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ジェンダーって育児とか家事の話?・・・いえいえ、もっと根は深いですよ、そこがわからないと解決しないと思う

こんにちは。

 

ジェンダーについて、ずーっと違和感がありまして。

 

女性は女性だけ。

男性は男性だけ。

 

っていう感じで、集まって議論することは、それはそれで大事だと思います。

 

ここは誤解してほしくないところです。

 

女性については問題の根が深く、同性でないと語れないこともあるので、女性だけで話し合うのは大事です。

 

大事なんです。

とても。

 

でも、違和感がある。

 

■ジェンダーの根っこにあるのは、「すべての日本人」にとっての課題

 

私は、ジェンダーの問題って、結局、戦後、高度経済成長期に形成されてきた伝統的家族感とか働き方の問題だと思うわけです。

 

ある意味、すごい成功しちゃったんですよね、高度経済成長期。

男性は仕事、女性は専業主婦。

 

このモデルで成功しちゃった。

 

だけど、高度経済成長期って、「異常な時代」だったんですよね。

戦後、なにもなくなっちゃった。

なくなったところから「ある」状態にする、特別な時代。

 

人的資源も、すべて集中投下して、「ある」状態に戻す時代。

 

今は違いますね。

「ある」時代です。

だから、付加価値とかで勝負しなくちゃいけない。

 

根本的に時代が違うわけです。

だから多様化が重要。

 

だけど、今の支配的立場、経営にしても政治にしても、ここにいる人たちって、みんな高度経済成長期で成功体験しちゃった人々なんですよね。

働き方改革とか、ワークライフバランスとかいいますよ、この世代。

でも腹の中は、

「男性は基本仕事。残業してばりばり働いてなんぼ。女性は家庭。仕事をしたがる女性は特異な人。」

と思ってるはずなんです。

 

なぜって、自分たちの成功体験だから。

 

だから、ジェンダーっていうのは、ここと戦わなくちゃいけない。


■「違和感」の正体

 

ジェンダーというと、すぐ育児とか家事の話になって。

女性は・・・男性は・・・という「性」の話になる。

 

それはそれで真実だけど、問題の根は深い。

 

育児とか家事、介護の分担のあり方を考えているだけでは、問題は矮小化されてしまう。

 

みんな、なんとなく「少子高齢化だから仕方ない」と思ってる。

だけど、少子高齢化でも経済成長、生産性の高い国はいくらでもある。

 

そこが問題じゃない。

企業も政治も、結局、高度経済成長期の成功体験にしがみついているから、時代に合った付加価値を生み出せていない。

 

だから20年以上デフレになっている。

 

だからジェンダーの話を、女性だけが集まって、男性だけが集まっていろいろ議論しても、解決しない。

 

「性」による区別より、もっと深い部分に横たわる「高度経済成長期の成功体験にしがみついている」

 

ここを引きはがす必要がある。

 

 

だから男性も、女性も。

老いも若きも集まって「日本どうする?」という視点でみていかないといけない。

 

ジェンダーとか、ダイバーシティとか、いつも女性ばかり登場している。

それはそれでよいけれど、でもやっぱりそれだけじゃない。

 

そこが本当の敵じゃない。

「性」を軸にして語るジェンダーの議論。

 

そこが「違和感」の正体なんだと思う。

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