斜陽
モノクロームの中を散歩
黒く焦げた木々と空虚
かつて栄えていた建物が
悉く空き家になり売られていく
そんな光景を目にしたくはないのに
子供の頃の記憶の方がカラーで残っている
一番全てがいい時だった
あの頃輝かしかったもの
何でも廃れてしまう
何を成しても棄てられる
立派な旅館のおかみさんは売られてしまったこの旅館を見ないまま死ねて良かったと思う
今日は診察の帰り気付いたんだ
いつからか全て色褪せてしまった
モノクロの世界へ僕は居た
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