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【連載小説+エッセイの勉強中】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(59)+気ままに書くエッセイ「阪神ファンの心配と試験」
前話
数日してスティーナは健康を取り戻した。ウルガー一人に任せるのは大変だと、おチビさんを連れて度々会いに行った。そうすると必ずトビアス様がスティーナを泣かせてしまう。クルヴァがあかちゃんには優しくね、と言い聞かせているのを見て兄弟もいいものね、と呑気にも思っていた。やがて、スティーナはマチルダ様に引き取られて行った。
診療所はまた空っぽになった。むなしい気持ちがぽっかり空いている。そんな沈んだ気持ちの私をウルガーはヘレーネとアルミの散歩に誘ってくれた。
いつまでもうじうじしててもしかたない。いずれ子も持てるかもしれない。それまではヘレーネが私の娘だ。そう思い直してウルガーと散歩に出ようとすると門番の衛兵ともめている男性がいた。
「大丈夫?」
「ああ。ゼルマ様。この男がマチルダ様に会わせろとうるさいのです」
「マチルダ様の? もしかして、あの恋人さん?」
男性はその言葉ににやり、と笑った。違う。本能的に思った。笑い方が下品すぎる。マチルダ様はそんな人と恋に落ちるわけがない。
「違うわね。そんな笑い方をする人をマチルダ様はすきじゃないもの」
「何を言う。俺が、ジャン・バッカスだ!」
「語るに落ちたな。バッカス殿。そのバッカスという名はマチルダ様の王家の名前だ。身分違いの恋人の名前ではない」
今度は私達がにやり、と笑う番だった。
「衛兵さん。この人、牢屋に入れて、ダーウィットお兄様に知らせて。あとでヨハネスお父様にも伝えて。じゃ、散歩行くわよ。ヘレーネ」
横を通り過ぎるときすさまじい視線で彼は私を見ていた。足を引っかけようとしたけれど器用に私は避けた。
「この! 女!」
「女で失礼したわね。バッカスさん。王家は滅亡の危機のようね。がんばってね。傀儡政権」
ズバリ、と目的を当てると私はそっぽを向いて門を出て行ったのだった。
「さすがはゼルマ。よく避けたね」
「それぐらいの運動神経はあるわ。でも、バッカスの王家の人の亡命なら牢屋はひどすぎたかしら?」
「トビアスを利用しに来たんだ。いいお仕置きだ。ダーウィット兄上に手にかかれば、マチルダ様も離縁できるかもしれない」
「じゃ、あの身分違いの恋人探しね」
「結婚してないことを祈るよ」
あー、と私は言う。
「そうね。恋の熱がさめて、現実の適当なところで結婚する人もいるわね」
「そうそう。我が王家のように熱々のカップルばかりじゃない、ってことだよ」
「ほんと。この国の人はお熱いわね」
もう第三子も身ごもっていてもフローラお姉様とアウグストスお兄様達は今も新婚家庭並みだ。
「両親が愛情豊かな方が、子供には一番ね」
「そうそう。君の好きな心理学じゃ、子供はある程度までは親の愛情にどっぷり浸かってる方がいいって言うじゃないか」
「ウルガー! どこでそんな事を!」
「君がよく読んでいた本にちらっと出ていた。心理学とは書いていなかったけれど心の領域を扱う医者が書いた本だったよ」
「ウルガー! その本貸して!」
「やだね」
ウルガーが拒否する。
「えー」
「これ以上詳しくなったらまた元の世界に戻るよ?」
「あ。それもそうね。その可能性はあるわね」
「だろっと。アルミ! 引っ張るな!」
強い力の持ち主のウルガーがアルミに引っ張られて行く。また、誰かいるの? ヘレーネも走り出す。
いって見ると、王家所有の森の広場に男性が倒れていた。
今日もまた、騒動が巻き起こる悪い予感がしたのだった。
【エッセイの勉強中というより阪神ファンの心配】
さて、てっきり今日が月曜日で野球はない、と思っていたところ本屋から帰ると日曜日と言われ、調べると野球が。しっかり見てました。漢検勉強しつつ。で、衝撃のスタメン。ついにサトテル選手がベンチ入り。せっかくの代打も三振に終わり、何試合から続いている三振が続いてしまいました。昨日、三振してベンチに戻った輝さんが泣いていた表情をカメラが捉えたように思い、心配してました。こんな一ファンが心配したところで解決はしないのですが、スタメンから落ちたのが私なりにショックでした。糸原選手がスタメンに入ったのは喜ばしいけれど。木並選手もベンチ入り。二軍に落ちないでーと思ってる今日の夕方です。
漢字検定の模試が三日連続130点。合格ラインは140点。野球見ながらで集中してないのかもしれないけれど、この点数を維持するわけにはいかない。もっと上の点数にと。模試を続けるよりは苦手克服のテキストで集中的に書き取りをしないといけないと思いました。なので、しばらくあらゆるテキストの問題の書き取り問題を解きます。たまに、定例みたいに出る漢字もあります。玉璽の璽、ややこしくてなかなか覚えられないのですが、やっとその形を読み取った気がします。なにやら、私は、形や色でものを判別する力が強いようで、理詰めで覚えるタイプではないようです。それは仕事で生かされているけれど、こんな試験にはある意味苦手になります。見た覚えがあるのに書けないという漢字が結構あるんです。なので繰り返し間違える漢字を集中的に潰していくしかないみたいです。この時期にやっと試験の軌道が乗りつつあるときに、この輝さん事件。明日のスタメン、糸原選手だろうな。やっぱり代打ってチャンスやアピールタイムだから。糸原選手はそれを去年から示してきた。輝さんにも受難が待っていそうです。木並選手は案外小幡選手と交互でみたいな感じかもしれませんが。
そうそう。日本語検定の問題集を買いに行って先に覚えていた文章検定の本を見かけました。ギリギリの予算なので買うわけに行かなかったのですが、これと日本語検定を間違えて覚えていたようです。文章検定はどこがしてるんでしょうね。そしてかねてから研究課題にしている生命倫理と神学の中でネタになりそうな本を見かけました。明日には給料が入るから明日買いに行こうと思っていたらまさかの一日待ち。多分、普通に買えるのですが、お茶をケースで頼んでるためそれで消えるかと。その分も残せているかわからないので、この後ちゃりーん、と銀行に足すしに行かないといけないかもしれません。
あとでしらみつぶしで資金状態見ます。
この後日本語検定のテキストを読んでみようと思います。でもこれは七月に勉強を始めれば間に合うらしいので当分、漢検の試験を野球見ながらやってます。秘書は登販と同じく余裕があるなら。漢検の勉強もそんなに時間取らないんですよ。1時間ちょっとで行程やり終える。長い野球試合の合間にできるので、同時でもいいかもしれません。まだ国家資格ではないようです。漢検は履歴書に書ける。昔の漢検みたいですね。私が受けていた頃は国家資格ではなかったんですよ。いつのまにか浸透して受験に役に立つようになりました。私は二級の実力が劣ったのが嫌で一級取りたいだけなんですけど。その一級は難関で、参考書も漢検がわにはないようで他社を当るしかないようです。気になる本がいっぱい。本屋カムバーック。ついでに薬のひとりごと? でしたか、あれの原作を買いました。3冊。また時間があるときに読んで刺激受けておきます。推理は大好き。でも書けない。
さて、漢検夜の部と金勘定はじめますか。
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