日々是雑感2021/10/25
うつ病は社会的損失が非常に大きい病気。発症の原因が会社なら、全ての上司と会社は相応の罰を受けるべきである。
突然こんなこと書いてどうしたんだ、と思われても仕方がないが、今朝見た記事の中でこんなものがあった。
自分も発症して苦しんでいるからこそわかるものがあるが、業績拡大による業務過多や人間関係の変化は一番堪えるものがある。発症した人間が悪いというのは自業自得感があるにも見えるが、うつ病は社会的損失、経済的損失が著しく大きい病気だ。一回の病院通いで、健康保険適用の初診で4000円程、初診以降の通院1回で1500円くらい、処方薬もピンキリで大体2000円超えるか超えないかくらいの自己負担。それが月1〜2回を何ヶ月続けなければならないのか。寛解するまで具体的にいつくらいと見通しが立たないから金銭的にも心理的にも負担が大きい。
ただ単純にストレスの吐口を求めるなら、他所でやってほしい。
Yahoo内の読売新聞の記事の1つにもあるとおり、上司からの叱責は重過失の1つである。しかも多数の人間がいる中での叱責は周囲にも責任がある。見るからにストレス発散も兼ねているようなのかも知れないけど、それはかえって迷惑なのだ。昭和の感覚で仕事を進める人達がこの令和の時代に存在していることに、おそらくネット社会では驚くほかないだろう。
旧態依然の体質の会社だとか、ベンチャーだとか関係ない。こういう社会だからこそ、調和も重要だが、立ち止まる・休む・報いるという一番大事なことを率先してやってほしいと願う自分がいる。
過労死・うつ病阻止法の制定が本気で必要な時代になってきた。
この時代だから本気度が問われる社会であってほしいが、残念ながらムラ社会の現代の中では気付きにくい・気付かない残念な環境だと自身は見ている。過労死の原因は働き方や業務量にあるなら、もはや法律でしっかり罰する必要が生じてきたのではないか。政治家も経営者も上司も(世間からプロ経営者と言われている人も)、そろそろ本気で罰を受けた方がいい。
ある政治案件で官僚が自殺し原因は政治家が〜というものがあったが、よくよく追いかけていると政治家の恫喝が原因ではと浮上してきた。それは重罪に等しい。上司と部下の関係であっても同様に重罪に等しいのだ。
業績拡大や残業も同様だろう。アホみたいに月間残業50時間以上、ひどい時は残業だけで80とか160とか続いたり、連続勤務が10日以上、聴いた限りでは30日以上とか流石に信じられない。監督確認だけでなく、管理責任が問われる案件である。自分だけのうのうと逃げるとは、許されない行為だと社会が変容すべきである。狡賢く生きることも大事かもしれないが、状況の変化に合わせて対応するのが基本である以上、会社も労働者の疲弊に対して柔軟な対応を行わなければならない。
またこのような記事がまだ世の中に出てくるということは、残念ながら日本人がどれだけ貧しいか、それが精神的なのか金銭的なのか、はたまたそれ以外なのかはわからないが、少なくとも給与水準が低いのも一因ではなかろうか。
過労死・うつ病を阻止して健康的で文化的な水準で生活できるようにするのは日本国憲法第25条に則り、全ての日本国民が遵守しなければならない事項であり、労働環境をさらに整備していく必要が生じたのではないかと感じた一端であった。過労死やうつ病発症が発覚した場合、会社・上司の責任を明確化して罰を処した方が今後の日本のためになるだろうと信じてやまない。