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DX事例集

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2024年4月の記事一覧

物流2024年問題への対応と私たちにできること

物流2024年問題への対応と私たちにできること

はじめに
 今月、つまり2024年4月から適用された、建設業界、物流業界の時間外労働上限規制は、両業界に大きな影響を与えています。そもそも、これらの業界は他業界よりも長時間労働が常態化しており、すぐには対応できないとのことで、他業界よりも5年間適用猶予をもらっていたわけですが、元々あったドライバー不足や輸送コストの上昇といった状況に更に厳しい条件が課せられたわけで、大手企業を中心に対応策が模索され

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4月、定期券購入渋滞の季節-みどりの窓口の減少とMobile Suica-

4月、定期券購入渋滞の季節-みどりの窓口の減少とMobile Suica-

はじめに
4月、新学期開始と新社会人の出社が重なり、昔から定期券を買う、みどりの窓口に長蛇の列が出来る季節です。30ウンねん前、私も長時間並びましたが。

ですが、昨今その状況が少し変わっているようです。Mobile Suicaもあるし、減ってるとばかり思っていましたが、どうやら列は長くなっているらしい。このお話、Xで流れたのでご存知の方も多いかもしれませんが。
何故でしょう?

みどりの窓口の減

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大阪万博工事現場のDX

大阪万博工事現場のDX

大阪万博まであと1年。相変わらず盛り上がりに欠ける印象ですが、工期が切迫している現場では、IoTやAIを使って、さまざまな工夫がされていると新聞で読みましたので、今日はその切り口で万博建設現場DXの話をしようと思います。

まず問題なのは、元々人手不足気味の建設業界が、「2024年問題」で益々人手不足に拍車がかかっていることです。「2024問題」とは、今年4月から施行された、建設現場での時間外労働

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ライドシェア解禁で移動の選択肢が広がるのか?消費者目線で考える

ライドシェア解禁で移動の選択肢が広がるのか?消費者目線で考える

4月8日、日本版ライドシェアのサービスが東京都内でスタートしました。ライドシェアとは、一般ドライバーが自家用車で有料の乗客輸送を行うサービスのこと。海外では広く普及していますが、日本ではタクシー業界の反発などもあり、解禁されませんでした。

ライドシェア解禁は、消費者にとってどのようなメリットがあるでしょうか。第一に、タクシーが不足しがちな地域や時間帯での移動手段の選択肢が増えます。スマホアプリで

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自治体DX、まだ道半ば?転出届はスムーズ、転入届は用紙記入

自治体DX、まだ道半ば?転出届はスムーズ、転入届は用紙記入

私は30年間専業主婦として家庭に専念してきましたが、子育て後DX人材を目指してリスキリングをし、現在はDX関連の検定問題作成の補助や、大学テキスト執筆サポートの仕事をしています。主婦で、DX人材という立場から、自治体のDXについて、現状と今後の課題について考えてみたいと思います。

先日、大学生の息子が引っ越しをしました。転出届はマイナポータルを利用してオンラインで完結できると聞いていたので、自治

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主婦から見たイオンのレジゴーの可能性と課題 ~DX人材としての視点から~

主婦から見たイオンのレジゴーの可能性と課題 ~DX人材としての視点から~

私は30年間専業主婦として家庭に専念してきましたが、子育て後DX人材を目指してリスキリングをし、現在はDX関連の検定問題作成の補助や、大学テキスト執筆サポートの仕事をしています。主婦で、DX人材という立場から、イオンスーパーで導入されているレジゴーについて、その良い点と今後の課題について考えてみたいと思います。

レジゴーは、お客様自身がスキャナー(またはアプリを入れた自分のスマホ)を使って商品の

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