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がむしゃらに働くってどんな感じ?

先日参加したとある社会人サークルにて、入社2年目だという女の子が悩みを打ち明けた。

「1年目の時はがむしゃらに働いていたけれど、2年目になると、仕事にも余裕が出てきて、刺激が無くて、なんだかこのままでいいのか心配です。」

その場には、明らかに私より年下の子ばかりが居たので、彼らの視線から、なんとなく意見を求められているような気がした。

そこで私は、「そうだね~、私の場合は2年目は後輩が出来てそこまでモチベーション下がらなかったかなぁ!」なんて、それらしく語ってみたりしたが、

「わたし、1年目ですらがむしゃらじゃなかった分際で何言ってるんだ・・・。」と、自己嫌悪に陥った。社会人2年目に対する敗北感が襲う。「がむしゃらに働いた」と、きっぱり言い切れる、それだけですごいじゃないか!そう思ったのだった。

めったに読まないけど、たま~に本屋でビジネス本や自己啓発本をチラチラ見ることがある。往々にして書いてあるのが「若手はとにかくがむしゃらに働け!」という叱咤激励だ。そういう文言を見ると、非常に焦燥にかられて嫌になる。頑張って記憶をさかのぼるも、社会人6年目にして、がむしゃらに働いた記憶なし。ああー、ビジネス書は嫌いだ。

とにかく、若手はがむしゃらに働かなければならないのに、私は何をのんきに生きているんだ!「若手」を名乗れるのはあと何年だ?せめて残りの若手期間はがむしゃらになった方が良いのではないか・・・。

では、がむしゃらとは何か!

その言葉から私がイメージするのは、こんな感じだ。

とにかく走り回って、駆けずり回って、体を使って、汗びっしょで、へとへとになるまで働く!毎日怒鳴られるけどへこたれない。毎日終電で帰る。ときには終電のがして会社で寝る。寝て、食って、朝が来て、また駆けずり回る!それが我武者羅!!

はっきり言える、私にはそんな経験はない!耐えられる自信もない・・・。

私の職業はSE。しかも底辺SE。IT業界ヒエラルキーの最下層で生きている。あだ名は”外注”ならぬ”害虫”。一日7時間半、ほぼパソコンに向かって座りっぱなし。急用も無いので走り回ってへとへとになることもない。空調も効いており汗をかくこともない。ビルの1階にはコンビニがあり、休憩にお菓子を買ったりジュースを飲んだり、リラックスする。
いくらタイピングが早かろうが、ファンクションキーを使いこなしていようが、すごいプログラミングをしようが、バグを起こそうが・・・傍から見ればただのこれだ。

出ないのだ。肝心のがむしゃら感が!!

しかもこの絵ほど微笑んでいるはずもなく、いつもムスッとした顔で座ってるただの眠そうな人だ。おそらくがむしゃらな人の、ハツラツとしたやる気に満ち溢れた顔とは真逆の表情で仕事をしている。

というか、どちらかというと慎重さや丁寧さが求められる仕事でもあるので、がむしゃらにやるとシステムにとんでもないエラーを引き起こす危険もある。・・・という都合の良い言い訳を考えたり。

まじめに働いてきたつもりだけど、ビジネス書を書くような成功者が求める若手と自分はかけ離れすぎている気がする。社会人6年目、このままでいいのか!?

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