AKB48の恋愛ゲームを地下アイドルのオタクがプレイした
概要
AKB1/149恋愛総選挙、それはAKB1/48 アイドルと恋したら…やAKB1/48 アイドルとグアムで恋したら…に続くシリーズ3作目の作品だ。
2012年8月当時のメンバーが出演する作品であり、今はいないメンバーも含めて当時の様相を伺うことができる、かもしれない。
48Gなんて中々縁がない(STU48の派生ユニットを対バンで1度見たきり)ような声落ち地下オタクだが何故このゲームを購入したのかというと、元NMB48にして現愛乙女☆DOLLのメンバーたる太田里緒菜が出演しているからだ。太田里緒菜は複数回特典会にも足を運んだことがあるメンバーであり、元NMB48であることは以前より知っていた。そしてこの作品にも出演があるという話をTwitterで「太田里緒菜 NMB」とパブサしていたら見つけたため購入を決断し、プレイした。
ゲームシステム
メインメニュー画面から着信履歴を選択し、選択したメンバーとデートを行い、途中に挟まれる3つの選択肢から1つを選びそれにより好感度が上下する。
拒否する態度をとれば、そのメンバーのアドレスは消滅し、今後連絡を取ることは無くなる。(復活イベントというものもある)
また、好感度を上げていないメンバーは自然とアドレス帳から消滅していく。
好感度を高く維持することでそのメンバーの神告白(エンディングイベント)を見ることができる。受け入れればゲームエンド、スタッフロールが流れて次の周回へという流れだ。
ゲームレビュー
ゲームの評価だが、企画制作側のやりたいことがしっかり実現されているという点では良くできた作品だと思う。その企画制作側のやりたいことが中々にニッチで人を選ぶのだが。UIは簡潔でロードも短く、全メンバーにイベントが用意されている。48Gのメンバーにひたすら求愛され、一人を選ぶという設計通りにプレイヤーが楽しむための整備が成されている。
このゲームのコンセプトを受け入れ、楽しむことができそうなのであれば、購入してプレイするだけの価値はあるはずだ。初回限定版でも中古流通で悪くない値段のため、グッズ目当てのついでにでもいいだろう。
でもお目当てのメンバーの着信履歴が中々ピックアップされないとさすがにちょっとストレスを感じる。テンポが良いので深刻ではないのだが。
感想
とまあ、結構持ち上げたのだがこのゲームを遊ぶのはめちゃくちゃにしんどかった。
というのも、このゲームは「フってフってフりまくる」ことがキャッチコピーになるほど、神告白(エンディングイベント)を見たいメンバー以外からの求愛を拒否する必要に迫られるからなのである。
一般的なギャルゲーは最初から主人公に恋愛感情的な好意を寄せるということは基本的には無く、ゲームの進行を通して好感度を上げていき、関係を発展させていく構造となっているはずだ。
※ギャルゲは専門分野でないため、間違ってるかもしれない。
ところが、このゲームは全ヒロインからの(俗称としての)好感度がマックスであり、ゲーム内で最初に会うイベントでいきなりキスをせがまれたりする。
なにせ、このゲームを起動して最初に表示されるゲームテキストはコレなのである。メンバー全員が主人公に対して無条件にガチラブなのである。
これが、48Gのオタクならニヤついてしまうところもあるのかもしれないが、私からすれば知らないアイドルから無条件に求愛されつづけるのである。そして太田里緒菜のエンドを回収するためにそれを拒否する必要に迫られるのである。
割とホラーなのだ。
無条件に特大の愛情を向けられるって怖くないだろうか?
何もしてないのにいきなり好意を向けられて、拒否ればめっちゃ傷ついた態度取られたり、憤慨されたり、別にこっちからは何も求愛してないのに良い感じになってますよねみたいな空気出されたり。
なによりも、好意を無碍にし続けなければ理想のエンディングに到達できないというのは非常に深刻なストレスとなった。
太田里緒菜の着信履歴が無かったため川上礼奈を選択してデートした際のイベントのテキストログが上記のものだ。
ただちょっと、太田里織菜と良い雰囲気になる疑似体験をしてみたかったのに、実際のところゲームプレイにおいては他のメンバーの求愛を拒否する時間が大多数を占めていた。
別に誰かの好意を無碍にして傷つけたくてこのゲームを買ったわけではないのに、どうしてこんなことをしなければならないのか。
そんな悲壮に襲われながらも太田里織菜の神告白のためにプレイを続け、無事に回収することはできた。
一応買ったのだし、また周回して太田里織菜の未回収イベントやカードを入手しようと思う。
気が向けば現SAISONの鈴木まりやも回収してみるつもりだ。
最後に
当時のファンの方が読んでいたら、当時どのような気持ちでプレイしていたのか教えて下さい。