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就職、転職【志望動機の行く末】、会社は”特定の動機”を実は求めていない?!

アレックスです。

冒頭2つのブログは、やたら大きな話をしました。
なにはともあれ「100年単位の変革」です。
この流れに乗れそうな会社を選びたいところです。

今日は、具体的に「会社って・・・」というあたり話をします。
ここがわかると、実は逆に「そうではない会社」を見極める力がつくと思うからです。

とはいえ「会社」といっても、業界も職種も様々。
ここでは「日本の、昔からある、わりと名の通った会社」について話します。
なので、士業とかベンチャー系、外資系、プログラム開発のような特定専門職はこの限りではありません。

さて、就職、転職するときに悩むのが「志望動機」ですね。
これについてはたくさんのノウハウ本出ていますので、譲ります。

ここでは「志望動機をもって入社。その後どうなるか?」というところ話したいと思います。

いきなりですが、結論です。
「会社は、専門性ではなく、ゼネラリストを求めている」です。

つまり志望動機の通りに配属されても、その後は、必ず異動があって、やりたいとかやりたくないとか関係なく、任されます。

小熊英二さんの著作を読んでいると、日本の昔からの企業は、
「戦前の軍隊の職能制度と類似している」
といいます。

歴史的には、戦後多くの人が会社員になったわけですが、そこでモデルにしたのが、軍隊経験だったというわけです。

そして「職能制度」の大前提は、「ローテーション」です。
軍隊の場合は、それでもいいのかもしれません。
歩兵だけ知っているより、工兵など他の兵科にも精通した方が戦闘遂行能力が高まるのかもしれません。

いずれにしても「日本の昔からの会社」は、これを引き継いでいますので、基本的は2~3年すると異動になります。

ここ20年くらいは「キャリア概念」が登場したので、ある程度、自分の希望に従って進むこともありますが、突然異動がきます。
例えば、営業畑の人が、突然、人事。
突然、他事業部の開発。
突然、マーケティング。

突然きます。
なぜなら「日本の昔からの会社」は、究極的に「専門性」を求めているわけではありません。

求めているのは、
「どの仕事についても、常に一定以上のパフォーマンスを発揮できること」です。

この「突然」が急にきたとき、「転職するかどうか?」が頭をもたげます。
ある人は、転職します。
「私は、これをやりたいから、やれる会社にいく」と。

ただ多くの人は、
「やりたいことはあるけど、転職して貫けるかというと、自分のスキルの競合優位性にそこまで自信がない」

そこで、しぶしぶ異動します。
もちろん人によっては、これが「開花」することもあります。

とはいえ、「会社はゼネラリストを求めている」けれども、さすがに一定以上、突き抜けていると思う人には、比較的「その道に類似した道」を歩かせてくれます。

逆にいうと「何らか目立つ」ようなことをしない限りは「ローテーションの渦に巻き込まれます」

営業、開発、人事、マーケ。
色々巡ることになります。

ちなみにリーダー的以上になると、特に課長や部長といった役職になると、「もはや見境なく異動」させられます。

前向きに捉えれば、それは「自分探し」になりますが、多くの人をみていると、当然ながら「だんだん仕事の関与度・思い入れが低下」していきます。

「この仕事がこうあるべきだ!」という思いよりも、
「やりたいとかやりたくないとかというより、会社から指示されたので、何事も一定以上のパフォーマンスは出そう」と。

なので本音では「こんなサービスやったってしゃーない」と思っていたとしても、プロジェクトリーダーになったりして、滔々と意義を語ったりします。
部長さんクラスになると、こんな本音と建て前は、ざらです。うまいことを会社方針と合わせて部の方針を語りますが、本音は全く違ったりします。

ただですね。
これ悪いとかそういうことじゃないんです。

日本の古くからある企業は、専門性よりも「どの職域に合っても、一定のパフォーマンスを得る」ことを求めていて、それを自分なりに解釈して、表現した結果です

これを端的に表した言葉が「宮仕え」です。

気をつけないといけないのは、だんだん「宮仕え」のスキルだけが伸びていって、本当の競合優位性あるスキルを看過しちゃうことです。

そして気が付くと「この会社でしか生きられない」ことになり、不満を覚えながらも、「適当にこなす技」で乗り切る・・・これが、究極になると「働かないおじさん」となります。

と、まぁなんだか暗いような、身もふたもないような話をしましたが、今は「志望動機・やりたいこと」に注目していると思います。

誤解してほしくはないですが、これは大事なことです。
そこは徹底的に見極めるようにしましょう。

ただ、実際に働き始めると、前述のような「渦」に巻き込まれます。
最初から希望通りの部署にいこうがいくまいが、巻き込まれます。

「渦」の中で、他律的に巻き込まれると、やがて「宮仕えスキル」しか残らなくなるので、自分の「武器」は何か?を常に考え、時に転職を含めて決断する勇気を持つ必要があります。

この「渦」ですが、日本の古くからある会社は特に強いように思います。
キャリアや自己申告、One on Oneなど、「形」は揃っていますが、すごく言葉を選ばずに極端な表現をすると、「あなたの希望より、会社の希望に従ってください」というところが多いように思います。

どの会社も「渦」はありますが、やはり「会社と本人希望をできるだけバランスさせてくれる会社」で働くことにこしたことはありません。

「当社は、自己申告制度、キャリアップ制度があります」といっても、実際には、ばっちり「渦」がある会社は、ざらにあります。

そこで、それを見極めるキーワードが「働き方」です。

ワークライフバランスといっても、未だに「育児とか介護がある人向け」と誤解している会社はたくさんあります。

人間なんですから、プライベート、家族、パートナー、働く環境を、最適にするからこそ生産性が上がり、ビジネスアイディアも浮かんできます。

なので「ワークライフバランスは、育児、介護があろうとなかろうと、すべての人が目指すもの」です。

ワークライフバランスは奥が深いので、また後日詳しく話したいと思いますが、「ワークライフバランスの本質を理解している会社は、会社要請と本人希望のバランスに配慮してくれる可能性が高い」と思います。

制度があるとか、そういう話で「騙されない」ようにしなくてはいけません。

そう考えたときに「ワークライフバランス」や「働き方」について、どの程度本気なのか?を見極めることが重要になります。

具体的な見極め方は前回ブログに書いています。よろしければ、、、

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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