【育児の思い出】出産時の様子と子供の性格
25年以上も前になる。
私は3人のこどもを産んだ。
長女の時は臍の緒に結び目が出来ていて、
医師と助産婦は珍しい珍しいと喜んでいた。
『こういう事があるからお産は薬とかで急がせられないのよ』と助産婦さんは言っていた。
珍しいばかりか割と危険な事だったと知ったのは最近だ。どういう事かの説明を聞いていたらその後の妊娠出産で不安になっていたと思うので、さらっと話を終わらせてくれたこの時の医師助産婦には感謝だ。知らぬが仏、である。
分娩所要時間は4時間。当初は生まれるのは『明日のお昼、なんなら夕方になるかも』の見立てだったがビックリの速さで、日付が変わる前に生まれてしまった。
長男の時は、引越の事情と医師の都合で37週から医院を移ることが予め決まっていて次の検診からは紹介された方に行くということになっていたのだが家で破水したため、慌ててその行ったこともない紹介された医院に飛び込み妊婦のような形で滑り込み、5分とか1分とかの間隔もなく分娩所要時間12分。分娩台で初めて会う医師に『準備出来てないからまだ出すな』と怒鳴られながらのバタバタ出産だった。
次男の時は、長男が37週0日でそんなことになったため、初の里帰り出産をすることとなり、飛行機に乗らねばならなかったので医師の指示と家の事情で3ヶ月ちょっと前に移動した。
順調ではあったが予定日の2ヶ月くらい前に陣痛のようなものがあり、医院では波形を見ながらベテラン助産婦が『これ陣痛ですよ先生』と言い、若先生は『うーん違う』と言う。
しばらく押し問答した末に何時間か様子を見たが、結局切迫早産ということもなく帰宅した。
そして予定日の11日前、分娩所要時間4時間、本当に辛かったのは10分程で、無事に生まれた。
3人とも概ね問題なく生まれて問題なく育ち、今はすっかり大人になっているが、
私は子供達が幼稚園に通うようになった頃に、ある仮説がむくむくと胸に湧いて来るようになり、子供が複数いる親御さんに聞いてみたいと常々思っていて今だに聞けていない事がある。
それは
『お腹にいる時から生まれて来る時の様子って、なんとなくその子の性格が関係ないですか?』説。
出産はそれぞれ事情も違い、それに伴い大変な思い辛い思いをした人も多いはずなので、
こんなアホみたいに大安産だった私が人の出産についてホイホイ聞けるはずもなく。
聞いてみたい、でも聞けない。
というわけで聞けていないのだが、
お腹にいる時から通常の出産に至るまでの健康な状態の赤ちゃんの場合、これ、どうなんだろうって、性格関係あるのかなって、うちの子ども達を見ていて率直に思ったのだ。
長女はとにかく好奇心旺盛で行動的な子だ。
お腹の中でもくるくるしすぎて臍帯が絡まって結び目が出来てしまうほどの落ち着きのなさが目に浮かぶ。無事に生まれた運の良さは今も持っているのではないかと思う。
長男はまだ出るなまだ出るなと言われながら、『勝手に出て来ちゃいましたぁ』っぽいし、
普段なら確実にいない夫がたまたま在宅した
時間に破水を起こすなどはまさに神業。
夜の遅い時間に1歳の長女もいる中で夫がいるいないでは状況がまるで違ってくる。
グッジョブ、長男!
さらに素早く出てきたことで、
『生まれたら来るね』と産院から帰ろうとしていた夫と娘を押しとどめ、
生まれてすぐに父に『こんにちは』が出来たのは3姉弟でもこの長男だけ。
再度グッジョブ。
次男は前述の通りだが、なんだか生まれた後も『あ、待って、やっぱり違う』と選んだものを後から引っ込める事が多い感じ。切迫早産でもないのにまるで陣痛みたいな様相を呈し、医師助産婦を翻弄するあたり『出ようかなやめようかな』な感じが目に浮かんでしょうがない。
また成長してからも選ぶモノに間違いがなく、いつもベストなタイミングでベストなチョイスを効率よく出来ている。お腹の中でもいろいろ計っていたに違いない。
なんだか多少のこじつけなんかもありながら、
今だに他の子はどんな感じなんやろと、どこかの機関で研究したりしてないかなと思ったり、小さかった子供達を思い出したりしては
くすりとしてしまう幸せな時間なのである。
長女30歳
長男28歳
次男26歳
こんな歳でもまだまだ可愛い盛りです