苦から歓喜へ
αὐθεντικός、自然理解に基づいた conatus による自然との一致。それによるディオニュソス的歓喜と、そこから得られる自然な自由。この自由は自らの内なる信念に由来し、外部の一切に影響されない。
αὐθέντης、目的にために絶つ者。既存の秩序を無化し、新たに創造する力。それを、自己を統べる実行者。自己否定、破壊、再生、これらのプロセスを通じ、αὐθεντικός に到達する。
αὐθεντικός は αὐθέντης の成就。自分に死ぬことであり、アダムへの回帰。
苦から歓喜への原理であり、苦悩は自己の成長と再生のための重要な契機。その受け入れは最終的に真の自由へと繋がる。
自然との一致が苦悩を弱め、そして減少へと導く。αὐθεντικός は自己を統べ、自然と調和する内なる意識。到達し得ない自然との一致を信じて歩み、確信を深めていく営み。
常にそう在ることは難しくとも、一度その感覚が得られたのならばまた、何度でも、そしてその状態でいられることが、より可能になってゆく。
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