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京都旅行記(1/30〜2/1) 1日目

こんばんは。
朝起きるたび、休日までの日数を指折り数えては口角が上がり、スケジュールを眺めては萎れたりする日々を過ごしています。

(長いことTwitter(X)やInstagramに慣れ親しんできましたが、こういった長文のブログを書くのは初めてで、壁打ちのような気持ちで始めたら意外と反応があり喜んでおります。ありがとうございます。
4/17現在、研修を終えてメールを見たら、仙台旅行記が公式マガジンとやらに追加されてました。公式マガジンとは何なのでしょうか…)

さて、今回はひとり旅in京都の記録です。
京都には有名な神社やお寺が多く点在していますが、私はホテルに泊まること、京都グルメを食べることが目的なので相変わらず観光はほぼしていません。


◆前日譚、あるいは前説

みなさん、京都へ行ったことはありますか?関東にお住まいの方は修学旅行とかで訪れているのではなかろうか。かくいう私も中学時代の修学旅行先は京都・奈良でした。高校の修学旅行も京都・奈良でしたが、この辺りから集団行動が苦しくなってきたために欠席。
大学の研修でも京都・奈良に行きました。

自己紹介にも書いていますが、私は某美大出身で、そのために研修中はほとんどお寺巡りでした。美術系の学校だと、一般の人が入れないところ・見られないものを見せてもらえたりするわけです。
ただその代わり、地元の人の暮らしが垣間見れるようなローカルなスポットに足を運ぶ機会は皆無だし、ご飯も決められた場所で食べなければならない。何回も行っているのに、この街の人の暮らしをまだ一度も近くで見られていないことをずっと残念に思っていました。
そのため今回は京都駅から少し離れた場所のホテルを予約し、中心地だけではなく観光地化されてないスポットも歩き回ることにしました。2泊3日の旅行です。

◆いざ、出発!

朝8時か9時くらいの電車に乗ったような気がしています。いかんせん2ヶ月以上も前の話なので、所々記憶が薄れています。申し訳ない。
この時も東京駅グランスタは改装中だったため、駅弁屋で甘エビ丼を買いました。薄々勘づいた方がいらっしゃるかもしれませんが、私、めちゃくちゃ海鮮が好きで、新幹線の中では9割の確率でお寿司食べてます。

夜中に書いていたら筆が乗ってきたのでちょっとだけ自分語り。飛行機よりも新幹線が好きで、どこがというと駅弁、それと窓の外を流れる景色とか、手荷物検査の煩わしさがないところ。旅行をするときの交通手段はできるだけ新幹線がいいです。自由席の気軽さは私のような人間には有難い。

根幹がマイペースというか、良く言えば朗らかで楽観的、悪く言えば大雑把で協調性がない。とにかくせかせかと動くのが苦手で、(仕事を除き)予定を決めて行動するのが苦痛と言っても過言ではない。
新幹線や特急電車で仮眠を取ったり本を読んだり、疲れたら景色を見たり、「これから何をしよう?」「次はどこに行こう?」と、漠然と好きなものと明るい未来のことだけを考えているときが、旅行をする上で、もしかしたら人生の中で最も自由でいられる時間かもしれません。

◆学校歴史博物館


そんなことを考えながら、2時間半ほどで京都に到着。
以前は自他共に認める雨女でしたが、成長と共に効力が薄れ、快晴の日も増えました。

まだお昼には少し早いので、京都駅から20分ほど歩き、「京都市学校歴史博物館」に行きました。

以前使われていた小学校を改築して作られた博物館で、大正時代に開校した「番組小学校」についての展示を中心に、夏休みはなぜ生まれたのか?どうして宿題があるのか?等、知ってそうで知らない学校に関する蘊蓄を学ぶことができます。
入場料300円くらいだったかな…?
学校が建てられた当時の写真や残されている美術品をはじめ、大正〜昭和にかけての教科書の展示、時代ごとの給食サンプルなどがあり、非常に興味深かったです。通っていた生徒による卒業記念の作品もそのまま残されていて、小学校のときを思い出し懐かしい気持ちになりました。

思わず両親に「こんな感じでしたか?」と連絡しました。

◆昼食

博物館を出て、まっすぐ歩くと四条通に出ます。
飲食店・お土産屋さん・デパートなどが所狭しと並ぶザ・観光地です。
この日、夜に居酒屋を予約していたのでお昼は手短にラーメンを。商店街から少し外れたところにある「なんだっ亭」というラーメン屋さん。カレーラーメンのお店です。
カレーラーメンって、東京だとあまり聞かないですよね。

カレーつけ麺

スープがぐつぐつ沸騰した状態で運ばれてきます。すでに食欲を掻き立てるいい匂い。私は辛いものがあまり得意ではないので、ひよってバターをトッピングしました。スパイシーだけどクリーミーなまろやかさもあって、辛さは殆どなく、お子さんでも食べられるのでは。

◆チェックイン

お腹が膨れたところでホテルに向かいます。今回の城は十条駅から徒歩10分ほどのところにある「レインホテル京都」です。京都駅からだと徒歩20分くらいですかね。京都駅から十条駅は電車で5分もかからず着くのですが、私はケチ、ではなくて倹約家なので、毎回歩いてました。冬だとそんなに苦ではないかな。夏は電車を使ってください。

十条駅は京都駅周辺とは打って変わって、交通量はそこそこ、コンビニもチェーンのピザ屋さんもありますが観光地の風貌ではないです。ローカルな居酒屋さんや銭湯があったりします。周辺の写真を撮ってなくて申し訳ない。

さて、今回のお部屋です。最もスタンダードな部屋に、評判が良くて楽しみにしていた朝食ビュッフェをつけています。

なんと、このホテルは1番コンパクトな部屋でもベッドがキングサイズ!柔らかすぎず快眠でした。窓の外が隣の建物の壁だったので若干暗かったですが、ベッドの大きさでチャラになります。
部屋にシャワールームは付いていますが、浴槽はないので気になる人は広い部屋を取るか近くの銭湯・温泉に行くのが良いかと思います。

そして個人的嬉しいポイントですが、そもそもホテルの規模が大きくないのと、観光地から離れているので人が少なく静かでした。朝食の内容から見るに、家族連れよりは友達同士や一人旅を想定していそうで、朝食会場もほとんどが1人客でした。

チェックイン後はしばし部屋で休憩。キングベッドの恩恵に与り、体力が回復したところで夕飯を食べに行きます。

◆夕飯

また後日書きますが、23年の夏に金沢でおでんを食べて以降おでんブームが訪れていたので、今回はおでん屋さんを予約していました。
「だるまときんぎょ」、通称だるきんと呼ばれるお店です。
ただこの店、近くに駅は3〜4つあるもののどこから行くのも地味に遠かったので、細かいことは考えず歩いて向かいます(脳筋なので…)。途中で住宅街に迷い込んだり、地元のスーパーを見て回りつつひたすら歩き、オープンと同時の18時に到着。カウンター席に通してもらえました。
かなりの人気店で、オープンと同時に予約のお客さんで満席になりました。予約して行くのが間違いないです。

両サイドをカップルに挟まれて若干の気まずさを感じつつ、一の蔵という宮城のお酒を熱燗で、加えておでんを数種類、名物のポテサラを注文。

だるきんは、おでんの味はもちろん、ポテサラも有名です。おでんのじゃがいもと卵をそのまま潰して作っているようで、市販のマヨネーズこってりのポテサラではなく、お出汁の風味を感じる優しい味わい。塩胡椒くらいしか使っていないと思うのだけど、これがすごく美味しい!しっとりとしたじゃがいもの食感が最高!

おでんは大根・厚揚げ・金時人参(写真なし)・タコ串(写真なし)を注文。写真を見るとわかりますが、厚みがすごい!コンビニで売っているものの倍くらいの厚みがあります。それなのに、箸でスッと切れる柔らかさでお出汁じゅわじゅわ。寒い冬の夜+おでん+熱燗=正義。
普通のおでんとは違う、最後にアレンジを効かせた変わり種おでんも魅力です!私が注文した金時人参には仕上げにバターと塩が、タコ串にはごま油と塩がかけられていて、まあ合わないはずはありませんが、まったりした風味が斬新で美味しかったです。お酒のアテにぴったり。
私が行った時には仕入れがなかったのですが、オリーブオイルと塩をかけて食べるアボカドのおでんなんかもあるようで、もし見つけたら食べてみてください。

全部食べてもまだお腹に余裕があったので、〆に雑炊を注文しました。「雑炊ください」と伝えたら、「ハーフもありますが、どうしますか?」と聞いてもらえて、有り難くハーフサイズを注文しました。女性だとこういう気遣いは嬉しいですよね。

◆退店後


すっかり日が暮れた街を歩いて帰ります。ケーキを買いたかったのですが、ホテル周辺にケーキ屋さんがなく、京都駅で買ったところでホテルまで20分の道のりをケーキに気を配りながらめげずに歩き切る自信がなかったので、諦めて京都駅で辻利の抹茶チョコを買いました。
寝る前にこれを食べながら本を読んでいたのですが、抹茶の味が濃くて美味しかった!
東京にも店舗があるので食べようと思えばいつでも買えますが、旅行中だと食べ慣れた味に非日常感がプラスされてより美味しく感じます。
だらだら本を読んだり、普段は見ることのない深夜番組を見ているうちにこのまま寝落ちしました。
余談ですが、この日は12km歩いてました。びっくり。

◆おまけ 小説「マチネの終わりに」

ここ数日の間に読み進めていた「マチネの終わりに」という小説を読み終えたので、少しだけ感想を書きます。
タイトルだけは知っていたのですが、読むのは初めて。たまたま研修所近くの古本屋に無造作に積まれており、100円で売られていたのを救出しました。
恋愛小説ですが、甘酸っぱい展開はほとんどないです。ページが進むごとに登場人物それぞれが置かれている状況が少しずつ、しかし確実に変化していて、突然大きな出来事が起こるわけではないのに、(特に中盤以降)ページを捲る手が止まりませんでした。
人間の美しいところ・嫌なところ・ずるいところがぎゅっと詰まっているなと感じます。これは手元に置いておきたい!

明日に続きます。1日目は字数多くなりがちですね。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。


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