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新・京都競馬場での撮影【天皇賞・春】について(後編)

こんにちは♪Aliceです。
天皇賞・春からの6週連続GⅠレースも、半分終わってしまいました。
3編に分割したGWの京都競馬場弾丸ツアーも早々に書き上げたいと思います。

【ゴールデンウィークに東京から京都に行く】という、どう考えてもリスキーな行為が、予備知識を持つことで救われる可能性があると思いますので、是非最後までご覧下さい。


(中編)では混み過ぎて昼食を諦めた所までお話ししました。
午後になると芝コースのレースが多くなりますので、ウォーミングアップがてら撮影します。

芝コース内回りのレース

雨は完全に上がり、時折日差しが出るようになって来ました。
ラチが高いので、ラチの上から撮るか、ラチの下から柵を抜くかの2択が選べます。

ラチの下を抜くとこんな感じに撮れます。

芝コース外回りのレース

芝のグリーンが前ボケになって、良い感じに撮れます。

この撮影ポイントでは、レンズは400mm以上あれば充分だと思います(APS-Cなら300mm程度)。

NikonZ9は約4,500万画素もある高画素機なので、DXクロップ(APS-Cサイズで撮ること)で焦点距離を1.5倍にしても約2,000万画素残ります。
直近まで愛用していたカメラがEOS 1DX MarkⅡとEOS R6で、どちらも約2,000万画素のカメラでした。

よって、DXクロップしても以前と同程度の画素数で撮影出来るメリットを活かせば、600mm級の超望遠レンズは持たなくて良くなりました。

因みに、今回望遠レンズは【Nikkor Z400mm F4.5 VR S】だけ持って行きました。
【Z TELECONVERTER TC-1.4x】も鞄には入れておきましたが、結局使わずに撮影しました。
テレコンバーターのメリット・デメリットについては、そのうち記事にしたいと思います。

【天皇賞・春】

いよいよお目当ての天皇賞・春の時間になりました。
返し馬は1コーナー方向に向かって走るので、こちらには来ません。
なのでスタートして1回目の4コーナーを曲がる時から本番撮影が始まります。

そんなタイミングで柔らかく日差しが入って来てくれました。

最初の4コーナーを廻る各馬

アフリカンゴールドが逃げ、タイトルホルダーも行きました。
アスクビクターモアも直後につけており、想定内の隊列で1周目を撮り終えました。

因みに、1周目は馬群が固まるであろうという予想で、DXクロップの600mmで撮影しました。
すぐにFXモード(フルサイズ400mm)へと切り替えます。

実況は遠すぎて聞こえないのですが、遠くのターフビジョンで隊列を確認する限り、どうやら3コーナー過ぎでタイトルホルダーが失速していった様子…。

やや動揺しながら、競馬カメラマンたる者、大本命馬が馬群に沈もうと己の撮るべき写真を必ず撮らなくてはなりません。

2周目の4コーナー!

そして撮れた作品がこちらです。
日差しが入ってくれたおかげで、芝も背景のグリーンも鮮やかで美しくなりました。
とにかく久々にこの絵を、天皇賞で撮りたかったのです。

タイトルホルダーが失速して最後方に下がっていく姿が写っており、悲壮感がある気もします。

ファインダー越しに、優勝争いはディープボンドとジャスティンカフェに絞られたのが判りました。

抜け出すディープボンド

背景でラチが斜めになるので、水平を取るのが難しいカットですが、これで水平です。
タイトルホルダーをマークしていたディープボンドは、ライバルを失って早めに先頭に立ってしまい、そこを冷静に狙っていたクリストフ・ルメール騎手が襲いかかります。

追い出しを待つルメール騎手

ジャスティンパレスはステイヤーでは無いと思いますが、フィエールマンを天皇賞春2連覇に導いたルメール騎手、さすがの騎乗で見事ディープボンドを抑えての優勝でした!

タイトルホルダーが競争中止した事で、競馬場内には様々な感情が混ざり合う奇妙な雰囲気で、歓喜と声援の表彰式という感じでは無かったのが少し残念でした。。。

私は京都駅18:10発の新幹線に乗る前に食事を済ませる必要があったので急いで機材を片付けて京阪淀駅に向かいました。

【帰路の忘備録・裏技】

16:12発の準急/出町柳行きに乗らなくてはなりません。
もうすでに駅構内は激しく混雑しており、キャパオーバーしたホームに上がれない状況でしたが、電車が到着して何とか乗り込む事が出来ました。

あと1〜2分競馬場を出るのが遅れたらアウトだったかも知れません!

中書島で後から来る特急に乗り換え、七条まで行きます。
淀駅に止まらないので特急は空いていて快適でした。

七条駅

七条まで行った理由は、丹波橋で近鉄電車に乗り換えてJR京都駅に向かうより、せっかく京都まで行ったのだから少し京都の街を歩きたいという理由です。
七条からJR京都駅は徒歩20分も無い距離です。

気持ち良く晴れた青空の下、鴨川を渡り烏丸七条へ歩きます。

外国人観光客で賑やかな京都の街

お土産を買う時間が足りなくなりそうでしたので、軽い食事で済ませて足早にJR京都駅へ向かいました。

JR京都駅

悪い予感が的中して、お土産物屋のレジは大行列!
裏技として、駅中のセブンイレブンでも同じお土産物が売っているので、比較的空いているセブンイレブンでお土産と飲み物を購入し、大混雑のコンコースを渡って新幹線改札へ向かいます。

この時点で17:40で、18:10発の新幹線にはゆとりがあるつもりでしたが…。

何と、新幹線券売機は気が遠くなるような大行列でした!!

【ぷらっとこだま】は新幹線券売機にQRコードをかざして特急券・指定席を発券する必要があり、この大行列に並ばない限り乗車出来ません。

券売機の操作で手間取る方や、クレジットカードの暗証番号が判らない方など、列は遅々として進まず、焦りが出て来ましたが、なんとか18:00に私の番が回って来て、無事発券し改札を通る事ができました。

【ぷらっとこだま】のグリーン車は9号車のみに限定されているのか、9号車だけ結構な人数が乗車待ちの列に並んでいました。

新幹線は時刻通り到着し、乗り込み無事京都駅を出発しました。

N700A系グリーン車

グリーン車の座席は広々しており、通常は販売している『時代の先端を行く雑誌Wedge』も備え付けられています。
NikonZ9ボディのみを取り出し、撮影データのチェックを行っているうちに、気が付いた頃には名古屋でした。

【ぷらっとこだま】は全駅に停車し、のぞみ・ひかりに追い抜かれながら走りますが、新幹線には違いありませんので、京都ー東京間の所要時間は概ねのぞみ+1時間です。
+1時間で確実に着席出来て、尚且つのぞみより割安で乗車出来ます。

私の場合、新幹線乗車中に撮影データをチェックして使用するカットを選別したいので、この時間は無駄ではありません。
ゆったりグリーン車で旅の疲れも取れました。
とても良い選択をしたと思いました。

帰宅できたのは23時過ぎになりましたが、ゴールデンウィークに京都に行くという、無謀とも思える弾丸ツアーの割に、快適かつ安価で済ませられ、肝心の撮影も上手く行きました。
それで是非この成功体験をシェアしたいなと思い、記事にしました。

【機材】
NikonZ9
Nikkor Z400mm F4.5 VR S
iPhone13

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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