記憶のメカニズムについて概説したうえで、「忘れる」ことの日常的な具体例を複数挙げ、そのメカニズムを説明せよ。(聖徳大学 知覚・認知心理学Ⅰ 第1課題第1設題)

この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。

また、2020年11月時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。

評価:S

課題本文:1600文字

 人間の記憶の過程は、記銘(符号化)、保持(貯蔵)、想起(検索)の3つの段階に分類される。自分の経験した事象は外界からの入力情報とみなされ、記憶のための適切な形式に変換されて(符号化)、貯蔵される。貯蔵された情報は、必要なときに見つけて取り出され(検索)、そして利用される。これは例えば、文字や音声が二進数のデジタル情報に変換されたあと、記憶装置に貯蔵され、求められたときに必要なデータを検索し情報を呼び出すという、コンピューターの動作と同様である。

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