マテーラで必見!「原罪のクリプタ」
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.37>
マテーラ滞在中に、見ておきたかった場所があります。
「原罪のクリプタ(La Cripta del Peccato Originale)」。
マテーラ中心街から、15㎞程離れた岩山にある、南イタリア最古の洞窟壁画です。
8世紀から9世紀ごろに描かれたと言われる壁画。
1900年後半から調査が始まり、汚れなどの除去が終わったのが2004年。
14年前、2005年の訪問では、見ることが出来なかった壁画です。
事前に、見学予約が必要で、日本から、下記の公式サイトから、予約をしました。
見学料は、10€。
ただ、中心街から離れた場所にあるので、現地まで行くのに、車(レンタカー)、もしくは、タクシー利用が必要となります。
私は、タクシーを予約。
往復50€、日本円で、6,000円強。
高いな…と思いましたが、今後、また訪れることが出来るかどうか、と考えると、やはり見ておかなくては…と。
タクシーで、まずは、壁画を管理・運営しているワイナリーさんに行きます。
「ドラゴーネ・ワイナリー(Azienda Agricola F.lli Dragone)」
ここで、受付を済まし、またタクシーに乗って、壁画の場所まで行きます。
洞窟壁画への道
ここから、歩いて階段を降りて、壁画がある洞窟へ向かいます。
洞窟壁画の入口
この右手にある扉から、洞窟内に入ります。
中は、真っ暗。
ガイドさんに導かれて、岩場に座って、見学スタートです。
音声ガイドが流れて、約20分程。
流れてくるガイドに合わせて、暗闇の中、壁画がライトアップされていき、段々と目も慣れてきて、壁画空間にどっぷり浸ることができます。
内部は、写真撮影禁止なので、公式サイトから、写真をお借りしています。
「王女マリアとふたりの聖女
(La Vergine Regina Santa Maria Tra Due Santa)」
(公式サイトより)
これは、あくまでも一部。
順々にライトアップされていく壁画。
右に、左にっと見ていくと、まるで、この空間は、小宇宙。
星空を眺めているような、不思議な感覚になりました。
見学後、外に出ると、太陽が眩しいです!!
しばらく、この明るさに慣れるまで、目がパチパチしていました。
電気などが無かった時代。
暗い洞窟の中から、外に出たら、こんな感覚だったのでしょうね。
これも、不思議な体験でした。
「マテーラのシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれているこの壁画。
時間も、料金もかかりますが、遺跡好きの方は、必見!の名所でした。
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【観光スポット】
☆洞窟壁画「原罪のクリプタ」(La Cripta del Peccato Originale)