たった一人の熱狂 見城徹
たった一人の熱狂 見城徹。
見城さんがにらみ吠えている表紙で、本屋で見つけると、ちょっとビビる本。先日サイバーエージェント藤田さんの「起業家」を読み、そのままひさしぶりに「渋谷で働く社長の告白」を読み返し、ところどころで触れられる見城さんの話に興味があり読んでみました。
幻冬舎という会社や見城さん自身に対する見識がほとんどなかったのだが、この本を読むと彼は今まで業界の異端児でありつづけ、そしてチャレンジし続けてきた人だということがよくわかりました。角川時代、そして幻冬舎立ち上げから今までもずっと熱い思いと危機感を持ち続けて勝負を続けてきた。
こういう本に出会うと、いつも気合を入れられます。自分が悩んだ時や落ち込んだ時に気合を入れてもらって、「くよくよメソメソ何だり考えてしないで、行動しやがれ、自分から仕掛けていけ。」と背中を押して貰う気持ちになる。
そんな強烈な印象があった本でした。
私も経営者という立場上、当たり前のことが当たり前に書かれているのだけど、そういう当たり前の一言に気合と勇気をもらうこともよくある。
何度も読み返したいフレーズを書き留めておく。
・圧倒的努力を積み重ねて人ができないことをやれ
・トレーニングで心身をいじめろ
・結果が出ない努力に意味はない。35位なら35番目の努力しかしなかったということ
・朝早く起きて、夜は今日の自分の言動はどうだったか、経営者としての判断は正しかったのか、自分の言葉で誰かを傷つけていないか、やり残したことはないか、そう考えて1日の終わりを後悔で締めくくり、明日へのエネルギーに変える
・圧倒的大差をつければ嫉妬はされない、ただし決して驕り高ぶるな
・異物を飲み込め、異物を飲み込めなければ成長は無い、妥協せず、逃げず、丸ごと飲み込んで進化をしろ
・小事が大事、一事が万事、小さなことに真心を込め、他者のことを想像しろ
・義理人情恩返しは絶対死守。小さなことにクヨクヨし、やせ我慢をしてでも義理人情恩返しは守る。それをごまかしたかどうかは自分がいちばんよく知っている
・安めを売らない。つまらないことを人に頼まない。重要な頼みは全力で引き受ける。自分で汗をかき、手柄は人に上げ、そしてをそれを忘れること
・スランプのときは徹底的に落ち込む、落ち込んで落ち込んで落ち込みぬき、圧倒的努力とともに再び這い上がる
・迷いがあっても一歩を踏み出す。今この瞬間は死から一番遠い。1分経てば1分だけ死に近づく。暗闇でも思い切りジャンプしてみればいい
・騙しても騙すな。たとえ小さなことでも。誰まされても自業自得なのだ
・ビジネスで成功するためには圧倒的な努力と他者への想像力がセット
特に「異物を飲み込め」は心に響いた。自分が苦手なところから逃げようとしてしまっている時にこの言葉に出会い、刺激を受け自分を戒めた。
今後も心に留めておきたい言葉ばかりの本だった。
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