【訪問介護減収】人生自己責任論について私の考え【老後2000万円問題】
介護業界は4月からの法改正の内容が決定しました。その中で、訪問介護の報酬が減らされたことが世間を騒がせています。
私も介護保険の外側で働きながらも、悲しいニュースだなと思います。
しかし、前々からnoteでお話しているとおり、介護保険はもう期待できないので、今後もこれが改善することはありません。
<参照記事>
上の記事は1年前に書いたものですが、今もその考えは変わっていません。日本の介護業界に光が指すには、経済のしくみそのものが大きく変わる他ないのです。
本記事では、ますます仕事や生活しづらくなる介護職について、世の中の変化への対応についてお話ししたいと思います。
訪問介護の経営がうまくいかないのは報酬の問題よりも経営者の能力の問題。
ニュースなどでも言われているとおり、3割くらいの訪問介護が赤字と言われています。
しかし裏を返せば7割は黒字なんですよね。同じ報酬をもらいながらもその差があるのは、経営者の能力の問題も大きいです。
実際、施設系サービスの囲い込みがあって、利益率が高いのはそういうところばかりだという指摘もあり、それは確かにそうだと思います。
しかし、そもそもそういうところは同一建物減算とかもとられるし、良いことばかりじゃありません。なにはともあれ、同一法人内のケアマネや他のサービスと連携できる体制をとるなど、開業の段階から計画的にうまくやっているとも言えます。(過度の囲い込みには反対ですし、そういうケアマネは嫌いです)
だから施設系じゃない単独の訪問介護事業所が赤字になるのは、開業の段階から
「利益がどれくらい見込めるか…?」
・・・という、経営者の見立てが甘かったとしか言いようがありません。
アパートの1室でやっている訪問介護事業所もありますが、そういう開業の形態をとったのは経営者の責任であり、経営者が自ら選択したことです。
だから報酬が減らされたからといって、
「😅少し国に文句を言いすぎかな…」
・・・と思います。身内で笑いながら愚痴ったり、Twitterでボソっとつぶやくならともかく、ネットニュースなんかでも深刻な問題として取り上げすぎです。
そもそも、アパートの1室でほそぼそと運営していたり、施設系でない単独の訪問介護事業所だって、ちゃんと利益が出て長く運営している事業所もたくさんあるんです。
訪問介護員だって、やはり最後は『人』、『信用』なんです。
『信用』がある訪問介護事業所はずっと使ってもらえます。ご利用者からの信用が得られるということはケアマネの信用も得られます。
そしてそのケアマネが新しいご利用者のケアプランに訪問介護を割り当てる際も、
「😃ぜひ、またあの訪問介護事業所にお願いしよう」
…というかたちをとります。
こういう贔屓は確実にあります。良かったら前回の記事をご覧ください。
↓↓↓
逆に、ご利用者からクレームが多かったりする訪問介護事業所はケアマネとしても薦められません。そりゃそうですよ。大切なご利用者には、良いサービスを使ってもらいたいですもん。
クレームが多い訪問介護事業所は、経営者の指導力に問題があるんです。
経営がうまくいかないのはクレームだけじゃなくて、資金管理が下手なんですよね。
たとえば介護保険の訪問介護の別事業で介護保険『外』の事業をやったりしているところもあります。
通常は高い料金の介護保険『外』サービスですが、同じ事業所の介護保険サービスを使うと割引になる工夫をしている事業所もあります。
また、運営資金を運用して増やす事だってできます。これも介護訪問介護事業と『別事業』にする必要もありますが、やっているところは普通にあります。
私だって、介護保険外事業の他、電子書籍の販売、投資などしてトータルで収入を得るようにしています。
やっぱり、国の報酬で成り立っている介護保険の訪問介護事業所といえど、結局は経営能力がないから赤字になるんですよ。それをぜんぶ国の報酬のせいにするのはどうかと思います。
また、そういった訪問介護事業所を選び働いているヘルパーにも問題はあります。文句があるなら、報酬の高い事業所に行けば良いだけの話ですからね。
老後2000万円問題、生活保護、ぜんぶ自己責任
ただ、訪問介護事業所が少なくなって困るのは事業所やヘルパーだけではないことも事実です。
訪問介護がなくなると困る地域のご高齢者がそうです。
ただ、これに関しても、やっぱり自己責任になってしまいます。
しっかりお金を蓄えていれば、保険外のサービスなどを利用する選択肢もあるからです。
今、私が個人経営している介護保険外サービスを使ってくれるのは、それなりに貯蓄がある人ばかりです。
(そうした人にも金銭的負担がかからないように、料金はリーズナブルにしていますが、それでもやはりお金に余裕がある人しか使いません)
同じように生活してきて、貯蓄が数千万〜億 ある人と、年金と息子娘からの仕送りなどでギリギリ生活している人の違いがあるのはなぜでしょう?
老後に備え、しっかり計画的に貯蓄してきた人とそうでない人の違いではないでしょうか?
私が約20年間、この介護業界で見てきた中では、生活保護の人たちもたくさんいました。
いろいろな事情がお有りでしょうが、半数近くは傲慢な性格でスタッフに文句ばかり言う人が多かったです。若い頃にギャンブルや酒タバコ、風俗などでお金を散財し、生活保護に至った人もいます。
それは誰が悪いんでしょうか。やっぱりその人自身の責任です。
生活保護の人でなくても、やはり自己責任は同じです。
数年前ですが、『老後2000万円問題』というものが世間を騒がせました。
年金だけでは足りず、老後2000万円必要だというのです。ニュースなどでしきりにやっており、この時もまた、国への不満がたくさん聴かれましたね。
ただ、私はこれが問題になった時期、ニュースを見ていつもこう思っていました。
「😨年金だけで足りると思ってたの???」
ガッツリ厚生年金をおさめ、満額もらってる人だって、余裕がある生活ができるとは思えません。
少しでも家計簿をつけて、支出と収入をちゃんと見ていれば、足りないって普通にわかるじゃないですか(笑
そもそも人生100年時代。2000万円あったとしても足りるのかも疑問です。
だから70過ぎても働いている人が多いんですよ。
それをニュースで「2000万円必要」と騒がれたばかりに急にそのことに不満を持ち始め、ワーワーと文句を言う。
カッコいい自動車を数年で買い替えまくったり、無理な住宅ローンを組むことしなきゃいいんです。
子育て資金がないと文句をいうのなら、そもそも計画的に結婚・出産をするべきではなかったのです。
給料が低いと文句を言うのなら転職すればいいし、転職するスキルがないというのなら勉強すればいい。
つまりは全部が全部、誰の人生も自己責任ということなんですよ。自分がとってきた行動の結果なんです。
それを外部的要因に責任を求めていても、いつまでたっても人生は好転しないんですよ。
私は今まで、noteでもYouTubeでも、現状を誰かの責任にしたりするような記事や動画は投稿していません。
そういうことを論じても、必ず、自分自身がどう行動すべきかを自分の意見として付け加えています。
介護業界でブラック労働をしていたのも、全部自己責任だと思っていました。
自分を責めすぎて鬱になるのはよくありませんが、反省をすることで、今後どう行動するかを考えて今日まで生きてきました。
誰かのせいにするのはお手軽簡単で、発散することで気持ちが良いです。一種の快楽です。
ただ、結局何の進展もしないということは、たった40年足らずの私の人生ですら、学ぶことができたことです。