子育てからの大人育て
子育てって何か特別なものだと思っていませんか。
こども心理学っていうのもありますし
こどもだけ特別異なるのかな・・・・って思ってました。
でも、子供が大人になって思うこと
「子供も大人も基本的な感情は変わらない」
ほめられたらうれしいい、怒られたら悲しい。
だから、子育てで「するといい」と言われていることを部下育て(大人育て)に当てはめてみようと思います。
ほめて育てる
今さら「ほめて育てる」を挙げる?っていうくらい当たり前になりました。
「ほめて育てる」と自己肯定感が高まり、人の意見に左右されず、自分自身で人生を歩むことができるようになります。
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部下育てにおいては、指導することが目的になり、間違ったことを指摘する場面が多くなりがちですが、上司は昨日と比較してできていることを探すことに時間を割くべきです。部下が頑張ろうとしていることに目を配り、工夫に気づいてあげる必要があります。
「よくできてる」だけではなく、「この表現がいい」「お客様への気配りがいい」などできるだけ詳細にほめるようにしましょう。
みまもる
心配だからと子供のやることにあれこれ口をださす、みまもることが子供の自立性を育みます。
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部下育てにおいては、企業活動なのですべてを部下の選択に任せることはできませんから、ゴールのイメージと前提条件の共有は絶対的に重要だとして、部下が選択したプロセスは見守り、待つ。これが上司の仕事です。気になって口を出してしまうでしょうが、待つ、信じる、待つ。部下が自ら考えて動くことが成長の最大の機会です。待った結果、期待値を下回る結果だったとしたら、最初のゴールの共有に問題があったということです。これは上司の責任です。
やる気を育てる
やる気とはとても曖昧なことなのですが、やる気とは挑戦する意欲と定義しましょう。言われたことをしっかりできる子は、一見『いい子』として親は安心することが多いですが、自分では何も決められない子供になってしまう可能性があります。
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「ほめて育てる」「みまもる」も実は挑戦する意欲を削がないための方法です。意欲=モチベーションと言われますが、モチベーションがすべての根源であると考えます。
そして、モチベーションを一番生み出せるのは自分で決定すること。
自己決定理論
子育ての中でたどり着いた結論です。
やりたいことはやらせる
自分やりたいと言い出したこと=自己決定したことによってモチベーションが高い状態にあります。ここで、どうして?大丈夫?だめ!といわれるとモチベーションが低下して、やる気のない状態になってしまいます。
だから、「やりたい」には「いいよ」の返事一択です。
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企業であれば、失敗を避ける傾向にあり、「やりたい」には「いいよ」となかなか言えないものですが、部下の「やりたい」には「Yes!! Then・・・」「やっていいよ、じゃあどうする?」と答えたいです。どうやって実現するかを考える中で様々な課題の発見があり、それらを乗り越えるよって育ち、また、「結果的にこれではだめだ」という結論に自らたどり着くことも非常に重要な経験です。だから最初は「いいよ」「やってみよう」であるべきです。
お金を出して口は出さず
最終的にはこれですね。
やりたい → いいよ + お金は出す(※)
失敗した → 問題ないよ + 損害を肩代わり
※自分でアルバイトしてお金を稼いでやりなさい、というのもありますが
自己肯定感が高まり、モチベーションが高い状態にない状態では否定としか捉えられないので注意が必要です。
子どもは安心して挑戦することができるようになります。
失敗してもいいんだという環境の中においてあげることが大切です。
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心理的安全性ですね。
挑戦することも、挑戦の結果が成功でも、失敗でも
社員が委縮することなく、自分の力を精一杯に発揮することができる、
その環境が心理的安全性の高い職場の状態であり、そういう職場では個人の成果の最大化を目指すことができます。
上司のマネジメントの目的は組織の成果の最大化なので、社員それぞれが日々成果を最大化更新していけば、必然として組織の成果は更新されていきます。
人間同士のかかわり
子供が一人の人間であり、他者と同様に尊重すべきであるが、乳飲み子のときの親子関係が継続してしまうときがある。最悪の場合は、まるで自分の所有物のように。
子育ても大人育てのように、客観的視点や対等的な関係が必要だし、
大人育ては子育ての延長上にある。私たちは、つねに成長し続け、それは人間関係によって培われるのであるから。
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