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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:ユメという名の姫君の物語-ユメ-変わらないもの

前話

 あんまりにもわんわん私が泣くからお母様・・・そうよね。母といっているのだからお母様だわ。お母様がぶっ飛んだことを言い出す。
「そんなに泣くなら、今夜は手を繋いで一緒に寝ましょうか?」
「ええ!!」
 驚きすぎて涙が引っ込む。
「そうね。そうするとお父様が焼き餅妬きますからね。ユメを取られたと。私はあなたをミドルネームのリンダと呼びますよ。我が娘の名はシャルロッテ・リンダ・ザーリア以外にありませんからね。そうそう。ウルガー王子の記憶を蘇らせたアレクシス王子は過去の記憶と今の記憶を併せ持っておられるとか。一度お会いしてもいいんじゃないこと?」
「それって・・・お見合い?」
「とも言うけれど、この同じ体験をしているのはアレクシス王子のみ。会えば何かわかるかもしれませんよ」
「会う! 元に戻りたいの。お母様。ユメなんて私の名前じゃないわ。『それ』なんて知らないもの」
 また涙目になる。私、こんなに子供っぽかったかしら?
「今は気が動転してるのですよ。毎日母は顔を見せに来ますから、それで慣れて行きなさい。さぁ。いつものハーブティーですよ。温め直させる?」
「ううん。このままで」
 デリアの入れたハーブティはもうとっくに冷めていたけれど、暖かかった。人の心が私を照らす。もしかして、そんな体験をアレクシス王子もしてきたのかもしれない。なんとしても記憶の戻し方を聞かないと。
「あらあら。眉間にしわが寄ってますよ。未婚の女性には不釣り合いですよ」
 お母様が眉間を撫でてくれる。ほんの一動作が私の心を癒やしていく。
「いい顔になったわね。さっきは目も鼻も真っ赤だってもの」
「うそ! 鏡鏡」
 探しているとデリアが渡してくれる。
「やだ。鼻の頭が赤いわ」
「デリア。冷やすものは?」
「ございますよ。王妃様」
 デリアが手際よくアイシングの道具をお母様に手渡す。お母様はそれを、ちょん、と私の鼻頭にあてた。
「しばらくこうしていなさい。王族の務めも今日はしなくてもいいですから」
「王族の務め? 私、執務していたの?」
「ええ。有能な姫ですよ」
「やだ。私、執務のことも全部忘れているわ」
 顔中から血の気がさーっと引く。
「代わりに、今度アレクシス王子にお会いする時のドレスを作りましょう。落ち着いたら採寸しますよ。それと生地を選びましょう」
「ええー。面倒くさいー。執務の方がましー」
 この言葉にデリアもお母様もにっこり笑う。
「はい。いつもの姫様ですねぇ。ユメ様になられたときは驚きましたが、名前と記憶の問題だけで中身は一つもお代わりございません」
「そうね。リンダの性格はそのままね」
 二人して納得している。話が見えないんだけど。おーい。
「あらあら。また鼻頭からアイシングの道具が落ちてますよ」
「やだ!」
 慌てて当て直す。どうやら、執務好きでそそっかしいところが私みたい。一時の安堵を私は得たのだった。


あとがき
これも再掲ものですが、記事画像を素材屋さんでなく自力で作ったものにしています。いろいろ変えてみたいのはやまやまですが、この単純なのが逆にいいのかしら、なんて思います。

まぁ、これも最新話ではいちゃいちゃしてるんですよ。

「星彩の運命と情熱」の方はまだまだケンカ友達。周りは気づいているのに。フィオナはもう熱々。しばらくフィオナと部屋が一緒でなかったのでリオナはそれを見てないんですよ。でも、二人きりでの冒険の物語の冒頭まで今日は書きました。やっと目的地です。ここまで来るのに何話使ったか。その後を書かないと行けないのですが、力尽き、この更新で寝ようと。でもこの時間になると目がさえる。執筆しちゃおうかな。

時計が見えないので、パソコンの裏にある。余計時間感覚が。さっきは布団に寝そべって寝ようかなーとか思ってたんですけど。

眠気が飛びました。

やっぱり、書こう。一話だけだから。と思う。またがらないと。でも、前後編か何かになりそうで怖いです。

タニタの温度室温計が妙に欲しい。1個は父が使っていてもらったモノがあるのですが。アマゾンで見ているとほしいなーと。血圧計もおニューにしたいのですが、母がしょっちゅう仕事行ってる合間に掃除に来るのでわかる形ではおけない。オムロンでコネクトのきくもの見てみようかしら。って。スマホ充電だ。オムロンコネクト、体そ計が繋がり悪くなって困っていたのでタニタに変えたんです。で、運動計も今日買いました。アマゾンで。ので血圧計もおそろいにしたいのですが、どうもアプリとの連携がうまく行ってないらしく、不評なので辞めてます。それにカフがオムロンと違うのでプリンターの上に置いて保管してるので見た目で違うとわかります。手首式を箱隠しながら持つという手はあるのですが。カフはオムロンが一番いいです。

と、マニアな話でした。

ここまで読んで下さってありがとうございました。

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