課題の分離
・他者との課題の分離をしっかり意識する
もし仮にあなたが自宅のリビングでお気に入りのTVを観ているとき、赤の他人が入ってきて「今は8チャンネルを観るべきだ!」と提案してきたらどう思いますか?
「おまえ一体誰やねん?警察呼ぶぞ!8チャンネル観たいなら自分の家で勝手に観ろよ」って感じでしょうか。
実はこれと同じようなことは私たちは日常で無意識に繰り返しています。
「そんなに会社が嫌なら転職したらいいじゃないか」
「そんな恋人ならさっさと別れて他に良い人探したら」
「私の子育ての経験から言うとそういう場合は…」
「フレンチが好きならこのあたりなら絶対にあの◯◯店に行くべきだよ」
などなど他人があなたに明確に意見を求めている場合を除いて、勝手に上記のようなことを言っているとしたら、他人の家に上がり込んで観るチャンネルを押し付けているのと同じです。
・課題とはそもそも何か
ある課題の結果の責任を誰が取るのかということです。
上記の例で言うと…
今の会社に嫌々行くのもリスクを冒して転職するのも、その結果に責任を取るのはあなたの友人です。
あなたの友人が今の恋人の愚痴を言いながら付き合うのも、別れてひとりになるのも、あなたの日常生活には何の影響もありません。
子育てに成功しても失敗しても自分の子供ではありませんから、あなたには全く関係ないです。
その友人があなたが勧めたフレンチに行っても行かなくても、あなたの幸せにはほとんど影響しません。
要するにその課題の結果に関してあなたは何の責任もないということです。
これが課題の分離の考え方です。
・課題の分離は薄情で冷たいのではないか
そのような事は全くありません。
肝心なポイントは相手から真剣に相談されたりあなたの意見を求められているかどうかです。
もしそのようなら喜んで転職についてのアドバイスをしたり、恋愛に関してのあなたの経験を語ったり、先輩ママとしての知恵を授けたり、お勧めのお店を教えてあげればいいのです。
この場合は相手はあなたに感謝をするでしょう。
しかし我々がよくやる間違いは相手が求めていないのに、良かれと思って勝手におせっかいを焼くことです。
そして頼まれてもないのに勝手にアドバイスをして、相手がその通りに行動しなかったら批判するのです。
ほとんどの人はアドバイスや解答を求めてはいません。
ただ愚痴ってストレスを発散させたり、ただ話を聞いてほしいことがほとんどです。
あなたもそうではありませんか?
・エネルギーの流れから見ると
友人があなたにいろいろな不平不満を話してくる目的は、その課題を解決したいからではありません、あなたからエネルギーを奪いたいのです。
あなたの友人でいつ会っても仕事の愚痴や恋人の愚痴、しかもその内容はほとんど同じって人はいませんか。
愚痴を聞かされているあなたは少しづつエネルギーを奪われているので、イライラしてきて解決策をコンコンと友人に指導しますが、その友人はそれを行動に移すことはほとんどなく次に会った時はまた同じような愚痴を聞かされます。
とはいってもあなたも友人に愚痴ることがあるのでお互い様と思って、相手の愚痴は聞き流すようにして真剣にアドバイスしない方が無難です。
本当にその課題を解決したいなら相手の態度や目を見れば分かります。
分かりにくい時はズバリ真意を聞きましょう。
「転職したい本気度はズバリ何%くらい?」とか
「どれくらい真剣に恋人との関係を考えてる?結婚とかも視野にいれてる?」とか
もし相手が本気ならあなたにアドバイスを求めるでしょう。
そうでなければあなたの善意の範囲でただ聞いてあげましょう。
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