ?”
と考えてしまう。幼いころはテレビに出ていた若い芸能人はあこがれの対象でもあった。いつか自分もあの人たちのように輝きたい。自分の足でしっかり歩いていきたい。
そんな思いを抱いていたが、気が付けば25歳。ある程度落ち着いてきた年齢となりつつ、今だ定まらない自分の立ち位置にもどかしさを感じる。
大学に通いながら年金納入書類が来た時など、何とも言えない中途半端な立ち位置だなと思い知らされる。
”大人って若者を見るとこうゆう気持ちになるものなのかな…”
そう思うことも増えたような気がする。
子どものころは自分が中心に世の中があるんだと漠然と思っていた。それは今まで「大人」たちに守ってもらって、ちやほやしてくれていたからだろう。
今では僕にも甥っ子も生まれ、周りの同級生も子どもをもつことも増えてきた。今度は僕たちが「子ども」を守る番が来たのだろう。
どちらにせよ、ちやほや輝ける年代ではなくなってきた。この感情が大人になったものでもないかもしれない。
ただ、愚直にこの先もこのままゆっくりと歩いていくしかない。
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