運動と眼に着目すると“その子らしく”発達していきます
<投稿:2024/3/24>
<改訂:2024/3/24>
<この記事は「3つの暮らし調整」の「身体調整」です。>
発達障害者が増えている原因のひとつに、
「全身をバランスよく使って運動する機会が減ったため」というものが、僕たち発達支援者の間で言われています。
例えば、市民からの苦情によって公園で遊具が撤去されたり、ボール遊びが禁止されたり。
テレビ・スマホゲームが子どもの遊びの多くを占めるようになり、相対的に運動で遊ぼうとする機会が減ったり。
発達障害という「現象」(物事)が発生するには絶対に「原因」があります。
そして、「原因」を減らせば、
たとえ発達障害者として生まれても、
「自分を思うようにコントロールできない」生きづらさは確実に緩和されていきます。
「原因」から目を逸らし、
困った「現象」が起こった時に“もぐら叩き” のように「対症療法」に終始するのでは、生きづらさは終わりません。
(僕が就労支援している発達障害者の皆さんにおいても、ここで つまづいている方がたくさんいらっしゃいます。)
例えば、落ち着きの無さ(多動)を薬で押さえ込むような「対症療法」は片隅に置いておく必要があります。
(薬に頼るのをゼロにしろとは言いません。例えば、突然に家をひとりで飛び出し、車道を歩き出す多動っ子もいますから。緊急措置としては意義はあります。)
そして、「原因」にアプローチして緩和・解消を図れば、
必ず生きやすい方向に向かっていきます。
(僕がサポートしてきた凸凹さん子育てママや発達障害当事者さんで、この点にちゃんと取り組んだ方々は、漏れなく大きく改善されました。
お子さん4名が丸ごと生きやすくなったケースもあります。)
「原因」の想定にはいくつかありますが、
(別記事を参照「砂糖、残留農薬、食品添加物等と発達障害」)
(また、向精神薬や予防接種などの薬害にも専門家から警鐘が鳴らされています。僕も実体験と現場感覚から同感です。)
有効なアプローチのひとつが、
「その人の発達段階にマッチした運動メニュー」なんです。
そして、お母さんが、お母さん「から」こういった運動に取り組めば、
凸凹お子さんがイモヅル式に行きやすくなっていくんです。
8歳(2024年3月時点)の息子は
レゴブロック、サッカー・フットサル、水泳、折り紙、ゲームが大好きです
元気いっぱいかつ穏やかで優しい子です
でも、そんな彼にも
(“発達障害”というほどではないのですが)
“困り事”があります
◎身体がグラグラしがち
(サッカーで敵に当たられることに弱い)
◎相手に対して強気になれない。
そのため、ちょっとからかわれると凹みやすい。
また、サッカーでガッツを出しにくい。
(ボールを奪われたら奪い返しに行く、強引でもシュートを撃ちにいく等が苦手)
どんな子どもにも(そして大人にも)
自分を思うようにコントロールできない点はあり、
その点が自分を困らせてしまう場面があるわけです。
そんなわけで、
息子を連れて、
発達支援の大先輩である森嶋勉さんとアシスタントなおさんが提供しておられる「目の測定と簡単運動」プログラムに行って来ました。
「目の測定と簡単運動プログラム」は、
森嶋勉さんが代表を務める運動発達支援、チットチャットスポーツ塾(大阪市〜高槻市)にて提供されているサービスです。
ヒアリングと簡単で楽しい運動テストによって、
目と身体の状態を計り、
発達における課題を見出してもらえます。
〔発達支援コーチ(C)やイノチグラス(C)のアプローチも入っています。〕
その結果を踏まえて、
“その子らしく”成長していくために家庭で日々行える運動メニューを教えて頂けるんです。
<お母さんがこのプログラムを受けて、運動で自ら発達することも、ぜひして頂きたいです。
お母さんが発達すれば、子どももイモヅル式に発達するからです。>
森嶋勉さんは運動発達支援の超ベテランです。
発達障害児者の支援者や事業所の育成も精力的に行っておられます。(セミナーや書籍刊行などもしておられます。)
僕も愛用している「発達する眼鏡」“イノチグラス(R)”の目育士としても、
作成実績800本以上(2024年3月現在)をお持ちのすごい方です。
まずは、息子に「好きなこと」や人生で「やりたいこと」等をヒアリング。
(このヒアリングがすごく楽しくて、本人ノリノリで答えていました)
次に運動テスト。
ブリッジ、逆立ち、バランスボール、マット遊び等をさせてあげ、身体の発達の様子を掴みます。
(発達障害の主な原因となっている「原始反射の残存」という現象を確認したりします。)
目の各種検査も行って頂きました。
目の発達の様子・状態は生きやすさにとても重要なんです。
森嶋さんの見立てにより、
彼の「困りごと」の原因と今後必要なサポートが明らかになりました。
◎「原始反射の残存」の影響により、メンタルに引っ込み思案な傾向が出ている。
頭が後方に反りがちで、前に行くのを怖がる。
その影響がメンタルにも現れ、相手と対峙した際に必要な攻撃姿勢(前に出る)を出せない。
▶️【必要な運動】
バランスボールに乗る等。
僕も発達支援コーチ(C)であり、この点の発達を促す各種エクササイズをレクチャーできるので、やらせてあげようと思います。
◎両腕がうまく使えていないため、下半身の不安定さにつながっている。
(身体の未発達や筋力不足ではなく、両腕を使う経験が不足していることから起こっている現象とのこと。)
▶️【必要な運動】
鉄棒や登り棒など「しがみつく」など両腕を駆使する遊びをやらせてあげる。
自宅では「手押し車」、「ブリッジ」、「逆立ち」等の運動遊びをさせてあげます。
◎「見たい風景」を視るための視力が足りておらず、「先を見通せない不安」が生じている。
息子の視力は0.5。
彼が「見たい世界」を見通すには視力が足りておらず、不安が生じて自信のなさに繋がっているようだとのこと。
眼鏡で視力を足してあげたところ、
なんと!自信なさげな発言がハッキリとした物言いに変わりました。
▶️【必要なサポート】
眼鏡をつくって掛けさせてあげる。
翌日、さっそく眼鏡をつくり、かけさせてあげました。
本人、すごくイイ感じと言っています。
自分の周囲の世界をはっきり視認できたようです。
国が安全を断言したコロりんのわっくんが史上最悪の大規模薬害を引き起こしている等、恐ろしい嘘に溢れ返ったこの世界。
こんな世界の中でも、真偽や正否を自分で判断できる脳に育つよう、息子をサポートしていきます。
そして、今回の測定を通して、森嶋さんは大切なことを再認識させてくださいました。
「“やりたいことに黙々と取り組める”」というのは、この子の大きな強みです。育ててあげてくださいね。」と。
そして、人は「きっかけを与えてあげれば、勝手にやり始める」ことを。
人間の発達の基本である「やりたいことを存分にやり切ると発達(成長)していく」ことを、我が子を通して再認識でき、
親として、発達支援者として、
僕自身の成長につながりました。
息子は、この日以降、
毎晩、キャーキャー喜びながら、僕や妻と一緒に運動メニューに取り組んでいます。
(僕の妻も理学療法士で、なおかつ発達支援のエキスパートです。日々、僕以上のレベルで息子の発達支援をしてくれています。今回のプログラムにも同行してくれました。)
僕は今後、スタッフを務めている就労支援(株式会社)が新たに開所する自律訓練事業所でボディワーク(月2回)を担当します。
発達支援を軸にしたワーク内容を予定していて、今回の学びもふんだんに盛り込みます。
対象は、生活リズムや心身の体調が不安定で「就活どころではない」発達障害当事者さんです。
楽しい運動を通して、「生きやすい人生への入り口」をお示ししていきたいと思います。
森嶋勉さんのご著書2冊が、発達障害っ子ママや支援者さんにお勧めなのでご紹介します。
■下記書籍で紹介されている運動遊びを、お子さんと一緒にやってみてください。
■学校園の先生、保育士さん、福祉事業所スタッフの皆さんには下記書籍もお勧めします。(発達支援の基本から分かりやすく書いてあります。)
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