【連載小説】ファンタジー恋愛小説:煌星の使命と運命の絆~星の恋人達 第七話 猫でも情が湧く
前話
「ソレンティア! ヴォルカナ! レイオン! セレストラ! クレイヴィス! どうしたの! どこにいるの!」
アステリアは急に水面を見て名を呼び出す。アルカイオスが慌ててくる。
「どうした。アスティ!」
「ソレンティアが! みんなが捕まっているの。どこかに!!」
アルカイオスが水面を見るとアステリアを通してみていた星の守護者達の姿が見える。
「これは知らせだ。どこかにみんないるんだよ。エレスティアの聖堂に急ごう。路銀うんぬんじゃない。馬に乗れないなら俺が乗るから。早く行こう」
「アル!」
動揺したアステリアはアルカイオスに抱きつく。体は恐怖で震えていた。
「大丈夫。大丈夫だ。俺がいるから。レイナもいる。みんな側にいるから。さぁ。レイナ。水は汲んだか? 街で馬を調達するぞ!」
また来たようにアステリアを抱き上げるとものすごい勢いで走って行く。レイナが風のエレメントを使って速度を速める魔法を使わないと追いつけなかった。
街に入り、馬を調達する。だが、馬は皆、出払っていて明日の朝しか調達できないという。アルカイオスはイライラして馬屋を殴りそうだったが、そこはレイナが整えて無事、明日馬を二頭の予約を入れることができた。そして今は宿屋の酒場に来ている。アステリアの目は暗かった。いつも側にいた人がいない。その悲しみをまた再び味わっていた。レイナが優しくアステリアの髪をなでる。
「大丈夫よ。あなたなら見つけられるからって頼まれたのでしょう? だったら大丈夫。どんな回り道をしてもあなたならみんなを見つけて困難を乗り越えられるわ。またいつもの生活に戻れるわよ」
「そうね。そうよね。またみんな側にいてくれるよね」
そう言いながらもすすり泣くアステリアである。彼らがどれほどアステリアの心支えだったかは本人しかわからない。アステリアを通してみていたアルカイオスといえどアステリアに生まれた小さな闇を見つけることはできなかった。
翌朝、アステリアはアルカイオスと一緒に。旅慣れているレイナは一頭にそのまま乗り、エレスティアの聖堂を一路目指した。
アステリアには景色が飛んで見えた。様々な色がとんでもない速さで流れていく。アルカイオスは言う。
「体力を温存しておけ。なんなら寄りかかって居眠ってもいいから」
「アルはどうしてそんなに優しいの? 私と会ったばかりなのに」
「とは言ってももうかなりの日を共にしている。猫でも三日いれば情が湧くんだ」
「ちょっと私は猫なの?!」
アステリアがアルカイオスの首を絞めにかかる。
「ぐえ! 危ないから大人しくしてろ!」
なんとかアステリアの暴挙から抜けたアルカイオスは自分の胸元にアステリアを抱き寄せる。知らない香りがアステリアを包む。その香りに包まれていつしかアステリアは眠っていた。
「眠ったか。これから何が起きるかわからない。そのままいい子にしてるんだ」
呟くアルカイオスにアステリアは寝言を言う。
「父さん……」
「親父扱いか」
苦笑いするアルカイオスにレイナが突く。
「何だ!」
「惚れてるわね。アスティに。簡単には渡さないわよ。なんたって私の美少女魔法使い様なんだから」
「取れるもんなら取ってみろって」
「むぅ」
二人のそんな掛け合いをも知らず、一路エレスティアの聖堂へと急ぐアステリア達だった。
あとがき
うーん。家電量販店をさ迷いましたが、体重計で悩みました。内臓脂肪のレベルが3段階に減っていて最新方なのに使いづらい。タニタのものと比べてみてましたが、いまいち決定打にならず、インクは高すぎて(この間見たときより高い)やめました。千円違うと大きい。
で、疲れてるかもとクエン酸の入ったジュースを買って、昼用を買って帰りました。
で、今、阪神戦を諦めて巨人戦をつけてます。でも後少しもすると料理の時間です。
明日、タニタの体重計買おうかな。立てかけられるし。今のは常に平行でないといけないため、部屋の入り口に置いていて危ないんです。
明日は運勢がいい。明日にかけて今日は執筆。もう一度体重計見に行こうっと。