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閉じた場所でひそかに大切にされているものが好きです。

色々な些細なことが積み重なって混乱してしまった。
一つ一つはよくあることなのに、キャパオーバーして冷静ではいられなくなって、何を見てもドキドキしてしまうようになる。

そういうことはたまにある。
自分ではどうしようもない、災いのようなものだと思うので、ただ過ぎ去るのを待つしかない。
今日はメモに楽しいこととかを書き出していたら眠っていて、目が覚めたら雨はやんでいた。

台風一過と言う様に天気が大きく荒れた後には良い天気が訪れる。
眠る前にかけっぱなしにしていたジブリのオルゴールで気分を落ち着かせながら、楽しみなことや期待を噛みしめていた。


ご飯は適当でいいやとインスタントのお蕎麦を用意した。
葱だけ切ってあげて、熱湯を注ぐ。
待つ間に洗い物をしてあげる。

その用意をしながら、リズと青い鳥を流していた。
気分が凪いでいるときはこの作品を一層好きに感じる。
振れ幅の大きい変化を渡すでもなく、ただ静かにそこに流れている様が好きでたまらなくなる。


好きな作品のことを何で好きなのかと考えても答えが出ないことが多い。
好きの対象に通底するものを見出しても、新しく好きになるものは予想できないし、抑えられるものでもない。
それでも、何となくこういうのが好きなんだろうなというのは徐々に分かりつつある。

リズと青い鳥とか、秘密の花園とかに触れたとき、閉じた場所に隠されたものの良さを想う。
数人の親密な関係の中で大切にされているものを、それぞれが自分なりに大切にしようとする在り方にとても心惹かれる。
それが他の人からは理解されないものだったり、理解される必要がないものだったりするために、その関係の中だけに隠されているというのも素敵だと思う。

リズと青い鳥における主の関係性というのはみぞれと希美だ。
彼女らはお互いに互いのことを大切に思っている。
その「大切にする」方法は異なっても、嫉妬や恐怖を乗り越えてでも大切にしようとする葛藤や、それを他者に囲まれる中で貫こうとする姿が尊く思える。


暮らしの中でそのようなものや関係性を作ることは難しいし、必ずしも良いことばかりではないと思う。
人と想いを同じにすることは滅多にあることではないし、そもそもそのようなものを気分によらず大切に出来るかも心許ない。
それでも、私が大切にしたいものを一つでも多く見いだせたり生み出せたら嬉しいし、その思いを他の人と共有出来たらなと思う。

祈りを込める🙏

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