Gorillaz - Song Machine

noteデビューですね。アメーバの方もありますが、今はどちらが良いか彷徨っています。にしてもnoteの編集分かりづら…何でもないです。

今回はゴリラズの新譜ということで、早速感想を書いていきたいと思います。


1.Strange Timez
ゴリラズのアルバムって、オープニング1曲はあまりアルバムの流れの一部に溶け込ませる気がない感じがします。HumanzでいうAscencionもタイトルの通り上昇していくイメージで、アルバムの序章みたいな位置というか。そういう面で言うと、今回のオープニングはなかなか面白いと思います。例の感染病のある世界に迷い込んだ私たち、というゴリラズらしい俯瞰的な視点。

2.The Valley of The Pagans
ゴリラズ×ベックのコラボはこうなるよな、という感じ。勿論素晴らしいモノだとは思いますが、期待を裏切られるような感じはしないかな。やけにサビ引っ張るのはやや盛り上がりに欠けるところもありますが、ゴリラズらしいひねくれ方だと思っています。

3.The Lost Chord
音がガチですよね。"Andromeda"におけるD.R.A.M.さんの高音ボイスに痺れている私としては(来日公演で観た、通常ver.とD.R.A.M. Specialを融合したやつは本当に良かった…!)、結構気持ちいい曲です。デーモンさんらしいキーボードも絡み合い、けっこう強い。


4.Pac-Man
以前も書いた気がしますが、The Swaggaみたいなピコピコ感が好き。ScHoolboy Qさんは、たくさんの言葉を詰め込むラップという感じで一瞬音から外れそうですが、微妙に外れてない(カツン、という音にハマる!)のがカッコいいです。一つ言うなら、あまりにもエンディング呆気なさ過ぎるんじゃね?ということくらいです。コレはコレでアリか。


5.Chalk Tablet Towers
エレポップ。Humanz期のような垢抜けた音で、歯切れが良いので聴きやすいです。無機質さと憂鬱が同居したようなポップは得意そうなゴリラズなので、流石期待を裏切らないなという感じ。St. Vincentさんのアルバムもチェックしておいたほうが良いかしら(あのお尻を向けているジャケット、インスタで何回も見た)…

6.The Pink Phantom
結構このアルバムの争点になりそうな曲。何と言っても「ラップの6LACKさんは居た方が良いのかどうか」論争。YouTubeのコメント欄にこういうことを書いている人が散見されましたが、失礼な話ですよね。…エルトンジョンとデーモンというUKロックの大物どうしが絡んでもそりゃ良いものはできるけど、新鮮味は無いんじゃないのという話ですよ。それだと今回のSong Machineの主旨とは食い違うじゃんと思います。私は、そのラップも相まって魅力的な曲になっていると感じます。


7.Aries
イントロがカッケェ(1回目)。フィーチャリング陣が演奏担当(ベース&パーカッション)ということもあり、かなりデーモンさん味が出ています。他の曲のような斬新さはありませんが、Gorillaz史に名を刻むような素晴らしい曲には間違いないと思います。


8.Friday 13th
個人的に大穴。自分の中の辛口音楽誌も高評価を付けています。ありそうで今までになかったタイプなのでは?ダウナーな曲調にラップが絡み合う、でもバラード調ではなくひたすら低空飛行で進行する、という絶妙なラインを突いてきています。曲には文句なしなのですが、Octavianさんの女性への暴行が発覚したのが残念。何やってんねん…


9.Dead Butterflies
イントロがカッケェ(2回目)。これは聴くごとに臓腑に染み渡る系ですね。カツン、というビートがマジで気持ち良いし、全員が良い仕事をしている印象。ネット上を詮索しても全然情報が出てこないRoxani Ariasさんが気になるところ。デーモンさんの秘蔵っ子でしょうか(そんなことはないであろう)。

10.Desole
けっこうGorillazの中でも異種というか、かなりRocket Juice & The Moonとかそっち寄りの方な気がします。実際フィーチャリングのFatoumata Diawaraさんはそこに参加していましたし、それ以来デーモンのお気に入りだったのかも。入りが軽快でキャッチーながら、蓋を開けるとめっちゃ英語じゃない言語が聞こえてくるしグローバルじゃん、さすが一筋縄ではいかないな、というのが面白い。


11.Momentary Bliss
良きかな。Song Machineシリーズの幕開けを飾った曲がノーマルver.のエンディングというのがイケてます。良い意味で気持ち悪い構成というか展開もGorillazらしさが感じられるし、曲のバックに唸り声とか吐いてる声とかが入っているのも得体が知れなくて最高です。"Punk"のオープニングに似た感じ。


12.Opium
ここからデラックスオンリー。この曲はデーモンの実験した形跡があるような気がして本当に好き。7分近くもあり、まさに異色ですがコレは本当にヤバい。デーモンアルバーン史と銘打ったプレイリストを作るとしたらぶっ込みたいレベル。Gorillazでトリップできる世界線は今ここにある。

13.Simplicity
湿度高そうな音がなかなか強烈。2Dがボソボソ歌うのはもはや恒例ですね。タイトルに被せるわけではないですがシンプルな構成で、前後のヤバめな曲の間として丁度良い。

14.Severed Head
どうしてもコレだけが頭に入ってこない…悪い意味ではないのですが、聴き方を模索してる感があります。フィーチャリングのUnkown Mortal Orchestraも何となくチェックしましたが、確かにエッセンスは入っているなという感じで深く聴くことには繋がらず。Gorillazのグローバリズム感を思えば、こういうエレポップ×ヒップホップみたいな噛み砕きづらい曲こそ真骨頂なのかもしれない。

15.With Love To An Ex
非常に好き嫌い分かれそう…13曲目同様にジメジメしていて独特の空気感が張り詰めています。最初は「おう…こうきたか…」と正直苦手でしたが、聴くたびに自分の耳にはレベルアップして聴こえます。キーボードの位置が絶妙。

16.MLS
やったー!!すごい。CHAIは名前と数曲を知っていたくらいでしたが、このコラボが発表された時は(恐らく)ぶっ飛んだと思います。驚きすぎてその時の記憶がぶっ飛びました。絶妙なテンポで織りなされるラップとCHAIの「ちょっとくさい♪」「すーぱーごりら♪」とかの日本語、そして発狂デーモンまでもが登場してとても満足しております。

17.How Far
こう締めるか。ここまでのカオスな空間を通り抜けてその先はこの曲。この曲が存在しているがためにこのアルバムは成り立っている感じ。やはりデラックスまでで1枚かなー。


はい。ということで長文失礼しました。


Gorillazらしいカオスさは良い意味で理解に苦しむため、こんなコロナ蔓延の世界でも楽しく深く、そして長く聴けるアルバムだったと思います。一曲一曲の満足度は、個人的にはファーストに肩を並べるかもしれません。














18.Taxi Back To 80s Reykjavik
アルバムの流れを壊しそうなのでこの曲だけソーシャルディスタンスさせました。ごめんね。日本盤のみのボートラなのが不満なくらいデーモンです。デーモンの曲って感じ。Humilityの南国感とヒップホップ感がほどよく同居しているので心地良い。

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