「挑戦」「イノベーション」会社説明会や業界・企業研究で得た情報が実態を伴うものなのか?その実態を見極める!
アレックスです。
いよいよ本文開始ですね。
就活で、会社を選ぶとき、大事な、大事なポイントがあります。
会社説明会などで「挑戦」「イノベーション」「サスティナビリティ」などという言葉が躍るときがあります。
でも、それが本当なのか?
見分ける方法があります。
それを知るためには、大前提を知らないといけません。
「今は産業革命以降、地球規模の変革の時代」だということです。
200年規模の大きな変革の時代。
この認識を持たないといけません。
大規模なんです。しかも、地球規模。
その大きな文明改革の変化が来ています。
どのような最先端の企業であっても「その途上」にあります。
ちょっと例を上げます。
「ティール組織」
これ、聞いたことあるかもしれません。
全ての社員がそれぞれ意思決定権を持ち、組織の使命と自らの使命を日々感じながら自主経営を行っていく
わかりやすく一例を上げます。
「上司のいない組織」
え?と思うかもしれません。課長も部長もない組織。
それでどうやって回るのか、わからないかもしれません
でも、世界の一握りですが、そうした企業が登場しています。
日本でもサイボウズのように試験的に一部導入しています。
フラットな組織といおうが、自由な社風といおうが、すべては産業革命以来の「トップダウン構造」を持っています。
すなわち「誰か特定の、決まった人があらゆることを判断する」組織です。
ティール組織は異なります。
「全員が意思決定権者です」
平たくいえば、「全員課長」という感じでしょうか。
トップダウン組織は、上下で有する情報が異なります。
会社によっては経営的数値の閲覧者を制限していることもよくあります。
ティールは違います。
あらゆる情報が、全員同じように共有されます。
意思決定の核は「ディスカッション」となります。
話し合いによって、最良の策が練られ、採用されます。
リーダー的存在は、その都度、プロジェクトやタスクによって決められます。
詳しくは下記をご覧いただくとしまして。。
ティール組織以外にも、様々な新たな模索がなされていますが、どれも「これまでの常識」と思っていたものを覆すものです。
新たな資本主義の検討の中には「お金の存在しない世界」すらあります。
ここまでくると、もうどういう意味なのかわからなくなるほどですね。
でも、そのくらい大きいんです、変革は。
もちろん「ティール組織」という概念もまだ検討途上、試行錯誤にありますので、それが「絶対」ということではありません。
今は「産業革命以来のパラダイムシフトが起きている時代」
この認識を持つことが重要になります。
その上で「どの会社に応募するか?」を考えたとき、
・既に、トライをしている会社かどうか?
・少なくとも、大きな変化に前向きな体質をもっている会社かどうか?
この視点を持って、会社選びをする必要があります。
なんだかいきなり大きな話をしてしまいましたが、、、
「そんな大きい話をされても、どうやって企業を見分けるのか?」という素朴な疑問が生まれます。
ひとつのアプローチをご紹介します。
色々なキーワードがあるのですが、ここでは「DX」「働き方」を上げておきます。
①まずは関心のある業界名+キーワードで、検索してみる
例えば、「商社 DX」「商社 働き方」ですね。
個人的にはGoogle Newsでの検索をよく使っています。
タイトルだけでも、ざーっと眺めているとなんとなくキーワードがみえてきます。
気になる記事は、みてみましょう。
「ブロックチェーン」「AI」いろいろ出てきたかもしれません。
大体、なんとなくキーワードを得られたら、次に進みましょう。
②応募候補の会社HPをみてみる
企業のNews・リリース欄に注目します。
ここも同じようにタイトルだけでも、ざーっと眺めます。
①で業界の動きをなんとなくつかんでいるので、取り組みが多いか、少ないけど、斬新なアプローチか、ざっくりですが、つかめます。
このとき「確かに手堅いけど、新しさとか革新性がないな」とか、「結構やってるなー」とか主観でよいので感触を持つことがポイントです。
これだけでも、会社説明会で「挑戦」といおうが「DX」といおうが、実態を伴うものかどうかの感触がわかることが多いです。
「DX推進室を新設しました!」といっても、組織があるだけで、取り立てて目立つニュースがない場合は、要注意ですね。
組織とその名称など、いくらでも人為的に作れますので。
ところでなんで「DX」「働き方」がキーワードなの?
さっきの「大きな変化」と、どう関係あるの?と思うかもしれません。
詳しいことはまた追って連載してきたいと思いますが、簡単にいいます。
「ティール組織」という概念。
これも「ITの進化」が前提にないと成立しないと思っています。
情報共有、ビジネスコミュニケーションなどのツール。
こうした技術がなければ「全員意思決定権者」といっても、紙資料が乱立し、情報を得るにも時間がかかるため、そもそもディスカッションの「共通言語」を探すことに費やされてしまいます。
「IT」というと、「便利」「効率」を思いうかべるかもしれませんが、それは2000年くらいの話ですね。ようやく一人一台PCがきました。紙で切り貼りしていたものが、楽にできました!という世界。
今は違いますね。
ITによって、働き方自体も変わろうとしています。
「効率」どころの話ではありません。私たちのライフスタイル、生活そのものを、新たなステージへと押し上げようとしています。
あ、、、ここで「働き方」というキーワードが出ました。
そうなんです。
「ティール組織」と検索したところで、まだまだ次世代概念なので、該当する企業はわずかです。
これでは会社を選びようがないので、
「その概念の延長上に、ティール組織など次世代の取り組みが存在しえるキーワードとして、【DX】【働き方】を上げてみました。
なので、この二つが完璧・最良というわけではありません。
とはいえ、ひとつのヒントを示すものだろうと思います。
また二つのキーワード以外も、思いつくものがあれば、それをもとに検索してみるとよいと思います。
良いとか悪いとかではなくて、結局「人事の会社説明」っていうのは、「株主総会の経営者の話」と同じなんです。
・トレンドキーワードを並べる(=時代遅れと思われないため)
・前向きで挑戦的な姿勢をみせる
・未来を、抽象的な言葉でたくさん並べて説明する。
平たくいえば「美辞麗句」ですね。
「当社はダイバーシティ推進しています!」というのも同じ。中身をみたら、一度全社員にeラーニングをさせて、外部講師によるセミナーと、”法定内の時短制度”などを整備したレベルだったります。
これでは「ダイバーシティ云々ではなく、企業として必要最低限のことをやっているに等しい」ともいえますし、ちょっとした研修程度しかないようであれば、実態が伴っていない可能性が高いですね。
むしろ「その程度しかできないってことは、果たして経営者は本当にダイバーシティに前向きなのか?」と疑いたくなります。
たまに「女性社員の声」とか聞かされますが、もちろん「良いこと」しかいわないです。
でも、これが「悪い」わけじゃないですね。
そういうものです。
会社説明会も、株主総会も。
会社が「悪い」わけではなくて、説明責任を果たしています。
問われるのは「受け手側」
すなわち私たちですね。
私たちが、しっかり「時代認識を持ち、その変化の一例を知っておくこと」
これが、見分けるための大きなポイントです。
「業界研究」という本も大事ですが、そこには「シェア」とか「事例」が並んでいるだけで本質的なことまで触れていないことが多いように思います。
「業界研究」をしたければ、実は「時代や社会そのもの」について、自分なりの見方を持つ必要があります。
そしてそれを得るためには、やはり一度しっかりとした「社会論」「組織論」など「歯ごたえのある書籍」を読むことをおすすめします。
・・・なんだ、、、簡単に見分ける方法を書いてあるブログかと思ったのに、、、と思った方。
そんなに甘くないですよ。
だって「就職」って、少なくとも数年とか何十年の話になる可能性があります。人生の一部ですね。
商品で例えれば、住宅とか自動車をはるかに超える、「とてつもなく高い商品」です、「企業選び」って。
それを選ぶわけです。
スポーツ好きな方。
結構、調べません?
なんだかいろいろ情報を得て、いっぱしの解説者くらい話ができる人も珍しくないです。
ましてや「とてつもなく高い商品」である、「企業」を選ぼうというのですから、徹底的にやるしかないです。
とはいえ。
何の「目印」もないと、雲をつかむ話になります。
そこで私なりに注目している「ティール組織」を取り上げてみました。
そして、これから連載は続きますが、ほかにもたくさんのキーワードを提示したいと思います。
その中で、気になるものがあれば、自分なりに学んでみて、見識を持っておくこと。
これほど強力な「企業を見極める眼」はない。
私はそう思っています。
次回以降「目印」をたくさん取り上げていきたいと思います。
話は縦横無尽、組織から、、、経済、、、育児家事!にも及ぶでしょう。
とにかくたくさん話をします。
難しい本を読むたって、いきなりは無理ですよね。
この連載で、あなたが「飛躍するきっかけ」を得られるように、私も全力投球していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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