「ちょっと気になるワイン用語」エアレーションって？
こんにちは。世界13ヶ国のワインを扱うインポーター【アルコトレード】です！
公式Instagramアカウントの弊社の社長のアイコンでお馴染み「 #マックスの大冒険 」
定期的に投稿しているワインコラム「ちょっと気になるワイン用語」
今日は「エアレーション」です！
よくお店や試飲会などで、ワイングラスをぐるぐると回している人を見かけると思います。
これは「スワリング」という動作で、
かっこつけているわけでなく（そういう方もいるかもですが笑）
回すことでワインと空気を触れさせることが目的です。
空気とワインを触れ合わせる、この「空気接触」
英語では「エアレーション（Aeration／時にAiration）」
フランス語では「アエラシオン（Aération）」と言います。
時に抜栓したてのワインには硬さを感じたり、
まだ本来の力を発揮していない「閉じた」状態もあります。
空気にさらすことでワインを「開かせる」ことができ、
馴染ませることでより香りや本来のポテンシャルを引き出すことができます。
軽い酸化を促すことで強めのタンニンの渋味をまろやかにしたり、
抜栓後に感じた還元臭を抑える効果もあると言われています。
ワインをデキャンタと呼ばれるガラスの容器に移し替え、ワインを空気に触れさせてる姿を飲食店などでご覧になったことがある方も多いと思います。
「デキャンタージュ／デカンタージュ／ディキャンタージュ（Décantage）」
「デカンタシオン（Décantation）」「ディキャンティング（Decanting）」とも呼ばれます。
マンガの神の雫で知った方も多いでしょうか？
ソムリエ試験の実技でも行われますね。
容器に移し替え澱を取り除く目的以外にも、空気接触行うことでワイン本来の魅力を開かせる有効な方法のひとつとなります。
デキャンタも様々な形や大きさがあり、空気に触れる面積も違うので、
目的やワインによって変えるソムリエさんもいます。
飲食店でボトルオーダーした時にひと手間をかけて最高に美味しい状態でサービスしてくれるプロの姿を見ると嬉しくなるものです♪
でもデキャンタ―ジュってめんどくさいし、洗うのも、デキャンタの置き場所も困るなぁ…
そんな方には、最近はお手軽に同じようなの効果が得られるエアレーターと呼ばれる便利グッズもいろいろあります！
ポアラータイプや電動タイプもあって、シャワーのように空気を含んで簡単に注ぐことができます。
複雑性を出してワインに広がりを出すことが目的のエアレーションですが
デリケートなワインなど、逆に繊細な香りが飛んでしまったり、
場合によっては品質を落としてしまうこともあります！
目的は "適度” な酸化。
その加減やワインの選択には注意が必要です。
インポーターのサイトやワインショップの店員さんの意見、口コミなどを参照にしたり、
ご自身でいろいろお試しして、最適な状態を探す経験を積んでいくのもいいかもですね。
今日はアルコトレードのワインの中からデキャンタ―ジュをするのがおすすめの商品をご紹介します。
味わいの違いもぜひお楽しみくださいませ！
Tonon
Cabernet Sauvignon
トノン
カベルネ・ソーヴィニヨン
👉30分前に開栓し、デキャンティングするのがおすすめ
イタリア フリウリ・ベネチア・ジュリア州
アルコール 13％ フルボディ
カベルネソーヴィ二ヨン 100%
スラヴォ二アンオーク樽で18-24ヶ月間熟成後、6-8ヶ月間 の瓶熟成。
色調はすみれ色がかった濃いルビーレッド。豊潤なスパイスの香りと、ほんのりハーブの香り。
マリアージュ ジビエ、赤身肉料理、ベーコン、生ハム、フォアグラ、パルミ ジャーノ レッジャーノチーズ、ブルーチーズ、牛ステーキ、 ローストビーフ、北京ダック
Poggio Salvi
Vino Nobile di Montepulciano DOCG
ポッジョ・サルヴィ
ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチャーノ DOCG
👉1時間以上前の開栓か、デキャンティングがおすすめ
イタリア トスカーナ州
アルコール 13.5％ フルボディ
品種 プルニョーロ ジェンティーレ 90%、マンモロ 5% 、カナイオーロ 5%
有機肥料のみを使用。果皮をつけたまま長期間発酵。
熟成：ミディアムサイズの樽とバリックで24ヶ月間以上、その後6ヶ月間の瓶熟成。
色調はバーガンディの色味を帯びた濃いルビーレッド。非常に繊細でスパイシーな香りと共にほんのりスミレの花を思わせる香り。味わいは見事なボディで肉付きがよく、調和のとれた風味でタンニンもなめらかな素晴らしい仕上がり。
マリアージュ 赤身肉、ジビエ、熟したチーズ、ハンバーグ、トマトソースの パスタ
Sartirano Figli
Barbaresco DOCG
サルティラーノ フィリ
バルバレスコ DOCG
👉大きなグラスを使い、デキャンティングすることをおすすめ
イタリア ピエモンテ州
アルコール 13.5％ ミディアムボディ
ネッビオーロ 100%
発酵：28-30℃の温度設定でステンレス製タンクを使用。
マセレーション：果皮をつけたまま12日間。毎日ピジャージュを行う。 100%マロラクティック発酵。
熟成：スラヴォニアンオーク樽で18ヶ月間
保存：10年間の熟成が可能
色調はオレンジの輝きをもつガーネット。典型的なバルバレスコの凝縮されたエーテルやバルサミコの香りに続いて、品種の特徴であるマッシュルームやドライフルーツのアロマ。ドライで豊潤、バランスの良く取れたなめらかな口当たり。エレガントな味わいで、果実とスパイスの風味が長い余韻を残す。
コストパフォーマンスのとても高い、価値のある逸品。
マリアージュ 肉や野菜料理、きのこ料理、ある程度スパイスの効いた チーズ
Famille Gastou
Clos des Roques AOP La Liviniere BIO
ファミーユ ガストゥ
クロ デ ローク AOP ラ リヴィニエール ビオ
👉デキャンティングは直前がおすすめ
フランス ラングドック・ルーション
アルコール 13% フルボディ
カリニャン、ムールヴェードル、グルナッシュ シラー
年間生産本数約1万3千本。
伝統的な製法。有機農業。
色調は濃く、黒系果実のジャムやフローラルな香りとテロワールから表れるミネラルや琥珀のニュアンスがある。モカやローストしたココアを思わせる風味。まるみのあるなめらかなタンニンで、爽快感のある余韻を残す。
14℃のセラーで6-8年熟成させても楽しめる。
マリアージュ 赤身肉のグリル、シチュー、多国籍料理
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