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【ソ連から届いた】アマチュア無線のQSLカード


絵葉書にコールサインのスタンプを押したものが多かったような

 個人的な、ロシア極東との最初の関わり、というほどの事でもないけれども、それは1970年代、アマチュア無線による交信だった。サハリンとかハバロフスクという地名もこの時に覚えた。中学生だった。
 ハバロフスクからの電波を受信して、無線機の受信メーターの針が揺れているというのはロマンチックだったし、自分の声が電波に乗って日本海を越え、ハバロフスクのどこかの家の無線機に届いているというのもロマンチックな事に思えた。そして当時自分にとってはナゾの国、ソ連との通信というのも盛り上がった。同じくアマチュア無線で交信した太平洋の国々、ヨーロッパや北米とは違う何かを感じていた。
 ロシア語の文字が入った交信証明書(QSLカード)が届くとまた盛り上がった。ソ連極東は近くて遠い国だった。

 自分の声を電波に乗せてハバロフスクに送った10年後に、ツポレフの旅客機に乗って自分がハバロフスクに行った。


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