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見上げることにより幸福感がアップする合理的効能
愛知県のリサイクルカンパニー
豊アルケミー株式会社 代表の桐山です。
子育て・教育・地域に携わって生活している企業経営者です。
今年に入って神社、お宮、神棚に接することが多くなりました。
その中で、ふと気付いたことがありました。
ここでは「見上げる」という動作をしていることです。
ちょうど平川理恵さんvoicyを聞いていたときに空を見上げることがメンタルに良いという話題がありました。
神棚は天井近くにおまつりします。
神社やお宮には背の高い鳥居があり、またお社も少し高いところにおまつりしてあります。
これはどうしてでしょうか?
神様は偉いから高いところから人間を見ている。
まあ、それはそうだろうなと思います。
神様の前では謙虚で地位の高い人間も謙虚になります。
でもこれは信仰の部分なので、日本人以外の人や違う宗教の人には理解できなかったり、受け入れられなかったりするかもしれません。
お社や神棚が高いところにおまつりされている理由として、私には2つの実用的な仮説があります。
素人考えなので、詳しい方からすると「違う!」と言われてしまうかもしれませんが、そこはご容赦いただきたいと思いますし、お教えいただけば幸いです。
1.水害や災害から守る
会社近くの氏神様に初めて行った時、ど平地の中なのにわざわざ小高い丘を作って、その上にお社をおまつりしてあることを知りました。
とても立派に感じた、というのがその時の感想です。
しかしよくよく考えてみると、ここは海抜ゼロメートル地帯で一級河川の木曽川がすぐそばにあり、昔から水害が多くありました。
そのため地元の昔ながらの有力なお宅は、地盤をかさ上げし、石垣で固めてあります。
理由は家が水に浸からないためです。
このお社も同じように単なるかさ上げではなく、水が来た時に流されないよう石垣で固めてあります。
大切な地元の氏神様が洪水で流されてしまっては罰が当たってしまいます。
先人の経験からより良い場所にお宮や神社をおまつりしているのだと考えられます。
名古屋市の熱田神宮は「熱田台地」と呼ばれるところにあり、名古屋市のなかでも高台にあり、地盤も固いとされています。
どうして昔の人がこんなことを知っていたのか分かりませんが、
2.メンタル改善に効果がある
上を向くことで姿勢がよくなります。
普段使わない筋肉を動かすことになり、血流が改善されます。
また青い空を見ると気分が爽快になります。
神棚は室内にありますが、榊の落ち着いたグリーンも青空と同じような効果がありそうです。真っ白な盛り塩に心が洗われます。
公園に行って高いところに登っている子供を見上げて、その後ろにある澄み渡った青空を見て、とてもよい気持ちになりました。
普段の生活の中で、うつ向きがちな姿勢になっていることが多いと思います。
パソコンやスマホがある現代に限った話ではなく、太古の昔から、食事や農作業など、人間は自分の目よりも下のほうに視線がいくのがスタンダードです。
普通に生きていると視線が上に向くことは少ないものなのです。
これが神社やお寺に行くと、視線を上に向かせる仕掛けがあります。
まず階段のあるところが多いですね。
階段を上っているときは、足元を見ていることが多いと思います。
登り切ったところで大きな建物が現れます。
どちらも建物が高く、威厳のある屋根に視線が向きます。
視線が下から上に向くというギャップがより高さを際立たせているように思います。
お寺だとお堂に鈴があり、やはり視線が上に向きます。
普段は下ばかり向いている人も、神社やお寺では、場所によっては天井画などもあり、いたるところで上を見る機会があり、帰るころには何か良いことがありそうな気分になります。
これは神社とお寺だけでなく、キリスト教の教会やイスラム教のモスクも同様です。
毎日参拝すると良いことがある!という言説がありますが、あながち嘘ではないような気がします。
「上を見上げる」
を信仰としてやりなさい!と言われると拒否したくなりますが
動作に科学的合理性があると感じられれば、やろうかなと思います。
それからお参りに行くと、多少なりとも歩くことになります。
これもフィジカルとメンタルの両面で良い効果があるでしょうね。
それでは、今日も一日良い日でありますように!