
9月29日 シクロクロスミーティング 第1戦 白樺湖【ME1】レースレポート
新しい挑戦や経験は、人生を豊かにする。
とはいえ、シクロクロス競技のトップカテゴリー(サッカーでいうとJ1)に45歳を過ぎて初挑戦するとは、思ってもいなかった。
レース会場は、長野県茅野市からすぐの白樺2in1スキー場。
・ハイレベル(国内トップレーサー参戦)
・ハイエレベーション(E.L1600m、空気薄いの苦手)
・ハイウェイト(年末年始並みの体重59.6kg…)
の過酷な3ハイ条件のもとだったが、果敢に挑戦してきた。
そんなレースレポート、どうぞご高覧下さい。
機材
---BIKE---
バイク:TCX Pro1
ホイール:Mavic Cosmic SL 45 Carbon TLR
タイヤ:前輪ビットリア テレーノMIX TLR 31C、後輪ビットリア テレーノWET TLR 31C(F:1.60bar、R:1.65bar)
ギア: フロントROTOR-QRings46-36 リア11-34
チェーンオイル:EXLUB

タイヤの空気圧は、昨年の動画でパンクがちらほら発生していたので、少し高めに設定。
フロントギヤは、ロードで好感触だったROTOR-QRingsを使用。前回レースの辰ノ口でCXでも十分に使えることが検証できたので、今シーズンはこの仕様でいくことにした。
---WEAR---
ヘルメット:KASK Protone
ジャージ:オンヨネチームワンピース
アイウェア:OAKLEY SUTRO プリズム トレイル
コース
2in1スキー場の斜面を活用したシクロクロスミーティングらしい?コース設定。コース図が無いためgooglemapを掲載。車輪の跡が残っているので、なんとなくイメージがつくかと思うが、AとBの斜面をグネグネ、特に直登で登らせて、下りはキャンバー設定。部分的に泥。Cが駐車場となっており、唯一の平坦区間。
黄色で囲った箇所に激登り、計2箇所。

目標
格上のカテゴリーなので、なかなか順位の目標は立てにくいが、1桁順位には入りたいと思っていた。
今日の課題や狙い
・ME1の競技時間は60分だが、目標とする全日本の競技時間40分を念頭において、40分ぐらいで出し切るように意識。
・序盤からハイペースになるが果敢に喰らい付く。
・キャンバーでは身体の軸を鉛直にしつつバイクを倒すように、身体とバイクの横の重心を意識。
・激登りは、練習の感覚通りに前後タイヤの重心バランス、視野を上にもつことを意識。
コンディション
体重59.6kg CTL125 TSB 前々日比+11 前日比-2
年末年始かよ!というぐらいの高体重。身体の浮腫みと炭水化物の過剰摂取が要因。
日帰り行程のため、3:45起床の4:15出発というスケジュール。朝早く起きようとすると、何故か熟睡することが出来ない。眠りの質が低く、ボディバッテリーは55までしか回復していなかった。
コースがコースだけに、体重がネガティブ要素になると思われた。
レース
ゼッケン27番の最後尾スタート。出走人数は25名。
クリートキャッチに失敗したけど、最初のコーナーで集団の末端に食い込んでいく。

スキー場の登坂でガンガン追い越していきたいが、ラインを外すと凹凸が大きく、パワーロスしてしまうので、無理なくいけるところで抜いていくようにする。ゲレンデの激登りは混雑していて降車したが、駐車場の激登りはスムーズに登ることができた。
1周目完了は13番手で通過。前に元プロの松本選手、後ろには我らが生田目選手。

密度が薄くなる2周目以降、ガンガン上げていくつもりだったが、登りが苦しくて踏めず、無理やり笑って脳をだまして粘っていく。キャンバーも怖々こなす状況で、順位を上げることができない。むしろ順位を落としてしまって、2周目完了、3周目完了を15番手で通過。
ただ、4周目ぐらいから、キャンバー処理にだいぶ慣れてきて、幾らかリズムよく走れるようになってきた。ここまでのラップタイムは、8:08 8:19 8:19 8:11と、4周目に少し挽回。順位をひとつ戻して14番手で通過。
リズムが良くなったおかげか、はたまた水分が抜けてきてパワーウェイトレシオが上がったおかげか、登りも幾分踏めるようになってきた。ゲレンデの激登りも乗車でクリア。さらに1つ順位を上げて13番手で5周目完了。

見える範囲に松本選手と生田目選手が近づいてくるので、俄然元気が出てくる。駐車場の激登りの前に激下りがあり、下り切りにあるフカフアの砂利の処理でタイムを失っていたが、ラインをあれこれ変えてスムーズに行けるように。走りながらライン取りを試し、車体のコントロールにも慣れてきて、さらに順位を2つ上げて11番手で6周目完了。

7周目に入り、序盤でトップを走る鈴木来人くんにラップされる。後ろの付こうという気に一切ならないぐらいの速度差。国内トップ選手の凄みを感じた。
ちなみに、抜かれざまにバイクコントロールをミスり、コーステープをブチ切ってしまう。超絶ハズイ・・・。走行の邪魔をしなかったのが幸い。
ということで、これが最終ラップとなり、最後の力を振り絞って、生田目選手ともう一方を抜いて9番手でフィニッシュ。


後半3周のラップタイムは、8:05 7:59 8:00。上位5~6位相当のラップを刻めていた。

レース心拍数は、平均150bpm、最大159bpm。コンディションを反映してパフォーマンスは低かった。


ちなみに、辰ノ口では酷暑条件が大きく影響したのもあり、平均167bpm、最大175bpmだった。けど、ここまで心臓が動くポテンシャルはあるということなので、条件付きでの指標にはなるだろう。

総括
25名出走中 9位で、なんとか一桁順位に食い込むことができたのは及第点。
優勝した鈴木来人くんに、最後にラップされてしまったが、国内トップの異次元の走りを体感できた面では良い経験になった。
全日本を共に争う村田チャンプとは1分38秒差で完敗。
大きいタイム差にガッカリしたが、ラップタイムを確認すると、ラスト3周はたったの8秒差!現場で走りながらスキルアップ(笑)レースこそが最高の練習をまさに体現した内容だった。ということで、初めてのME1参戦は、課題と希望と、収穫多き遠征になった。
そんな遠征をサポートしてくれているサポーターの皆様、そして直前にも関わらずエントリーを受け付けてくれたオーガナイザーには感謝しかない。
とりあえず、毎晩の米3合をやめようか・・・。
ここから先は

Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
頂いたお金はバイクやランの活動費として使わせていただきます!