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呉市在住3

長崎から呉へ。

ずっとずっと長崎の路地を歩いていたい気持ちもあるけど、一旦呉に戻る。もちろん家のこともあるけど、長崎の街を歩いた時の感覚をもったまま呉を歩いてみたかった。

呉市のモダンな住宅。呉には街全体にこういった戦前-戦後期の建物がたくさん残っていて、長崎とは違った昭和の街並みを見ることができる。
それはきっと長崎と呉の発展の歴史の違いに由来する。

呉駅から東側の斜面を登って、景色の良い階段に座ってコーヒーとパンを食べた。遠くに呉港が見える。呉と長崎の街はあたりまえだけど全然違って、どちらも坂と海の街だけど温度感は明確に異なる。

呉市の洋館付き邸宅

坂道を下って、商店街へ。今日はちょっと寄ってみたいお店がある。

呉市中通の花屋さん&雑貨店「waremokou」さん。観葉植物とレコード、古本も扱っている。オーナーさんが結構趣味人みたいで、珍しいジャズのレコードもたくさん(何枚か買って帰った)。
こんな素敵なお店が増えて、呉がもっと尾道みたいな観光の街になったら良いなぁ。

夕飯の買い出しをして、寄り道をして港を見て帰ることにする。
港町に住むということはこの風景が日常になるということで、本当に一瞬一瞬がかけがえのないことだと思う。

そのようにして、今日も家に帰る。机について、窓際の明かりをつけて、暮れゆく街を眺める。海から僕の家にいたるまでの長い長い道のりを思う。

船の汽笛でも聴こえたら良いのになと思ったけれど、今日は港は静かだった。





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