いじめられっ子のその後。

#8月31日の夜に というハッシュタグを知っているだろうか?夏休み明けにいじめ被害者の児童生徒の自殺率が高いという調査結果からのタグだ。いじめや自殺防止に関する取り組みや番組でも使用されている。noteでも去年の夏にこのタグでキャンペーンを行っている。


中学の3年間。私はずっといじめられっ子だった。いじめられっ子というよりターゲットだった。きっかけは10年たった今でもよく分からない。

初めは無視とか仲間外れとか影口とかだった。いつしかエスカレートしていき、物を隠され、壊され、トイレに突っ込まれていたこともある。机の落書き、廊下ですれ違い様に「死ね」「ゴミ」などと言われることも。

一学年300人程の超マンモス校。名前も部活も知らない顔を見たことある程度の人にまで指を差され、悪口を投げつけられ、暴力を振られた。物を投げられた事もある。最早1:300だ。先生に訴えれば「チクった」と女子に囲まれた。提出物は私のだけ抜き取られ、事件の犯人にも仕立て上げられた。

学校に行きたくないと泣きわめき、私が死ねば良いんだ。死んだら楽になれるんだ。と希死念慮を抱き、自傷行為に走った。別室登校したがトイレや廊下で同期生に見つかるとリンチのような事を受けた。どうにかこうにかで3年をやり過ごし、高校、大学と進学した。いじめられていた事を高校や大学の友人に話した事もある。

私のなかでは【過去の事】ってはずだった。

社会人になって仕事が忙しくストレスもこれまでとは比べ物にならないぐらいだった。口を開けば仕事の愚痴。酔うまで飲んで潰れるように寝る。そんなのを繰り返してた。ある時友人や同期に「お前最近おかしい。病院行ってこい」と精神科を勧められた。

仕事で参ったのだろう。そう思っていたが、精神科の先生の見立ては「適応障害と複雑性PTSDと境界性パーソナリティー障害の疑い。」

複雑性PTSDの原因は10年前のいじめだという。

私のなかでは折り合いをつけたつもりだった。つもりになってただけなのだ。実際はトラウマとなってしまっていたのだ。1回の大きな事件や事故ではなく、些細な攻撃が長期的に続くことによってトラウマとなってしまっている。と。


服薬で騙し騙し出勤していたが、次第に仕事にならなくなった。休職を申し出て、このまま復職することなく退職となる見通しだ。

もとの気質や性格、生育環境も関係するとされているが、たった3年間のいじめで私は「新卒」というカードを手放すことになったのだ。中学の同期生の顔も名前もほとんど覚えていない。もしかしたらいじめてきた大勢も私の事を覚えていないかもしれない。

いじめって人の深いところまで傷付けてしまうことを被害者の私ですら知らなかったし、露見したのが10年後の今なのだ。

いじめをしている人へ。いじめに近い事をしている人へ。遊びのつもり、ターゲットになりたくない、裏切りたくない、色んな理由や複雑な関係があると思うけどいじめは絶対にやめてほしい。

いじめた事でその人のその先をねじ曲げてしまうことになるんだよ。

もしかしたら自ら命を絶ってしまうかもしれないんだよ。

今私にできること。それはささやかで微力ながらもいじめを止める。抑止になること。

いじめられていた側のそのあと。の一例となることなのかなと思う








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