読書マインドを変えたら、学生時代より本を読むのが楽になってきた
「もっと気軽に読書をしていい」と最近は思うようになった。自己啓発本やビジネス書ばかりを読み漁り、「この本に書いてあることを全部吸収してやるんだ」と血眼になって本を読んでいた頃から比べると、だいぶ心穏やかに本を読めている。
相変わらずビジネス書を読むことも好きだが、仕事とは関係のないような小説を読むのも好き。ビジネス書だけではたどりつけない人間模様が小説には描かれており、人間を知ることに役立っているはず。
なぜ心穏やかに読めるようになったか。それは、読書に対するマインドが変化したからだと思う。
全部吸収しなくていい
何かの本で「著者が本当に伝えたい内容は本全体の3%」と書かれていた。うろ覚えなので数字は間違っているかもしれないが、要は本に書かれている内容を全力で受け止めにいかなくて良いということ。
数百ページと長い文章で書かれているのは、本当に伝えたい3%の内容をわかりやすく補完したいから。著者のプロフィールや経歴なんて知らなくても、要点だけ掴めるなら読書としては成功である。
だからこそ、目次を読んで自分が気になる箇所だけを読むのも全然OKだし、流し見をして気になったとこだけ時間を取るのもOK。
一言一句真剣に読んでもどうせ忘れるから、要点を抑えることだけを意識して読むようにしたい。
著者の立場(ポジショニング)を把握する
ビジネス書であれば、外部の評論家が書いているのか企業の代表が自社のPRのために書いてるのかによって、受け取り方を変えないといけない。
自社のPRのための本の例としては、こんな本がある。
この本は僕が昨日図書館で見つけた本。タイトルを見た時、学生からできる資産形成の話が書かれているのかと思い、目次もロクに見ずに借りることにした。
そして、今朝読んでみると…。見事なまでの自社PRの本だった(笑)。
太陽光発電事業を営む著者が、太陽光発電をもとに資産を形成していきましょうという話。本の序盤は良かったものの後半にかけて、”ポジショントーク”がすごかったため、スッと本を閉じることにした。この内容なら表紙を変えてほしいぐらいである。
Amazonのレビューには僕と同じような感想を持っている人がたくさんいて、図書館で借りただけで良かったなと思った。
どれだけ良さそうな本でもこの本のように「ポジショントーク」に終始する本もあるため、「どの立場の人が何を伝えようとしているのか」を意識しながら本を読むようにしたい。
ポジションが見えてくれば、流し読みするところとじっくり読むところが明確に見えてくるはず。これも読書のハードルを下げるのに有効である。
図書館を使う
図書館で借りることにより、「失敗してもいっか」という読書のハードルが下がるようになってきた。特に、小説は図書館で借りても面白い本がたくさんあるからありがたい。
ビジネス書は古い情報も多いため注意が必要だが、普遍の内容を取り入れたい時には有効だと思う。流行りの本や新しい情報が掲載されている本に関しては、書店やメルカリなどを通して手に入れればいい。
と言っても、図書館には当たり外れがあるため、近くに当たりの図書館があるならぜひ活用してみてほしい。僕の地元には当たり図書館(施設が綺麗、出版されてからあまり日が経ってない本がある)があるので、よく利用していた。
趣味としての読書
堅苦しく考えず、「没頭する時間を作る」ための読書として考えれば、読書はコスパが良い趣味になる気がする。
しかも、本が読めるのは若いうちだけ。40代の方が「歳をとると老眼で本が読めなくなる」と言っていたので、若いうちに読めるだけ読むようにしようと思う。
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